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「社畜もフリーもイヤな第三の働き方」を読んだのだがスキルのない僕には働き方もクソもない

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メディアや働き方本では、自由に働く人々が、独立起業しているのを見て、単純に憧れる。でも起業したとしても5年以内に8割、10年以内に9割の会社が倒産するという現状。一方、企業の中で働いたとしても、そこそこ大きな企業で課長50人、部長20人、本部長10人、役員5人、社長1人という限られたパイを奪い合い結局どれも得られず、下からは新しい人材が押し寄せ、窓際族に追いやられるリスクもある。50代をを迎えた専門職のためだけに、その人を高給で雇う必要は無い。アウトソーシング(外注)する方が経営効率が良い。結局のところ、優秀な人は、起業しても企業の中で働いたとしてもそれなりの評価は得られるのだが、それ以外の人にも新しい働き方を提案するのが本書である。

出世のためのゴマスリ

たくさんの会社の人事決定を見てきましたが、必ずしもいわゆる”仕事ができる”人が偉くなるとは限りません。上の人に好かれる、買われることこそが第一なので、リアルにゴマスリも必要になります。部長は局長の、局長は本部長の、本部長は取締役の、取締役は常務の、常務や専務は社長のご機嫌をうかがわなくてはなりません。あなたには、出世のためにそこまでする気持ちがあるでしょうか?

これは組織が大きいほど「あるある」なのではないでしょうか。出世する上司にゴマをすっていた腰巾着がそれにつられて出世するなんてのはよくある話。誰にゴマをスルかで将来が決まるみたいなことも未だにあるのが実情。こういった会社員としての状況を、嫌だなと感じつつも何も行動を起こさず働き続けてきたのであれば、起業で成功するのも難しい。フリーランスのようなスペシャリストなどは「やりたい職業で、自分の受けたい仕事だけできる」と思う人もいるかと思うが、やりたいことで受ける仕事も選んでいけるのはごく一部の人だけだ。このようにいきなり起業や独立(専門職)というのはリスクが高い。

「モジュール型ワーキング」という、第三の働き方

●会社員をやりながら、フリーのカメラマンとしても働き、カフェも経営する

●フリーでカメラマンをしながら、ライターやデザイナーもやる

というように、職業形態ではなく、「どのように仕事を組み合わせるか」がこの働き方のポイントとなります。

自分を経営するという意識でのぞむのがポイントで、複数のモジュールを持つことでやりがいと収入を失うリスクを回避し、自分の仕事量を調整する。会社でコピーライターになりたくても配属された部署が違えば夢は叶わない。しかし、モジュール型ワーキングでは会社業務とはバッティングしない内容で土日を使って、「仕事として」コピーを書いてみることができる。(会社の副業禁止規定によりできない場合もあるが)

SWTO分析というハーバードのビジネススクールで古くから使われている分析ツールによる分析や4人の異なるタイプのモジュール型ワーキング(専門性追求拡張タイプ:本田 由佳さん・本業キープ拡散タイプ:三宅 正さん・憧れ中心下支えタイプ:阿部 光峰さん・テーマ中心雑食タイプ:安藤 美冬さん)が紹介され、それを実践するためのステップが書かれている。最後にマーケティングの世界で有名な分析ツールのPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)を筆者が改良したMPM(モジュール・ポートフォリオ・マネジメント)を使った分析ができるようになっている。興味のある人は是非読んで自己分析してみるといいかもしれない。

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