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「10歳若返る」健康法|米山 公啓

アンチエイジングという言葉が根付いてだいぶ立つがいつまでも健康で若々しくいる人には共通の習慣があったりします。それを共有しようという書籍。ウォーキングや入浴法、食事など簡単に実行できる体に良いことを紹介していきます。

満腹まで食べない

若々しくいるためにもっとも気をつけることは、満腹になるまで食べないことなのです。満腹になることは、なぜダメなのでしょうか。それは、「死の四重奏」と呼ばれる高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満は、食べすぎが原因 だと言われているからです。中でも肥満は生活習慣病にいたる大きなリスクとして重要視されています。2001年にWHO(世界保健機関)がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)という名称と、その診断基準を発表して一般的に広まるようになったのも、そのような背景があります。また、食べすぎが肥満や生活習慣病の危険因子になる以外にも、もっと重要な問題点をはらんでいます。それは、アメリカの研究者マッケイの実験から明らかになりました。実験は、ネズミを使って行なわれました。満腹なネズミのグループと、エサの量を 60 パーセントに制限した腹六分のネズミのグループでは、どちらの寿命が長いかを比べるというものです。結果は、腹六分のグループのほうが満腹のグループの約2倍、寿命が延びたと報告されています。

満腹になるまで食べちゃダメとわかっていても、小腹が空いたりするとついつい間食してしまいます。腹六分目なんてかなりストレスがたまりそう。ダイエットに成功していた時期にはお腹いっぱい食べなくても自制が効いたけど、最近またリバウンドで間食グセが復活してきています。

無農薬野菜のデメリット

あらためて考えたいのは「農薬を使った野菜は体に毒か」ということでしょう。たしかに、テレビなどで野菜に農薬を散布するシーンを見ると、ゴーグルやマスクをしている場合もあるので“体内にとり入れてはいけないもの”という印象があります。ところが、消費者である私たちにとって問題になるのは、野菜の畑にどれだけ農薬をまいたかということよりも、食べようとしている野菜にどれだけ農薬が残留しているかという点です。現在はこの問題に対しては、厳しい安全基準が設けられているので安全性は保証されています。したがって、寄生虫のリスクを避けるなら、むしろ 農薬を使った普通の野菜のほうが安心して食べることができると言えるのです。

農薬を使わない分、寄生虫のリスクがあると言うのはやはり危険。農薬を使っていても、健康被害がない程度なので農薬を使っていた方がかえって安心なのかもしれません。どちらを好むかの問題ですね。

お風呂での体の洗い方

みなさんは風呂で体を洗うとき、何を使っていますか。専用のスポンジやナイロンタオル、ヘチマなど、人によって好みが分かれると思います。しかし、若々しい肌を保つためにはどれを使っても逆効果。 体をゴシゴシ洗わないほうが、若い肌をキープできるのです。若い肌は、いつもうるおっていてみずみずしいことが特徴です。そのような若い肌を取り戻すには、日常の生活を少し改善するだけでも効果があります。その方法の一つとして、体をこすり洗いしないことを私は提案しています。体をこすり洗いしないことで得られる大きな効果には、皮膚の乾燥を防ぐということがあります。皮膚を乾燥から守ることが若々しい肌でいられるポイントになるのです。とくに冬場に多いケースで、「体のあちこちがかゆい」と感じることがあると思います。これは皮膚が乾燥している証拠。乾燥している皮膚の表面はカサカサしているため、洋服が皮膚に触れてちょっとした刺激が起きたり、静電気が生じただけでもかゆくなってしまうのです。皮膚が乾燥する原因は、入浴時に体をこすり洗いしてしまうこと。私たちの体は、普通の生活を送っていれば、毎日ゴシゴシ洗わなくてはいけないほどの汚れはつきません。それにもかかわらず、毎日のようにこすり洗いを続けたり、1日に何度もシャワーを浴びたりすると、皮膚から水分や脂が抜けて乾燥してしまいます。

最近CMでもこすり洗いから手のひら洗いを推奨する商品が目立つように。僕もボディーウォッシュは泡で出てくるものを使っています。洗い過ぎを防げるだけでなく、泡立てる工程が減ったことで時短にもなります。毎日のようにこすり洗いを続けると水分や油分が抜けかえって乾燥するようです。皆さんも是非、手のひら洗いを実践して見ては?

誰でも実年齢より若く見られたいはず。10歳若返ることができたら‥‥。簡単にできるアンチエイジング健康法がいくつも紹介されていて、すぐにでも習慣化できるものも。さあみんなで若返ろう!

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