最先端の脳研究からわかった効果的な大人の勉強法。脳のやる気に点火して仕事や資格取得の勉強で結果を出すためのメソッド。毎日10分からでも確実に結果に結びつける脳の使い方とは?
成長と老化
子どもでも大人でも、体に起こっているのは、古い細胞と新しい細胞が入れ替わっているだけ。ただし、年をとると新しい細胞がつくられるスピードが落ちるので、外から見るとあたかも縮んでいる、というだけなのです。
脳について考えるときも同じです。私たちはつい、「年をとって記憶力が落ちた」と感じ、「脳が老化した」と捉えます。でも、脳内で起こっていることは変わっていません。受けた刺激に対して、 可塑性(変化し続ける性質)を持っている脳が、変化して新しい知識を獲得する。ただし、年をとるほどに可塑性は少しずつ低下していくので、あたかもその能力が縮んだかのように感じるだけです。 「老化=能力の喪失」ではありません。記憶の仕方を、今の脳の状態に合った方法に変えてあげれば、記憶力の低下を嘆く必要はなくなる でしょう。
また、 脳は加齢にともなって、幼少期にはなかった新しい能力を獲得しています。
たとえば、どうしても気が合わない人がいたとき、幼い子どもは「嫌い」「気が合わない」という感情をなかなか隠すことができません。いえ、むしろ子どもの頃は、そういった感情は無理に隠さないほうがいいでしょう。感情で行動して友だちと 喧嘩 をしたり、親に怒られたり……こうした経験が、子どもが健全に成長していくための大切なプロセスです。
歳をとって記憶力が落ちたと感じるのは脳への刺激が減ってきたということのようだ。脳は鍛えれば年齢を重ねても働くもの。無意識に脳の回転数を減らしていることによって記憶力が低下するというわけだ。
「5分の予習」が結果を変える
脳は、「知っていることほど好ましいと思う=ファミリアリティ」という性質を持っています。つまり、なじみのあるものほどいいと思う、ということです。
加えて、「好きだ」と思った分だけ勉強がはかどるというのは、『「好きな勉強」こそ、大人の脳の最高のご 褒美』でお伝えした通りです。つまり、 予習によって「これから学ぶこと」が「知っていること」になり、「知っていること」が「好きなこと」になり、「好きだからより定着する」という好循環が起こせるのです。
そこで、新しいことを勉強しようとする前に、5分でいいのでこれから学ぶことにさっと目を通しておきましょう。 30 分、1時間かけて予習をする必要はありません。
講座やセミナーもそうですし、本を読む場合でもその日の範囲をざっくりと見ておきます。流れを頭に入れておく、大切な用語に目を通しておく。それだけでも脳のファミリアリティはぐっと上がるため、定着率をぐっと上げることができます。
読書でいうと最初に目次に目を通しておくことで書籍全体の構造が理解できた状態で読書をスタートできるのでおすすめです。本を買う際も手に取ることができるならなるべく目次に目を通しておくと失敗が少ないでしょう。
習慣化で、脳のエネルギー消耗を抑えよう
さらに、「~したら……する」と決め条件反射のように勉強ができるようになると、毎回の勉強を始める際に、
「この時間に勉強しようか、どうしようか」
と考えるプロセスをカットすることができます。何気ない思考のようですが、「何かを決める」ということに使用される脳のエネルギー量はバカにできません。
脳が疲れていると、たとえば1回の食事にしても、何を食べるか決められなくなったりします。あれこれ目移りしてしまって、選ぶだけで何だか疲れてしまう……皆さんも、このような経験はあるのでは?
それだけ、 何かを決めることは脳に負荷をかける行動なのです。
一方、勉強を習慣にするということは、それを始めるのに、脳を無駄に働かせない、ということにつながります。
そして、本当にしたいと思っている勉強に、脳を集中させることができるのです。
脳のエネルギーを余計なところに費やさず、自分が習得・学習したいものにしっかり向ける こと。こうすることで、私たち大人は、集中力・思考力を持続することができるでしょう。
習慣化をうまく活かせる方法は様々だが、僕はレコーディングの他に〇〇の後はこれをやるとルーティーンをトリガーによって想起する方法をとっています。これが当たり前になると無意識に習慣をこなせるようになります。
脳を本気にさせる様々な方法があなたの習慣や勉強法を変えていきます。脳は鍛えれば高齢になっても働くものなので、ガンガン鍛え抜いていきましょう。
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