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部下こそ上司にリーダーシップをとれ|松本 利明|組織全体が幸せになる提案

上司や周りを持ち上げやりがいある仕事を通じて組織全体がプラスの影響を受ける、そんな提案。快適な仕事環境は自分てつくる、そんなポジティブな仕事論。部下から始めるリーダーシップとは?

上司の8割は無能である

ここであなたに残念なお知らせをしなくてはいけません。

南カリフォルニア大学教授の教育学者ローレンス・J・ピーターは、 実に上司の8割以上はムノウ(無能)であると調査結果を報告しています。

「階層組織の構成員は有効に仕事ができる地位まで昇り続け、その階層をこなせないレベルまで昇進し、そこで留まる。やがて、あらゆるポストは、職責を果たせないムノウな人間によって占められる。仕事は、まだムノウレベルに達していない者によって行われている」。

つまり管理職の中で同じ職位に長く留まり、それ以上出世しない人は、実は管理職をこなす能力がなかったという意味になります。

世間には「部下力」「ボスマネジメント」等、上司のタイプに合わせて良き部下を演じると仕事がしやすくなるし、評価も上がるというアプローチがあります。この場合、相手が優秀な上司なら効果はあるし、あなたの提案を前に進めていくことはできるでしょう。しかし、残念ながら8割もいるムノウな上司の場合、上司のムノウレベルでしか物事の判断が出来ません。上司のレベルを超える提案を判断したり、動かしたりすることは出来ません。

では、ムノウな上司の下から這い出るにはどうすればいいか。

実は一つだけ方法があることを発見しました。

それは、 部下がリーダーシップを発揮し、まわりを動かして状況を好転させるということです。 上司がムノウでも、下から組織を動かす術を身につければ、すべてが好転するのです。

上司は無能であるという前提に立てば、自分が頑張らねばならないことはわかります。もし自分の上司が無能だった場合、諦めて自分がリーダーシップを取りましょう。仕事のほとんどは誰かがリーダーシップを取らなければうまく回りません。ならばあなたが上司に代わって仕切ればいいだけ。

手柄は上司にくれてやる

下からのリーダーシップを発揮する上で重要なのが、 あなたの手柄を上司やチームのメンバーにあげてしまうことです。 そして、あなたは積むべき経験を積める環境を手に入れさえすればいいというスタンスでいることです。 「本当に上司に手柄を渡して大丈夫なのか?」と心配になるでしょう。

実は中長期的に見れば、手柄を渡した以上に見返りが訪れるのです。

実際、活躍しているリーダーやその候補は目先の評価を気にしていません。

先を見据え、自分が動きやすく結果を出しやすい環境や条件を揃え、その代わりに手柄は関係者で分かち合うことで、 信頼と求心力を集めている のです。その結果、 評判が高くなり、より有利な役割を担うという好循環を繰り返しているのです。

この循環に入ると、結果、短期的な評価も落ちなくなるのです。

部下の手柄の総量が上司の評価になります。あなたの影響で増えた手柄がある分、今まで並の結果しか出せなかった上司の評価も上がることになるので、上司の発言力も上がるし、誰が起点になっているかわかっているので、あなたの評価や評判が下がらないようPRしてくれます。それがお互いの得だと上司はわかっています。

あわせて、上司に手柄を渡しても、実際に企画して仕掛けているのはあなたなので、上司はあなた以上に実装できる体制を組むことができません。ゆえにあなたは実際の実行責任者に任命され、実質仕事が戻ってくることになります。

仮に最初あなたが外されても、しばらく待っていると座礁しかけて助けを求めてきます。このときに助けてあげれば、上司はあなたを手放せなくなります。

仮にあなたが上司に手柄をくれてやった場合、もちろん上司が高評価を得るわけですが、その部下であるあなたにもそれなりの評価が下ります。上司が〇〇さんのおかげですと労ってくれる場合も。その場合自分でアピールしなくてもきちんと評価されるので問題なしです。

上司が無能というマイナスから抜け出すためにするべきことはただ一つ。あなたが自身でリーダーシップを取り、プロジェクトを取り仕切り仕事を成功させること。そうやって地道に仕事を重ねることで人事はきちんと評価してくれるように。上司もあなたが手放せないという思いに代わってくるでしょう。ひいてはそれが高評価に。

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