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脳のブレーキとアクセルの取扱説明書|中野信子 , 真壁昭夫|人間の脳が持つ不思議な発見の数々

成功する人の秘密、それは心のアクセルとブレーキの使い方にあった!脳科学と行動経済学の第一人者が明かす脳のブレーキとアクセルの取扱説明書。人間の脳が持つ不思議な発見の数々を見ながら、成功する人の絶対法則をを探る。

株が三日連続で上昇すると翌日は下がる?

真壁  日経平均株価が三日連続で上昇したとしましょう。では、四日目もこのまま上がるのか、それとも下がるのか? 「三日も連続で上がったから、そろそろ下がるかもしれない」──株式投資をやっている人ならば、こんなふうに思った経験があるのではないでしょうか?

また、連騰が続いたので、そろそろ下がるだろうと思って買いポジションを処分したところ、まだまだ上がって悔しい思いをした、そんな経験がある人も多いかもしれません。

これは行動経済学でいうところの、「ギャンブラーズ・ファラシー(ギャンブラーの誤謬)」というテーマです。

株価が三日続けて上がる話と同じように、たとえばルーレットを回して赤が三回続けて出たとします。そうすると、多くの人が「四回目は、そろそろ黒が来るだろう」と思い込んでしまいがちなのですが、実際に次のルーレットで出る色の確率は変わっていません。

その前に三回連続して赤が出ていたとしても、次にルーレットを回したとき、赤が出る確率も黒が出る確率も半分半分、変わりはありません。すなわち、赤が三回続こうと一〇回続こうと、その次にルーレットを回したときに黒が出る確率は、やはり半分なのです。

このことを裏付ける「 大数 の法則」というものがあります。これは統計学の考え方なのですが、ルーレットを合計三万回回したとすると、だいたい一万五〇〇〇回くらいは赤が出て、残りの一万五〇〇〇回くらいは黒が出るというもの。つまり、何度も何度も数多く試行を重ねることで、その事象の出現回数が理論上の値に近づいていく定理のことをいいます。

ルーレットで赤と黒が出る確率は、それぞれ二分の一ずつなので、ルーレットを回す回数を増やせば増やすほど、赤と黒が出る確率は、それぞれ二分の一に近づいていくわけです。

話しを元に戻しますと、が続けて三回出た場合、これまで三回しかルーレットを回していないので、三回まで赤が出たからといって、四回目で黒が出るという理屈は成り立たないのです。

中野 こうした統計の誤謬は、人間が引っかかりやすい典型ともいえるものです。ルーレットでも「次はこの色が出るに違いない」と決めつけてしまうと、統計学上では同じ確率になるはずにもかかわらず、ついつい四回連続で同じ色が来るはずがないなどと思い込んでしまうのですね。

株式投資をやっているとファンダメンタル的には下がる要素がないのに三日連騰すると翌日は落ちるという現象をよく目にする。これは三日も上がり続けたのだからもうそろそろ落ちるのではと考えた人たちが利益確定の売りを出すことによって起こる。その下がり基調を目にした人が狼狽売りすることでさらに下がる。しかしファンダメンタルは変わらないのでその次の日からまた上がり始める。これは前回の三連騰で買い逃した人たちが殺到するから。結局同じ水準よりも少し調整した値で安定する。

株は基本ファンダメンタルが変わらなければがっちりホールドというのがいいだろう。小幅な上げ下げで売買するのは、証券会社を喜ばせるだけだ。

コロナ禍の「自粛警察」を生む脳

中野  二〇二〇年に入って世界中を襲った新型コロナウイルスの感染拡大のような、自分たちにはどうすることもできない災厄などの事態に直面して危機感が 煽られると、オキシトシン量が増加し、「他人(ただし、自分たちの同胞である他人)を助けなければ」という気持ちが高まります。

自分の欲を優先するよりも、脳が「世のため人のため」を優先させるモードに切り替わる、と言い換えることができるかと思います。

こうして、私欲よりも世のため人のためを優先しようという脳のモードになると、良かれと思って、不確かな情報をSNSで共有したり、情報を拡散したりしてしまいます。

また、自分の好きなように行動している人を見るだけで、「この人は皆のためを考えていない、好ましからざる人物だ」と即断してしまいがちになります。その人が実際はどういう人なのかをきちんと 吟味 することなしに、表面的な振る舞いだけを見て断罪してしまうということが頻発するようになります。

こうして「正義の制裁」を加えると、加えた側は皆のために良いことをしたような気分になります。SNSなどで、社会的規範から外れた人を見つけては、その行動を攻撃してしまう、そんな人の気持ちも同じです。

そして、他人に「正義の制裁」を加えると、脳の快楽中枢が刺激されて、快楽物質であるドーパミンが放出されます。

ひとたび、この快楽の味を覚えてしまうと、簡単には忘れられなくなってしまいます。そのため、同じようにドーパミンを出すことができる、制裁を加えられる対象を、常に探し求めるようになってしまいます。こうなってしまうと依存症と同じでしょう。  日本は海に囲まれており、平野も広くないためか、集団間の流動性が低くなるようです。そうした固定化された集団内では、集団の意思を個人の意思よりも優先させることが適応となります。「自分の都合を優先させる」人と「集団の論理に従う」人では、どちらのほうが逃げ場のない集団のなかで厚遇されるか? 説明するまでもないでしょう。

特に二〇一一年の東日本大震災以降、大規模な災害が相次いだことで、日本は集団の絆をより重視する方向に向かっています。それはいいことでもあるのですが、集団の論理に従うという部分がさらに強調されることにもなり得ます。

一丸となって災害に対応していくという点では生存戦略として適応的ではあるのですが、仲間意識が昂進していくと、その負の側面の犠牲になる人も出てきます。

自粛警察という言葉はコロナ禍で一気に広まった。ウレタンマスクよりも不織布の方が良いとわかるとマスク警察の行動もエスカレート。ウレタンマスクをしている人になぜ不織布マスクをしないんだと声を荒らげます。ここまで行くとやりすぎな感じ。僕は全てのカバンに不織布のマスクを一枚入れるようにしています。それはマスクの習慣がコロナ前にはなかったためついついそのまま出かけてしまうから。2〜3分歩いてからマスクをつけてないことに気づき慌ててカバンの中からマスクを取り出します。

コロナ禍の今は脳のブレーキをきちんとコントロールする術を学ぶ良い機会。「上品」な成功戦略とはどのようなものか?

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