弱いものをターゲットに寄ってたかっていじめをしている連中も、媚びへつらいながら金魚のフンのように上司に付いて回っているサラリーマンたちも、現代人特有の群れ方をしているという点では全く同じである。では、なぜ現代人はそのような群れ方をしてしまうのか?それは、心の弱さからくる孤独や不安を必要以上に恐れているからである。この時代、「孤独」や「不安」に負けないためには、一体どうすればいいのか?「独り」でいることの強さの秘密がここに。
生身の人間との繋がり
人間の繋がりというものは、肌と肌が触れ合うことで初めて実感できる。それなのに今の社会で人々は〝電波〟を通じて繋がろうとしている。これでは本当の意味での人の繋がりなど実感できるわけがない。人間は生き物、つまりは生物(ナマモノ)でもある。生物は電波の中では生きていけない。もし君が電波の中で孤独に苛まれているのなら、そんな電波からは距離を置き、〝自然の波〟を感じるようにすればいいと思う。
人との繋がりを極力断ち生活していると、人間関係がうまくいってそうな(実際にはそれほどでもないのかもしれないが)リア充的な人々を羨ましく思い、高校、浪人、大学時代の充実した友達関係を懐かしく感じることもある。しかしそんな充実した環境で暮らしているように見えても、SNSによって誰かを攻撃するのも日常茶飯事。対象を除いたグループを作りそこで罵詈雑言を吐いたりして孤立させるいじめのようなもの蔓延している。信頼していた仲間のタイムラインを偶然見てしまう。するとそこには他の人に自分の悪口を言っている様子が。便利になった弊害だろう。
そんな時は「裏切られた」と感じ信頼の度合いが高いほどショックは大きく深く落ち込むものだ。しかし、そのショックは時間とともに薄れていくものなので、気にする必要はない。「裏切り」人間関係における人生の学びと割り切ってしまえばショックも和らぐだろう。「許せない」と思うのは親友は絶対裏切らないという固定観念があるからで、人は変化するものと思っていれば傷は浅くて済む。
寂しいもの同士で群れるのなら孤独でいた方がいい
寂しさに囚われ、冷たさにも気付かずに世の中の動きに流されてしまう人は、これからの時代さらに増え続けていくに違いない。寂しさが大きくなりすぎると、孤立を避けるために〝群れ〟の流れに合わせるようになり、「なんでもまわりの言うがまま」となってしまう。自分というものを持っていれば、周りの影響をそれほど受けずに済むのだが、今は自分を持っていない人の方が多い時代である。
動物の中には繁殖期になると自分を大きく見せたり、色を変えたりする種がいる。人間のその程度で済めばいいのだが、いらぬプライドに縛られ、常時、自分を誇張し過大評価を求めているからいつまでも自分が持てず寂しいままなのだ。つい他人から承認を得たいという欲求から、SNSに盛った投稿をしたり、自分の良い面ばかりアピールするようになる。それが空虚であると感じた人からSNS離れしていっている。寂しいもの同士が群れるツールとしてはSNSは優秀だ。僕は、Facebookは完全退会。LINEもIDを持っていない。暇な時にInstagramでポチポチいいねを押す程度で、Twitterは自動でブログの投稿記事をつぶやくだけにしか使っていない。常にスマホを傍らに置き、LINEの返信に熱心な人の自由度のなさと言ったら‥‥高校生ぐらいまでならわかるが、いい大人がそれをやっているとなんだかなぁと思ったりもする。世の中の大半を占めるこういった人たちに疑問を持つ。すると、見誤っているものが見えてくるように思う。
中年ニート、はいそれ僕です!
厚生労働省によるニートの定義は「十五歳〜三十四歳の無就労者」であり、35歳以上の人たちはニートとみなされていない。近年、三十五歳〜四十九歳の中年層の無就労者は増加傾向にある。いわゆる「中年ニート」と呼ばれる人たちである。つまり、この中年ニートも入れれば日本のニートは明らかに増えている。引きこもり、ニートなどの問題はもはや若年僧だけに限った話ではない。引きこもりやニートと呼ばれている人たちを一方的に叩くことは簡単だ。しかし、彼らがなぜそのような状態になってしまったのか。どのような経緯があったのか。それを考えると、私はとてもではないが一方的に「人間として弱いからだ」「働く気がないだけだ」と彼らを切り捨てることはできない。
僕の場合「中年ニート」になった原因は会社での人間関係から統合失調症を発症し、精神科に通うようになり2回の3ヶ月間入院を経て、基本、家に閉じこもりがちになった。人とのふれあいが苦手なので、精神科のデイケアなどは長く続かず。今では歯医者、精神科、美容院、区役所、スタバ以外ではほとんど家を出なくなった。もちろんこれらの場所に出て行っても会話が苦手なのでまず喋ることはない。世の中では上手に群れることが〝賢い〟という風潮がありそれについていけない。
アドラーもいう通り、人々を悩めせる際たる問題は人間関係。誰にでも「誰かに認められたい」「分かり合いたい」という気持ちはある。しかし、それが強くなりすぎると逆に自分を締め付けることになる。「ゆるく生きよう」と思う今日この頃です。
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