なぜ葛西氏は、45歳になって「人生のピーク」を今迎えられているのか?30歳で引退する人が多い中、「W杯最年長優勝記録」「史上最多の7回の冬季五輪出場」はなぜ可能なのか?何を食べ、どう運動し、どう休息しているのか?「疲労をためない」「老いない」秘訣は何なのか?「心がくたびれない」「ストレスをためない」秘訣はどこにあるのか?本番で「失敗しない」「緊張しない」とっておきの秘訣とは?
あなたは「年齢にふさわしい努力」をしていますか?
「正しい努力」とは何なのか?私が長年の競技経験からたどり着いたポイントは、次の2つです。
①自分の努力は「目的に見合っている」か
ひとつは「いまやっている努力が、本当に目的に見合った努力なのか」をきちんと確認することです。たとえば、スポーツ選手の場合、ある程度の筋力トレーニングが必要不可欠なのはいうまでもありません。しかし、スキージャンプは筋肉をつけすぎて体重が重くなると、飛距離が伸びなくなります。どんなに一生懸命に筋トレをしても、逆に悪い結果につながってしまうのです。つまり、無闇やたらに筋トレをしても、それは「間違った努力」になるわけです。(中略)皆さんの中に「結果が出ない」と感じている人がいるならば、それは「努力の方向性」が間違っているのかもしれないのです。
②自分の努力は「年齢に見合っている」か
そして、私が強調したい「もうひとつの正しい努力」というのは、「自分がやっている努力が、はたして年齢に見合った努力なのか」という点です。これは、多くの人にとって盲点かもしれません。スポーツ選手の中にも、「体力の限界」を理由に第一線から退く人は少なくありません。スポーツの特性によってその年齢はまちまちですが、「スキージャンプの選手寿命は30歳」ともいわれています。(中略)同年代の選手たちがどんどん引退していく中でも、原液を辞めようと思ったことは一度もありません。なぜなら、「年齢に見合った」効率的なトレーニングに移行することで、限界どころか、世界で十分勝負できるだけの体力と気力を維持できると確信しているからです。
努力の方向性が間違っていると結果に反映されないというのは、聞いてて耳が痛いです。なぜブログのPVが低迷したまま伸びないのかとか、日常には努力の方向性が間違っていそうな事象は多くあるからです。本などを読んで成功者の模倣をしたところで、すでにその手法は古かったりするのはよくあること。絶対成功する方法論があったとしたら、みんなには教えずに自分だけでその方法によるメリットを享受するはず。この本だって35年間企業秘密だった究極のメソッドをご紹介的な帯がついていて、なんで35年間も出し惜しみしていたのかは言わずもがな。
疲れない体をつくる
仕事で最高のパフォーマンスを発揮できなくなる要因として、「病気」「ケガ」の次に怖いのが「疲れ」です。「今日は疲れている」と感じるだけで、仕事もプライベートもブレーキがかかってしまうものです。また、「疲れ」がたまると、フットワークも重くなるし、気力も落ちていきます。ストレスもたまりやすくなり、イライラすることも増えてしまいます。この「疲れ」が慢性的になっていくと「衰え」につながるというのが私の考えです。
疲れない体をつくる最大のポイントは、代謝を上げること。年齢を追うごとに増えていく不調の多くは代謝の低下が原因であることが多い。代謝が下がることで、体内にたまる疲労物質を体外に排出する力が弱まります。結果、日々の「疲れ」が取れにくくなることに。
ランニングに取り組んでみよう
「運動を始めるためのコツ」は、最初の目標設定をできるだけ低くし、運動する時間も「最初は10分間から」始めて「最大でも30分間にする」ことです。まずは「最初の目標を、ストレスを感じないレベルまで下げる」ことがポイントです。最初は、10分間のウォーキングから始めてみてください。「10分間だけ、しかも歩く」と思えば、できそうな気がしてきませんか?10分間のウォーキングが続くようになったら、時間を5分間延ばして15分にしてみてください。さらに、20分間、30分間と時間を延ばしていきましょう。そして、ウォーキングに慣れてきたら、ジョギング、さらに慣れてきたら少しスピードを上げてランニングに変えていきます。いずれにせよ、時間は「最大でも30分間」でOKです。
ウォーキングやジョギング、ランニングが習慣づいてきたとしても、油断は禁物。代謝が落ちてきている僕のようなアラフォー世代は若い頃と同じだけ運動しても、同じ量を食べ続けていたらそれだけで太ってしまいます。若い頃と同じようにハードな運動をし体重を減らすことができたとしても、無理な運動は疲労につながり「疲れる体」まっしぐらになっては意味がありません。「腹八分目に医者いらず」ということわざがあるように40歳を超えてのダイエットでは食事の量を7〜8割に減らすことを守らないと、ダイエットは難しいでしょう。
筋肉量を増やすために下半身から鍛えるなど一般的に言われていることからアラフォー世代の疲れない体構築のためのメソッドが詰まった一冊。バキバキのアスリートに向けたものではなく、普段あまり運動しない人たちのために書かれた書籍なので、アスリートレベルの肉体を作りたいという人には向いていません。
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