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「普通」につけるくすり|岸見一郎|自分は思っていたより普通かもしれない

よく「馬鹿につける薬はない」というが、「普通につける薬」があるとしたら?本書は「自分は思っていたより普通かもしれない」それを受け入れられない、そんな不安をと対峙して他者との比較から自由になり、自信を持ち、幸福に生きる方法を探る書籍。

サイドブレーキの解除

アドラーの主張の核心は、「初めからできないと思ってしまうと、それが生運にわたる固定観念になってしまうが、そのような思い込みをなくせば誰でも何でもできる」ということです。できないと思うことが、何にでも取り組むときのブレーキになることがあるのです。

この格率は、有能であると見られている人だけでなく誰もが努力すれば何でも成し選げることができるという意味で「民主的」な格率です。

最初から出来っこないと諦める癖がついている普通の人は永遠にそのループから逃れられない。とりあえずできるかどうかわからないけれどもやってみると案外うまく行くこともある。それと格闘しながら身につける知識や技術はその過程を含め財産となり自信につながる。とりあえずサイドブレーキを解除して進んでみることをオススメする。

物は言いよう

また、「飽きっぽい」と言うと短所に聞こえますが、「決断力がある」と見ることもできます。今読んでいる本が今の自分には必要でないとわかったら、その本を閉じ、別の本を読む決断ができることは長所と見ることができます。

アドラーの「何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかが大切である」(「人はなぜ神経症になるのか」)という言葉は先に引用しました。何が与えられているかではなく、与えられているものをどう使うかを考えるほうが、これまでとは違う自分になろうとするよりもはるかに容易です。

僕もここでいう飽きっぽい部類の人間だ。いろんな趣味に手を付けては止めの繰り返し。それでも続いている習慣となった読書は日々の気分転換などに役立っている。いっときほど本を読むことは少なくなったものの継続している趣味ではある。与えられたものをどう使うかというのは限られた収入の中で使うお金の配分を決めたりするときにする小さな決断の集合体だ。

真の自信とは?

真の自信は、他者と比べてより優れているからという理由で持てるものではありません。自信は、特別になろうとしなくても、「皆」に同調せず、自ら考え行動することで持てるようになります。たとえ親が強く勧めたとしても、親に従わず皆と違う人生を生きられないものか、一度立ち止まって考えなければなりません。

そのためには、他の誰とも違う自分の個性に目を向けなければなりません。

自信を持つことは精神衛生上にも良い影響を与えるが不安がないのも逆に困りものだ。人間の防御反応をプラスに変えていく工程があってこその自信だからだ。自ら決断し成功を収めることを小さくてもいいから繰り返す。そのためのツールを探すのが容易な時代にいるのだからぜひ試して欲しい。

自身の課題に真摯に向き合うこと

あなたも特別である必要はありません。カリスマ性を誇示する必要も、華美に装う必要もありません。ただ、あなた自身の課題に真摯に向き合うこと。それこそが、他者に影響を与え、貢献し、やがてあなた自身の人生を豊かにするのです。

若い頃はハイブランドの洋服やカバン、靴などを買って華美に装っていたが最近はそんな中でも流行りとは違う定番ものに落ち着くようになった。着回し使い回しが効くものを好むように。人生において特別であるために必要なのはお金以外のところ。環境に順応する術や知識教養などの中身が大事。

「特別である必要はない」という言葉が胸に刺さる一冊です。中庸の精神を持てば適度に緊張しつつ無駄を省いた生活習慣が身につき地に足のついた状態になることでしょう。

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