どんな朝時間の使い方をすれば、脳を最高に活かせるのか。脳科学の知見から踏み込んでいく。朝時間の活用もそうだが、1つの行動を習慣化する過程では、必ず脳に「飽きる」時が訪れる。これを乗り切るため変化をつけ、成功体験を植え付け、脳に新しい刺激を与え続ける。習慣化するには時々新たなことを取り入れることが大事だ。毎朝脳をポジティブな状態に保ち、心理面でも好スタートを切るためのノウハウの詰まった書籍です。
ネガティブ・バイアス(否定的偏向)
人間の脳というのは、「失敗してしまうかもしれない」「自分にはできるわけがない」などといった消極的な思考に陥ると、途端に発想や行動にブレーキを掛けてしまう”悪いクセ”があります。
これが心理学用語で『ネガティブ・バイアス(否定的偏向)』と呼ばれるものです。
このネガティブ・バイアスを取り除くための最善の策が「朝時間」の活用だ。「目覚めてから3時間」がゴールデンタイムで前日の疲労やストレスがリセットされた状態にあるこの時間に、良い刺激を与える事で、フレッシュな気持ちで勉強や仕事に打ち込める。これにより、1日の効率を何倍にもアップさせる事も可能になる。
朝時間の活用と習慣化
朝時間に新しい事ややりたい事に取り組む上では、脳のパフォーマンスが低下しない「朝食前」がベスト。もちろん朝食は脳にも身体にも良いのでとったほうが良い。せっかく早起きしても、やるべきテーマ(目標や目的)がハッキリしていないとやる気が起きません。まずテーマを明確にし具体的な行動に結びつけ、「習慣化」させる事が重要だ。この著書では「時間差通勤」を提案している。満員電車に乗らずに済むし朝時間を有効に使える。僕に地元(溝の口)でも朝の通勤ラッシュを避けコーヒーを飲みにカフェに入るビジネスマンを良く見かける。観察してみると、読書したり、新聞読んだり、パソコン開いて作業したりと様々だが朝時間を活用しているのだろう。
ホームとは違う「アウェー」に身を置いてみる
僕の場合、朝起きたらまず歯を磨き洗顔しスキンケア、その後、ニュースアプリとSNS、feedlyのチェック。その後、ブログやコミュニティーサイトを閲覧更新。そして豆から挽いたコーヒーを飲みながら読書時間、読み終わったら感想的なものを下書きしアウトプットする。変化をつけるため週に2回はAM4:30に起きていつものルーティーンを済ませた後、開店直後のカフェで読書している。
朝の時間はSNS等で目まぐるしく変わる時代の流れや社会の表情を察知するのに最高の時間帯だと言える。
幸せの度合いは、境遇ではなく脳が決めていた?
今、あなたが置かれている立場や環境、仕事やプライベートでつき合っている人、さらにはこの先に待っている人生を左右するかもしれない選択などは、あなたの脳がどれだけプラスのイメージを描けるかによって、幸せの度合いも大きく変わってきます。
客観的に見れば恵まれた状況でも、不幸だと感じいつも愚痴をこぼす。こうしたネガティブな評価をしていると、いつまで経っても幸せを得る事はできない。自分が不幸だとは感じないが、ついポロリと愚痴をこぼす事は僕にもある。人は多くの事を考えるが、そのうち8割がネガティブな内容だという。では、なぜ脳はネガティブな思考に陥りやすいのか。それは、進化の過程で、集団生活を維持し、生存率を高めるために自然と備わった「脳の警報システム」とも言えるのかもしれない。
脳が大好きな「達成感」をどんどん積み上げていく
「できたこと」よりも「できなかったこと」に捉われがちだが、自分ができたことにスポットライトを当て、脳に喜びを与えると良い。現実とあまりにも乖離した高い目標では「あきらめムード」が漂ってしまう。短いスパンで達成可能な目標を掲げ「達成感」を積み上げることでさらなる頑張りにつなげる。
毎日の日課が何かと慌ただしくてできなかった時もご安心を!3日続けてできたことは、1度休みを挟んだとしても、また出来るようになる。ベストエフォート方式で「再起動しても大丈夫!」と視点を変えることで、脳の切り替えもスムーズになる。
寝る前の過ごし方
ここまで朝時間の使い方について触れてきたが、寝る前はどう過ごすべきか。ぬるめのお風呂にゆっくり入り、ストレッチやヨガのような軽めの運動を眠りに入る1時間前までに済ますと良いとしている。避けなければならないのは、テレビやインターネット、ゲームなど。脳を刺激し、交感神経が興奮するため休息状態になかなか入れなくなるからです。そして、寝る前の「一杯」「一本」アルコールやタバコも寝つきが悪くなる原因だそうだ。上質な睡眠をとることが、次の日の朝のハイパフォーマンスに繋がるので実践したいところだ。
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