悩みはあるが、誰にも打ち明けられずに一人悩み続けている。かといって医者やカウンセラーにかかるのはいやだ。そんな方に気軽に読んでもらえるカウンセラー的書籍。読んだらきっとモヤモヤが晴れて、前向きな気持ちに。
親だから相談できないと思う子供
大人になっても親にすべてを話せるような親子関係は、とても幸せそうに映るかもしれませんが、私はう~んと、唸ってしまうのです。思春期の反抗は、〝親と自分が別の人格である〟という戸惑いと寂しさを感じつつも、それを受け入れていくための作業という側面があります。そこには、自分というひとりの人間(人格)を、親は認めてくれるのだろうかという不安があります。親は自分のことを大切にし、心配してくれる存在であると信じる一方で、「親の期待に応えなければならない」と思う方も少なくはありません。「親にだけは話したくないんです」「親に知られないように黙っています」というように、親の存在が大切であればあるほど、隠したがる方も多いように思います。その気持ちの後ろ側には、「親をがっかりさせたくない」「こんなにダメな子だったんだと思われたくない」という気持ちが働いているのかもしれません。だからこそ、親に自分の内面に関わるような話をするときには、このぐらいならば親に話しても大丈夫だろうか、自分を今まで通り受け入れてくれるだろうか、といった判断をされているように思います。
親だからこそ相談できないことってありますよね。それを悩んで自分自身で解決できるようになるのが自立だと思います。場合によっては親以外の誰かに相談することもあるでしょう。そうした人間関係を構築するのも成長した証拠。最近ではSNSなどでメインのアカウントとは別にこうした悩みをぶつけるアカウントで発信して多くの人と悩みを共有するなんてことも。弱みにつけ込んだ大人が擦り寄ってくる可能性もあるので注意が必要ですが。
これはよい?これではダメ?
どのような状況にもスッと馴染み、どこにいても楽しそうで、誰とでも話が合わせられるDさん。そんな、誰から見ても環境への適応性が高いDさんでも、「人間関係に疲れた」と口にされることがあります。適応するということは、周りから自分に対して求められる言動などを察知して、それに合わせて自分の判断や行動を無意識に調整していくという側面があります。そして、それがうまくできたかどうかを、他人からの評価で確認していたとしたら、とても疲れると思いませんか?人は育っていく過程で、「これはよい」「これではダメ」という判断基準を自分の中で認識していきます。小さい頃から大人や親の期待に応えようとして、周りの判断基準を丸ごと受け取って頑張ってきた人たちは、一見、とても上手に人間関係を作っているように見えますが、自分が「こうしたい」とか「したくない」とかの判断基準が二の次になっていることが多いのです。何よりも他人からの評価を大切にしているので、自分の判断基準があいまいで、本当にやりたいことがわからず、苦しんでしまうことがあります。
物事の判断基準は人それぞれ。ある人には悩みでも、ある人はそれを見たら羨ましいと思うかもしれません。そんな複雑な感情を制御するにはやはり経験かと思います。何事も経験を積んでいくうちに、判断能力が増して以前よりも良い選択ができるようになります。間違いを犯した場合、次は同じような失敗はしないよう制御することができるのが人間。特に若い頃は勢いで間違いを犯しがちなのでそれをリカバリーする能力が成長の過程で養われます。
SNSやツイッターだと言いたいことが言えるのに
皆さんの中にも、ロールプレイングゲームをされる方がいらっしゃると思いますが、ゲームでは自分とは真逆のキャラクターを選ぶということはありませんか。普段の自分ならば絶対に選ばないような行動をとって、つい飲み込んでしまう言葉も臆せずバンバン言ってしまうようなキャラクターに、自分の人生の肩代わりをしてもらうこと。それ自体を、私は悪いことだとは思いません。しかし、自分がなぜ、そのキャラや行動パターンを選びたいのかを、本人がちゃんとわかっていることが、ここでは重要です。ゲームと同じように多くの方が利用しているのが、SNSやツイッターですが、時々「SNSやツイッターなら、言いたいことが言えるのに……」というお話を耳にすると、私は少し気がかりになってしまいます。もちろん、SNSやツイッターは、今まで自分を表現できる手段をあまり持っていなかった人たちにとっては、大事な自己表現の場になっていると思います。
最近は複数アカウントを巧みに利用し、それぞれのアカウントでキャラを使い分けて演じる若者が多いのだとか。そんな面倒なことよくやるなとおじさんは思ってしまいますが、皆さんはロールプレイングゲームをやったことはあるだろうか?それと同じと考えればなるほどと理解できます。
人の悩みの9割は人間関係だと言います。逆に言えば人間関係さえうまくいっていれば、9割は成功ということです。ストレスを溜めずに、人に振り回されない強い自分を得るために役立つ書籍です。
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