思考の軸を自分の中に持っているとすぐに行動に移せる。すぐやる人はできるできないの判断の前に「どうやるか」という視点で考えるのだ。本書では7つの思考の軸の紹介と、各々どう身につけていくかを解説していきます。
情報の質を高めるための大前提
誰かが書いたもの、誰かから聞いたものは必ずと言っていいほど、誰かのフィルタを通り、誰かの解釈が加わっているものだと考えたほうがいいです。
「すべての情報は偏っている」ということを念頭に置いておくことが、情報の質を高めるための大前提となります。
だからと言って、ニュースや本、誰かから仕入れる情報に意味がない、というわけではないのです。
人は自分がこれまでに経験したものや見聞きしたものを通してしか、物事を考えることができません。そのため、情報に触れる際、常に「自分だったらどうするか、どう考えるか」というシミュレーションをして、自分事に落とす ことが大事になります。
そしてこのシミュレーションこそが、アウトプットの素地となります。「すぐやる」ための情報収集は、アウトプット前提で考えることが不可欠なのです。
自分に課題があるのなら、読書はオススメです。読書を行動につなげるための方法論は、拙著『「すぐやる人」の読書術』(明日香出版社)に譲ります。
また、口コミ情報も同様に考えます。もし、友人にレストランをオススメされたとしても、料理の味やその場の雰囲気は行ってみないとわかりません。そのレストランの味が自分の口に合うかどうかも、食べに行って初めてわかるものですよね。
それが本当にそうなのかは行って見て初めて、「さすが○○が勧めた通りだ」と思うか、「ここだったら、XXのレストランの味が好きだな」と思うかの判断ができます。
ですから、「すぐやる人」は 情報というのはアウトプットを前提として初めて、その情報の価値は決まる と考えているものです。
アウトプットで情報を磨く!
ニュースやなんかでも公平に見えてその局ごとに偏った見方などが散見される。報道のあり方なども問われる時代、公平を謳っていても伝えるのはキャスター一個人であることには変わりがない。情報をインプットしたらアウトプットの場に駒を進め、そこで情報を自分なりの解釈へとブラッシュアップさせていこう。
賢者はシンプルに考える
「すぐやる」ための真髄は、「やらない」ことにあると考えています。「すぐやる」というのは何も、何でもかんでもすぐやればいいというわけではありません。
すぐやる力というのはスキルの1つでしかないのです。
本来やるべきこと、やりたいことを見極めて、そこにエネルギーを投入する。それを着実に進めていくことが何よりも重要なのです。
重要度の低いことや本来やらなくてもいいようなことをたくさん「すぐ」やっても、あなたにいい成果をもたらすことはない でしょう。
「賢者は複雑なことをシンプルに考える」
こう言ったのはソクラテスですが、すぐやる人の思考もいたってシンプルです。いかにシンプルに考えるか、最もシンプルに考えるということで言えば、シンプルの最上級であるシンプレスト(simplest)思考が「すぐやる人」には不可欠です。
ですから、すぐやる人は、 見極める力が高いのです。すぐやる人たちは、エネルギーや意志力は有限で消耗することを知っているため、「やること」と「やらなくていいこと」を見分け、注ぐべきポイントにエネルギーを使います。
一方で、すぐやれない人は「やること」と「やらなくていいこと」をちゃんと見極められません。あまり重要度の高くないものにエネルギーと時間を注いでは、重要度の高いものにエネルギーを割くタイミングに燃料切れとなってしまいます。
すぐやる力を持つために、「やる」「やらない」を明確に見分けられるようにしていきましょう。
ゼロベースで考えよう!
すぐやることというとなんでも飛びついて実行する無鉄砲さを奨励しているようだがそれとはちょっと違う。すぐやることの真髄はやらなくていいことには飛びつかない「やらないこと」の選別にある。複雑なことをシンプルに考えつつゼロベースで「やる」「やらない」を判断しよう。
「すぐやる」思考法と銘打って一瞬も迷うことなくフットワーク軽く、行動するための基本的な考え方をレクチャー。早く考え、決断する仕組みを作って仕舞えば、もう判断で迷わない!!
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