過去の歴史から見ても、今現在の日中韓を比べても、文化・文明が異なるだけにとどまらず、物の見方・考え方まで全く異なり、対極的ですらある。日本がなぜ中国、韓国とそこまで違うのかを複眼的に解説。現在未来においても日本人が中国・韓国とどのように付き合っていくか考えるためにも、内外の環境変化への対応力を磨き上げるうえで参考となる書籍。
日本人が誤解している中国人
ここ数年のマスコミや経済界の論調は、「これからは中国の時代だ」「中国の富裕層を呼び込め」「中国の経済発展を取り込め」というものや、はたまた「中国企業のスピード経営から学べ」「中国を怒らせるな」などと、日本を卑下するものまで、花ざかりである。
日本のマスコミや文化人は、常に中国と中国人の本質を見誤ってきた。現在はたまたま中国の経済成長というプラス面と、彼らの「誤った中国観」が合致しているに過ぎない。一面では正しいが、現実との乖離が大きいのも事実。日本と中国に対する印象の調査では、中国に対して「良くない印象」を持っている日本人の割合は「どちらかといえば良くない印象」を含めると実に、84.3%(2012年6月20日時点)。最近では富裕層の爆買いがテレビで報道されることも少なくなってきたが、まだまだ安全な日本(忘れ物がちゃんと自分の元に戻ってきたりなど犯罪が少ない)への憧れは強く、リゾート地の別荘購入などの意欲は収まっていないようだ。
犯罪に関して言えば、日本は「法」が比類のないほど細分化されており、例のないほど一分の隙もない。皇帝も、取るに足らない日雇い人足も、誰でも法の支配に服し、法は過酷なほど厳しい。役人の汚職が激しい中国から見ると信じがたいそうだ。中国の国民性は「嘘をつく」「不正直」と表されることが多く権力者の一声で全てが動くような社会である。人口があまりにも多いので仕方がないことかもしれないが、長い歴史の中で培われた国民性は一朝一夕に変化するものでも、変えることができるものでもない。
日本人に理解できない韓国人
韓国の場合は、「歴史的に弟分であるはずの日本に追い抜かれ、支配を受けた」というルサンチマン(強者に対する、弱い者の憤りや怨恨などの感情)から騒いでいる面が大きい。まさにそれが「ハン」である。韓国人の「ハン」の対象は、たいていが外向きであるが、「倭奴」(日本人)だけに向かっているわけではない。かつて自分たちの宗主国であった「垢奴」(「大国奴」=支那人)にも向けられる。
韓国人の感情を語る上で忘れてはいけないのが「ハン(恨)」という者があり、外側に向けてだけでなく、自国の王族、政治家、金満家にも向けられる。そういった背景から韓流ドラマなんかが作られていると理解するとその内容に納得できる。韓国では親孝行や老人を敬う気風が日中以上に強いが、賄賂、政治腐敗、強盗殺人、婦女暴行、小児誘拐、詐欺などの道徳退廃は日を追ってひどくなっている。賄賂が2001年に283件だったのが、2010年には839件へ。以下殺人は1064件から1262件、強姦は1万446件から1万9939件へと倍増、女性に対する暴行事件は3398件から2万8561件へと8倍増、小児誘拐は6件から104件へと16倍増となっっている。
財閥の整理が行われ「サムスン」や「現代」など寡占企業が生き残り巨大化。社長と社員の年収格差は5000倍とも言われれいる。これら大企業の資本は外資が50%以上占めていてもはや「韓国企業」とは呼べないところまで来ている。そんなサムスンも携帯電話市場で、バッテリーが発火する事件とAppleのiPhne7の発売時期が重なり多くの人がiPhone7に流れたとも言われている。
「反日イメージ」は日本のマスメディアが植え付けたもの
中国人や韓国人が「反日」であるというイメージは、日本のマスメディアが植え付けたものである。「親日」は話題にはならないが、「反日」の言行さえあれば、日本のメディアはすぐ「条件反射」的に飛びつく。たとえば、中国のネット世代で「憤青」といわれる代表的な反日世代も、せいぜい同世代の50パーセントくらいしかいないと推定されている。韓国政府がいくら倭色文化の進入禁止を掲げても、解禁せざるをえなかったことからも、日本を拒絶しない国民が多かったことがわかる。
確かに「反日」に関する両国のネタは対立構造からして取扱いやすい。一方ネットが普及している現代では、日本の文化の流入は避けることができない。規制してもそれを乗り越えて情報がやってくる。そうした情報から日本の文化に触れ憧れを持つ若者も多いのも事実。隣国なんだから強硬な態度を取らず、友好的になればお互いにとってメリットの方が多いと思うのは浅知恵だろうか。
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