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退職金バカ 50歳から資産を殖やす人、沈む人|中野晴啓|60~70代で資産が底を突き「あとは年金だけ」にならないように

老後の大切な資金の退職金を大きく減らし、「人生100年時代」にもかかわらず60〜70代で資産が底を突き、あとは年金だけが頼りという人が急増している。この書籍では退職後も長期投資で使いながら運用して資産を100歳まで持たせることは可能だとし、その方法をレクチャー。

これが新しい「50歳からの生き方」

ふり返れば、 20 代から 30 代まで、私もずいぶんと 見栄 を張っていました。たとえば、「ワイシャツはイギリスのターンブル&アッサー以外はダメだよね」なんて、平気な顔をして言っていましたから。今にして思えば、いけすかないヤツだったかもしれません。

自己弁護をさせてもらえば、〝誰もが通る道〟なのだと思います。女性にもモテたい年ごろですしね。だから、実際には似合わないのに背伸びをしてしまう。それはそれで、楽しい時期でもありましたが、逆にいうと、常に無理をして窮屈な日々を過ごしてきたな、という想いもあります。

50 歳を過ぎると、さすがにこの手の見栄はほとんどなくなります。もちろん個人差がありますから、中には、 50 歳を過ぎてもギラギラしている方はいるでしょう。

別にそれでもよいのですよ。いくら 贅沢 をしても、それに見合った収入があって、お金なんていくら使ってもまだ余る、という人は。ただ、普通の生活をしている人がそれを真似ようとすると、ほぼ確実に 破綻 への道を突き進むことになります。

50 歳以降の生活で大事なことは、 「自分の身の程を知る」  ほぼこれに尽きるのではないでしょうか。そのうえで、身の丈に合った生活をする。しかし、そのためには、どうすればいいのでしょうか。

それは、見栄や強がりを取っ払ってしまうことです。「あ~あ、最近体力が 衰えたな……」と、おじさんがつぶやくのは、多少 自虐 的なニュアンスも込められていますが、そのような言葉を素直に口に出せる年齢になったからこそ、ともいえます。ポジティブにとらえるならば、本当の意味で自然体の自分をさらけ出せる、人に弱みを見せられる年齢になったのです。

これは、とても大事なことです。

若い頃は女性のモテたいという心から背伸びすることが多い。僕は今でもその癖がなかなか抜けず、散財が止まらなくて気がつけば貯蓄がじわじわと減っている。老後のためにと始めた資産運用も調子がいいとついついその株価上昇の果実を得たくなり現金化して散財してしまう。プラマイゼロぐらいになってハッと我にかえり自粛生活に(笑)自分の身の程を知るというのは大事なことで背伸びや見栄っ張りは人生100年時代、身を滅ぼします。

50代の資産運用

高齢者の資産運用でよくいわれるのが、「 60 歳以上になったらリスクを取らないようにしよう」ということです。理由は簡単です。定年退職後は、大きく損をしたとき、その損失をカバーする手段が限られるからです。

若いうちは、基本的に給料は上がっていきますし、会社員ならボーナスも支給されます。したがって、投資で多少の損失が生じたとしても、生活全体を見直さなければならない状況にはならずに済みます。もちろん、常識的な範囲で投資をしているなら、という前提条件はつきますが。

これが高齢者になると、基本的に年金以外の定期収入が入ってこなくなります。あとは、自分がそれまでに貯めた資産でまかないますが、その運用に大失敗をしたら、その後の生活全体を根本から見直す必要が生じてきます。そのため、定年を迎えたらリスクを取らないポートフォリオで運用しよう、という話になるのです。

しかし、現実に目を向けると、もはやそんな 悠長 なことをいっていられる状況ではなく、リスクを取らないリスクを考えなければいけません。最低でも、インフレリスクを回避するために必要なだけのリスクを取った運用をすることは必須という時代に入っているのです。

今後、マイナス金利が奏功して、デフレ経済から否応なく脱却するとともに、本格的なインフレ時代が到来したとしましょう。

政府・日銀の目標は、年2%の物価上昇率を達成することです。仮に、それが実現したとします。年2%の物価上昇率を達成するということは、 10 年で物価は 20%上昇することになります。 20 年だとざっと 40%上昇します。

これは、考えてみるとたいへんなことです。もし、定年後に資産が3000万円あったとして、それを運用せずに預貯金だけに固めておいたら、いったいどうなるでしょうか。金利がほぼゼロに近い状態がしばらく続けば、3000万円が大きく増えることのないままに、物価は20年間で40%も上昇するのです。この間、生活に必要な物資の値段も、場合によっては施設に入るのにかかる料金も、40%前後上昇します。ということはつまり、3000万円の資産価値が実質的にどんどん目減りしてしまうのと同じことになります。

それを考えると、定年になったあとにまったく運用をしないというのは非常に危険。自分の資産価値を維持していくうえでも、相応のリスクを取って資産運用をすることがいかに大事かわかると思います。

インフレリスクについては考えていない人があまりにも多い。自身の預金が価値を失いかねないこのリスクはきちんと理解しておくべき。ということで歳を取ってもやはり資産運用は必要。というか年齢が増して仕事をリタイアしてからこそ積極的な資産運用が必要だということです。

退職金を目減りさせずにきちんと運用管理し人生100年時代を乗り切る知恵を授けてくれる書籍。皆が陥りがちな罠を徹底分析し、そのリスクを教えてくれます。

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