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アドラーに影響を受けた2人の100の金言を天国の対談で

『人を動かす』や『道は開ける』を書いたデール・カーネギーは、「アドラー心理学」に影響を受けた。またアップル社の創業者スティーブ・ジョブズは、実は無意識のうちにアドラーの教えを踏襲して成功した――この二人の人生哲学を実際の発言をもとにバーチャルリアリティとして再現した天国の対談!「人生」「生き方」「心の整え方」「仕事」「成功の秘訣」「人間関係」「人を動かす」「人を説得する」「人を変える」「愛と幸福」という人生の10テーマに沿って、100の金言を、悩める現代人に贈る。

昨日と明日は忘れて生きる

人生とは、今日一日一日のことであるーー確信を持って人生だと言える唯一のものである。今日一日をできるだけ利用するのだ。何かに興味を持とう。自分を揺すって絶えず目覚めていよう。趣味を育てよう。熱中の嵐を身体中に吹き通らせよう。今日を心ゆくまで味わって生きるのだ。 <カーネギー『名言集』>

昨日を振り返り、明日を夢見よ。そしていまを生きよ。 <ジョブズ『ジョブズ100の言葉』>

楽天的な人間は、過去に縛られることをやめ、未来を不安視することもない。いまを精一杯生きるのだ。後先考えず、今が楽しければいいというわけではなく過去の経験を生かし、現在と未来に周到に備える。過去に起こったことは覆せないので、固執しても気が滅入るだけ。ならば未来を描き徹底的に学び、働くべき。人生の目標を見つけ決めたら迷わない。アップルが第一に考えていたのは会社の拡大ではなく、世界で一番の製品を生み出すこと。その精神でMacやiPhone、iPad、iPodなどを生んだのだ。

自分は不完全であるという事実を認める

妬みや嫉妬を伴う劣等感を感じたり、仕事で業績が上がらない、自分には能力がないと悩んでいる人は、ありのままの自分を受け入れること。そして自分の可能性に目を向けて、実際に行動を起こしていく勇気を持つことが大切だ。ありのままの自分を受け入れることは、不完全な自分を受け入れることでもある。

過ちを犯した時それを素直に認める勇気があれば、周囲の人が見直してくれるだけにとどまらず、自分自身を見直すことにもつながる。人間が完璧でないことを知った上で間違いを認めるしなやかさが必要だ。

人は常に自分は正しいと思っている

何があったかというと、デザイナー達がこの素晴らしいアイディアを思いついた。そこでエンジニアのところに持っていくと、「だめだ、できるわけがない」。で、大幅に改悪される。次に製造部門に持っていくと、「つくれやしない!」。で、また大幅に改悪されるという寸法だ。 <ジョブズ『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション』>

人は誰しも自分は正しいと思って生きている。犯罪者だって同じこと。人は現実を捻じ曲げてでも、自分は正しいと思い込む本性がある。ジョブズが製品開発で重きを置いたのは、ライバルよりちょっといいものを作る改善ではなく他の追随を許さない圧倒的に優れた製品を作る革新だった。そこからホームボタンでほぼ全て解決できるiPhoneの仕様が決まりシンプルで他の製品を圧倒するデザインの製品に仕上がったのだ。優れた製品には使いやすい技術と芸術的な価値観の両方が必要。優れた技術を用いていたとしてもデザインが残念ではヒットを飛ばすことはできないだろう。

人と議論しても意味はない

議論に負けても、その人の意見は変わらない。 <カーネギー『人を動かす』>

人は自分が間違っていないと思い込む癖があるので、議論して論破したところで意味はない。論破された方が自分の考えを変えることはなく、反感と遺恨だけがその場に残ってしまう。論破した方も相手との関係がギクシャクするため結局は損をすることに。世の中には相手を論破してやり込めたいが相手との関係が壊れるのは嫌という人が少なからずいるので、匿名で相手を批判するコメントを寄せたりする人が後をたたないのだろう。僕は匿名で自分の考えを押し付けようとしてきた時点で負けだと常々思っている。

相手を変えるより自分が変わる

他人の欠点を直してやろうという気持ちは、確かに立派であり、称賛に値する。だが、どうしてまず自分の欠点を改めようとしないのだろう。 <カーネギー『人を動かす』>

人の性格は、それが好ましいかどうかはさて置き、他人である人間が変えてやろうと思っても変えられるものではない。ならばそれを許容するだけの自分を作り出せばいいと僕は思っている。君のここが違うと指摘しようものなら、反感と敵対心を抱かれるだけ。せっかくの善意もこれではリスクとなってしまう。相手との良好な関係を保つためにはまず自分を変えることが重要だ。どんな人間にも良いところはある。そこを見つけてあげることの方がよっぽどいい関係が築けるのだ。

アドラーの影響を受けた2人の金言を対比しながら進んでいくバーチャル対談。読み終わる頃には心がきっとスッと晴れやかな気分になる書籍です。

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