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キミもサムライになれる! 武士道を知るための35ケ条

文武両道、礼節と理非曲直をわきまえ、強靭な精神力と実行力で美しく生きる。知・仁・勇の大和魂が日本を救う。「武士道」を知るための35ヶ条!文武両道、礼節と理非曲直をわきまえ、強靱な精神力と実行力で美しく生きる。知・仁・勇の大和魂が日本を救う。

武士の威厳を理解する

威厳というものが武士道の最も重厚な部分の現れであることが、この文章からもよく分かる。つまり武士の威厳を感得するということは、武士道の精髄を知ることでもある。従って武士道を身に付けたいと思うなら、自分の威厳を付けることから始める必要がある。例えば、テレビや映画の時代劇を見て、重厚な人物を目に留めたなら、その人物の挙措動作をしっかりと瞼に焼き付けることである。そこから自分の威厳作りが始まる。サムライというものは自然と出来上がるものではなく、切磋琢磨の末に自ら作り上げるように、威厳も自らの挙措動作を四六時中チェックして、自らの努力によって作り上げるものであることを忘れてはならない。

僕は時代劇が嫌いで、あまり見ることはないが、武士道がどのようにして成立するものかには興味がある。時代劇に限らず、威厳があると自分が感じた人を観察することは、自身の威厳を作り出すヒントになるというのは共感した。まずはその空気感を醸し出している人を観察してみよう。

謙遜の美を尽くす

合戦に破れて敗走が始まった時、最も大切な軍務は殿軍に立つことである。殿軍に立ったなら敵の猛追を一手に引き受けなければならない。もし殿軍に失敗すれば、味方は大潰走を始め、大損害が発生する。逆にこの殿軍を見事に成し遂げれば、一番槍や一番乗り以上の手柄とされた。殿軍に立つというのはそれほどに大変な役なのであるが、孟子反はそれをサラリとやってのけ、いささかもその功を誇ることなく、「あえて殿軍に立ったのではない。馬が進まなかっただけだ」と言ってのけた。武士道が最も嫌うのが己誇りであり、自分の功績を自慢しようとする心には驕りが巣くい、その士魂がひからび切っていると見なされた。

仕事で成果をあげたら、誰しも誇らしい思いをするものだが、それは武士道ではNG。自分の功を誇らしげに語るなんていうのはもってのほかだ。僕は未熟な人間だから、他人から評価されたいという思いばかりが強くて、これを聞いて戒められた。

仁愛の誠を実践する

武士道においては、死ぬべき時が来たら、主君のために死し、父母のために死し、あるいは部下のために死ぬことが求められ、そこで見事に死んでこそ、第一等の武士として認められるのである。

「おいおい、死んだら何もかも無に帰するじゃないか」と言いたくなってしまう僕は、おそらく武士道とは無縁の人間だ。自分が死んだ後にあの世があるなんて思っていないので、死んだらどんな善行を積んでいたとしてもそれは意味のないことだと思う。どんなにカッコ悪くたって、生きてこそ人生だと僕は思う。

五常の道を実践する

五常とは人間が生まれつきその心に備えている五つの徳であり、これがあることによって、人の道、すなわち人道が立ち、さらにそこから五倫の道が行われるとして、益軒は仁義礼智信の五徳を周子(宋の大儒)の説を援用して次のように簡素に説明している。

「愛を仁と云う。愛はあわれみなり。宜を義と云う。宜とは物事に相応するを云う。各々その事につきて理に当たるなり。理を礼と云う。理とは人をうやまい、事に則ありて、正しくすじめ有るを云う。通ずるを智と云う。どうりに通じ是非を知るを云う。守を信と云う。偽りなくして、道をかたく守りて、変ぜざるを云う」

さらにこれをなお簡潔にすると、「五常の和訓、仁はいつくしみ、義はよろし、礼はうやまう、智はさとる、信はまこととよむ」ということになり、五常は人間として守らなければならぬ基本の徳義であることが分かる。

五常の道を実践するのは簡単なようで、そうでもない、人は気の緩みからこれらのことを忘れがちになるからだ。これこれこういうわけでこれはやってはいけない事なのだよと諭されても、ついつい自己中心的な考えに支配されてしまうことがある。みんながみんな五常の道から外れなければ、この世の中ストレスフリーな世の中になるだろうけど、いつの世もそれにつけ込む悪い奴はいるもんだ。

己に克つ

「勝つというは、味方に勝つ事なり。味方に勝つというは、我に勝つ事なり。我に勝つというは、気(精神力)を以て体(肉体)に勝つ事なり。兼て味方数万の士に、我につづく者なきように、我が身心をしなして(鍛えて)置かねば敵に勝つ事はならぬなり」

要するに己に克つとは自分の精神と肉体を目一杯に鍛え上げる事であり、朝鍛夕練の鍛錬を黙々と実践することこそ武士にふさわしい強靭な心身を獲得することが可能となるということだ。

現代ではサムライのように生きる人が少ないような気がする。今一度、武士道に立ち戻り、日々の生活を見直せば、現代のサムライとしてこのストレス社会を乗り切れるのではなかろうか。

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