「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略｜尾石晴｜51Blog｜人生の後半戦をどうデザインしていくか？

「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略｜尾石晴｜人生の後半戦をどうデザインしていくか？

2023年11月4日

40代突入で誰もが感じるモヤモヤ、「40歳の壁」の正体を解析し、自分らしく生きるために「人生の後半戦をどうデザインしていくか？」を考えるための書籍。あと40年、どう働く？どう生きる？

アウトプットは「打席に立つ回数」がものをいう

私たちは、有名人でも、天才コンテンツクリエーターでも、後ろ盾があるわけでもありません。そんな一般人は「打席に立つ回数」がものをいいます。試行錯誤の回数が、結局最短ルートになるのです。

合う劇場もあれば、合わない劇場もある。演目が悪いときもあるし、良い演目のはずなのに、お客さんに受け入れられない回もある。でも、やってみないとわかりません。やってみると、ご褒美としてＰＤＣＡが回転し、少しずつアウトプット力がついてきます。

有名な「エジソンは１０００回失敗した」の話は、「成功するまでやれ」という意味ではありません。そもそも、普通の人は１０００回も失敗できません。なぜなら、１０００回も「違うやり方」が思い浮かばないからです。

「アウトプットのネタを１００個書いてみてください」と言われても、いきなり１００個なんて思い浮かびません。でも、いろいろなパターンで実際にアウトプットをしてみると、「この組み合わせはいいかもしれない」「こういった内容がおもしろいかも」「こんな話はここのプラットフォームがいいな」と、経験がひらめきを連れてきてくれます。すると、１００個、２００個とアウトプットの量が自然と増えていくのです。「アウトプットしたいことが浮かばない」「ネタがない」、そう思う人はそもそもアウトプットをする習慣がなく、インプットのアンテナが立っていない可能性大です。まずは打席に立つしかありません。

もう１つ、アウトプットは「自分が知らない自分」を連れてきてくれます。「ジョハリの窓」理論です。「ジョハリの窓」とは、「自分から見た自分」と「他者から見た自分」の認識の違いを４つの窓にたとえたもので、自己理解を深めることのできる考え方です。

・開放の窓……自分も他人も知っている自己

・盲点の窓……自分は知らないが、他人は知っている自己

・秘密の窓……自分は知っているが、他人は知らない自己

・未知の窓……誰からも知られていない自己

アウトプットをすると「今まで自分では気づかなかった特性や強み」を他者が教えてくれる！

これは自分業の「つながり」の効果です。「盲点の窓」が開きます！　Open the window！

よくブレインストーミングなんかでアイデアを出す時スムーズにアイデアが出てこないなんてことがある。これも訓練でなんとかなる。アウトプットする習慣がない人にとっては100個アイデアを出すなんていうのはなかなかできる芸当ではない。アウトプットの効能にはもう一つ「自分が知らない自分」に出会うことがあります。アウトプットにより気付かされる自身の特性や強み、それらを発見して自信に繋げていくのも良いでしょう。

小さな行動が人生を大きく変える

私はこれまで、時間がないから、お金がないから、子どもがいるから、生活があるから、会社を辞められないから「〇〇はできない」と、いろいろなことに無意識にブレーキをかけていました。 30 代で出産後、復職したときに感じた「あれ？　なんかこのまま働き続けるのってきつくない？」というサインも無視していました。がんばれば、どうにかなったからです。

新たな選択に向けて行動をしなかったのは、失敗したくなかったから。失敗をカバーするだけの時間、お金、選択肢の自由がないと思っていたから。そうやって日々を駆け抜けているときに、ふと現れたのが「40 歳の壁」でした。

壁がぬっと前にある気配はあるものの、得体が知れないからモヤモヤする。手にいろいろなモノ（価値観・不安・がんばり）をたくさん持っているので、壁をうまくよじ登ることもできない。黙って見ていたら、いつか壁は移動するかもしれないけれど、これからの人生で、また似たような壁が現れそう。そう思い、仕方がないので行動してみることにしました。

子どもが寝静まった夜、キッチンの横でＰＣを開き、「会社の肩書きを外し、母や妻という役割を１回横に置いて、このモヤモヤを解決するにはどうしたらいいか」と、情報を集め始めたことから、私の人生は少しずつ自分の望むほうへシフトされていったと考えています。

皆さんはいかがですか？

「 40 歳の壁」、感じていますか？

越えるために、何か行動していますか？

変化とは、小さな行動から始まります。それがいつしか雪だるまが転がるように大きな力となって、気づいたら「 40 歳の壁」をスルッと越えられるのだと思います。試行錯誤した経験は、今後の人生で別の「壁」に出会ったときにも、必ず私たちの力となり、助けてくれるはずです。

まずは、小さな行動でいい。今と違うことを１つ、始めてみてください。

何かを始める時、足枷になるものというのを感じやすくなる40代、変化はほんの小さな一歩から始まります。とりあえずモヤモヤしたらやってみる。失敗したりものにならなくでも経験にはなります。アクションを起こせば何かしら結果はついてくるものです。

40歳の壁をスルッと越える、そんな悩める中年のための人生戦略。この手の壁に越えられない壁はありません。やり方や考え方一つでいとも簡単に越えていく人たちは何をしているのかがわかるそんな書籍。

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