家では親や親戚が「いい人いないの?」と言ってくるし、友達との会話は「誰々が結婚した」って話ばかり。しまいには、上司からも「お見合い相手紹介しようか」と言われる始末。毎日、けっこんケッコン結婚で本当にもううんざり。ああ、結局、結婚ってなんだろう?独身のどこがいけないの?―本書では、皆が無意識に信じ込んでいる“結婚の幻想”を理詰め(理論武装)で一枚一枚はがしていくことで、いったん「なにをしても自由」というポジションに立ち、改めてそこから「自分の自立(他者とのつながり)」について考えていく。結婚する/しないという単純な悩みはさっさと卒業して、その奥にある、もっと本質的な問題について考えていく。
結婚が全てという幻想
ふだん私たちが結婚に関して無意識に信じ込んでしまっている〝幻想〟を理詰めで一枚一枚はがしていく手順を踏みます。「結婚って幻想なの?」と驚かれる方もいるかもしれませんが、ここでいう幻想とは、「多くの人が持っている共通の考え方。しかし、その考えは絶対的・普遍的なものではなく、ある時代のある地域にいる人々や、ある種の人々のなかで信じられているにすぎないもので、時代や場所が変わったり、個人的な見解の違いによって必ずしも真実ではなくなる考えであり、その意味で、正解とか普遍的根拠のある真実というようなものではないもの」という意味です。ちょっと説明が長くなってしまいましたが、簡単に言えば、「女は家事をするものだ」といった昔ながらの常識が現代では必ずしも常識ではないように、「結婚すれば幸せになれる」「誰しも結婚すべき」といった考え方は常識ではなく、間違った思い込みだということです。
- 結婚するのは当たり前
- 恋愛のゴールは結婚
- 結婚すれば幸せになれる。女の幸せは結婚
- 自由とか夢とか言ってないで、大人になれば妥協して結婚するしかない
- 結婚すれば寂しくない。独身だと孤独な老後が待っている
- 子供が欲しいなら(子供ができたら)結婚するしかない
- 仕事より、結婚のことを考える方が大事
これらは全て幻想です。僕の周りでも当たり前のように結婚したが、離婚に至ったケースを何件も見てきていて、はじめから独身なら味わうことのない喪失感を味わうことになった人も。旦那や嫁がいる生活が当たり前だと思っているとその喪失感は多大なものになります。老後が心配という人もいるが、結局夫婦どちらかが先に逝くことになるので残された方は孤独に苛まれます。これは生涯独身の人より大きなショックを受けることになるでしょう。だってもともといなければ期待もしないのだから。
結婚するのは当たり前
一九六〇年代から一九八五年までの間は、男性よりも女性の未婚率の方が高かったのですが、一九九〇年の調査以降、男女の率が逆転し、その差がさらに大きくなっています。二〇二〇年ごろには、四〇代男性の四人にひとりが生涯結婚しないだろうと予測されています。これほど「みんなが結婚している」という常識が揺らいでいるのですから、もう「ふつう」を理由に結婚を強制する理屈は破錠していると言えます。だから私は、誰かの期待する「ふつう」にとらわれないためには、ふつう以外の生き方があること、ふつう以外でも生きられること、ふつうには不自由な面があることなどを知ればいいのですが、現代ではそれが十分にできる状況にあるのです。
40代男性の4人に1人が生涯独身。でも女性は結婚経験がある場合も子供がいるケースも多いということは、世の中には結婚不適合者なのに結婚に踏み切り、子供を作り離婚するという行動を繰り返す男性が一定数いるということ。複数回、結婚を繰り返す男性がいることで女性の生涯未婚率は男性より低いのだ。相手をよく見極めて結婚しないとその先に苦労が伴ったりすることも。非正規雇用などで男性が結婚したくても女性がついてこない現状を見ると、ますますお金を持った男性のやりたい放題みたいな感じになってしまうのではと思います。結婚はもはや当たり前ではないというのが現状。それでも結婚したければ、妥協なども視野に入れていかないと難しい時代に。
収入の問題や障害がある人に向かって、それでも結婚した方が良いとゴリ押しできますか?今の時代、それはとてもセンシティブな問題です。なんの気なしに「結婚したら?」なんて言葉を発するのは鈍感すぎです。それでも結婚して苦労している人を見て、幸せってこんなに苦しいものなのかと疑問に思うことだってあるでしょう。結婚は勢いだという人がよくいますが、勢いで結婚してその後の生活が破綻した人なんて星の数ほどいます。昔のようにコミュニケーションは苦手な人でもうまく配偶者が「分配」される仕組みがあった時代はそれでも通っていたのだろうけど、今はそんな時代ではありません。「結婚しないの?」この言葉に理論武装で反論するための材料が満載。これからはセクハラとも呼べるこの言葉に対し言い返すことができるようになります。
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