ものが溢れる時代あなたの審美眼が試されています。割高の「減農薬野菜」に期待してはいけない。「デパ地下の名店惣菜」と「コンビニ弁当」は作っているところが同じetc…。健康的・おいしい・リーズナブルな食品選びガイド。
惣菜──デパ地下、スーパー、コンビニ…… みんな同じ食品工場
もしも、売っている食品の「質」で店にランクをつけるとしたら、おそらく多くの方は、コンビニよりはスーパーのほうが上、スーパーよりは百貨店のほうが上、と思っているのではないでしょうか。
実は売っている食品の内容としてはそんなことはありません。
私は百貨店内に惣菜店(デリカショップ)を出していた経験があります。
いわゆる「デパ地下」 です。そこには共同厨房があって、他の店舗の人たちと一緒に調理をしていますが、残念ながら 決して衛生的な環境とはいいがたいスペース です。
でもそれも仕方ありません。なぜなら今、百貨店にはほとんど休日がないので、丸1日かけて掃除をする時間が取れないからです。
百貨店を悪くいうつもりはありませんし、すべての百貨店を見たわけではありませんが、少なくとも私が知っている 範疇 では、かなり劣悪な環境だったといえます。
事故を起こさないために、と店頭のショーケースや容器に消毒用のアルコール(食品添加物の扱い)を噴霧するように要請されました。むしろ 衛生観念の高いスーパーのほうが、バックヤードも広く、衛生的に保たれているケースがある くらいです。
デパ地下では多くが対面販売になっています。担当の店員がていねいに接客をしてくれて気分はいいですが、対面販売するものは原材料を表示しなくてもいいと決まっています。また、食品添加物の使用も開示しなくていいことになっています。
法律上こうなので、違反ではありません。では表示していないから使っていないかというとその逆で、自由に使えます。ここまでくるとメーカーの良心の問題でしょう。
誤解しがちなのが、デパ地下に出店している料亭などの名店の惣菜、仕出し弁当の類です。
「有名店の名前で売っているのだから、有名店の調理人が作って売っているのだろう」と思っていたら大間違いです。
他の普通の弁当類と同じように食品工場で作っています。もちろん食品添加物も入っています。ただ、その名店のレシピ通りの配合で作っているだけ、ということです。味も品質も名店で食べるものと同じにはなり得ませんが、大量生産しなければならないのですから、仕方がないといえば仕方がないのです。
いわゆるデパ地下グルメ。名店の味を再現したという商品は再現しただけで名店で出されているものとは別物と考えた方が良い。食材から何から再現はしているもののそれは味のお墨付きを得るためにお金を払っていると考えた方が。名店も名店で店の認知度を上げるのに貢献してもらえるのでお互いにメリットがある。そうした利害関係の元、出店しているのがデパ地下の名店の味再現したお惣菜や弁当だ。
コーヒー、紅茶、ハーブティー ──濃く出すために何を加えるか
コーヒーや紅茶が好きな人は1日何杯も飲むでしょう。
とくにコーヒーは、最近はコンビニでも安く飲めますし、ファミリーレストランやドーナツショップなどではおかわり自由のところもよくあるようです。でもここで、得した気分になって何杯もおかわりするのはちょっと待ってください。
多くの場合、こういったコーヒーは、コーヒー豆を「 挽いた粉の状態」で店に納入されます。そこに 食品添加物のリン酸塩が加えられている場合がある のです。なぜかというと、 同じグラム数でも、食品添加物を加えることによってコーヒーが濃く出る作用がある からです。
いわゆる昔からある喫茶店の場合、カップ1杯のコーヒーを抽出するのに最低でも 12〜 15 グラムくらいのコーヒー豆が必要です。濃いコーヒーを出す店では、 20 グラムくらいは必要でしょう。
一方、安いコーヒーを出す店では、大きいコーヒーメーカーで淹れる場合が多いので、1杯ずつ淹れるわけではありません。大きいコーヒーメーカーで一度に何十杯も淹れられるので、効率がとてもよくなるのです。その代わり、コーヒーのエキスはあまり出ていません。豆が少ないわけですから当然でしょう。
でもそのままでは、「コーヒーらしくないもの」ができてしまいます。では、どうするかというわけで、登場するのが着色料や香料です。
コーヒーの色や香りを人工的に作ることなど、今やわけもなくできてしまいますから、そういったものでコーヒーらしく見せている のです。これを消費者が見極めるのは、正直難しいところです。
コーヒー豆が入っているので、コーヒーには違いないのですが、そういうものもあるということを知っておくことが大事です。
コンビニコーヒーやファミレスのコーヒーなどにこのような食品添加物が入っているというのは知らなかったが、どこの会社かまでは明記されていないのでどの程度こうした行為が浸透しているかまではわからない。流石にコーヒーショップではこういうことはないかとは思うが食品添加物で味はいかようにも変えられるという事実だけは認識しておいた方がいい。以前読んだ本でそのことに触れていて食品添加物のプロによれば味はもちろん、うどんのコシまでも食品添加物で出せてしまうそう。恐るべき食品添加物。
安い食べ物には何かがあると思って食べた方が良い。味や食感を左右する要素を食品添加物で人工的にコントロールできるまで進化してきた経緯があるので、気になる方は成分をチェックしてみると良いかも。
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