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税金格差|梶原 一義|自分の頭で考え、政策に対する意見を持つことができるようになる本

戦前から現代に至るまで、税金のどこが問題なのかをといた教養本。国民の義務である税金。ことあるごとに所得税の累進度合いとか消費税が議論されるが、そのどこが間違っているのか自分の頭で考え、政策に対する意見を持つことができるようになる本。

他人任せが不平等税制を生んできた

個々の問題は各章で掘り下げていくが、実際のところ、今の日本は不公平税制だらけである。しかも、これは決して他人事ではない。不公平税制がこれだけ増えてきた責任は国民一人ひとりにあるという認識が必要だ。「税金の仕組みは複雑で難しい」「ややこしくて頭が痛くなるから考えたくない」「財政学者や経済学者たちに任せておけばいいだろう」「放っておいても政府が国民のためによりよい仕組みをつくってくれるはず」などと税に無関心な人が多いから、幾多の不公平税制が積み上げられてきたのである。実際のところ、日常的に関係する税や毎年度の税制改正で「おかしい」と思うことがあっても、その疑問をアピールして解決する術はないから、いつの間にか漫然と見過ごしているという人が多いだろう。もともと関心が高いわけではないから、おかしな税制も、時が経てば忘れてしまうのだろう。日々の仕事や生活・趣味などに気を取られていると、税の問題など、あまり気にならなくなる。しかし、「税は政府や学者に任せておけばいい」など、とんでもないことである。国民の間にそういう安易な他人任せの意識が蔓延しているから、おかしな税制だらけの国になってしまったといっても過言ではない。普段から厳しく監視していても、なお誤魔化されるかもしれないという警戒心が、本当は必要なのである。国民の「健忘症」を政府はよく知っているから、毎年度の税制改正で、いい加減な税制が次々に創設されている。

税金と聞いてすぐに思いつくのが消費税とか所得税だろう。消費税は平等に皆に買い物のたびに要求されるので買い物額が大きい富裕層はより多く払うことになり納得がいく。それと違い所得税は累進課税といい所得が上がるほど税率がアップし負担増となるシステムとなっているが、一部の突き抜けた富裕層にはこの累進が機能していない。一定以上所得がある人にはこの累進が適用されない事実を最下層の僕らは知らずに生活しているわけだ。金持ちを優遇したこうした税制に文句を言うどころか、その事実を知らないで所得税を払い続けている人がいかに多いことか。所得税は給料から天引きされるので痛税感が薄いのもその原因かと思います。消費税だと買い物のたびに税金を払わされている事実を突きつけられるが所得税ははじめから天引き。当たり前すぎて税金を支払っている感覚が薄い。世の中のほとんどの人がサラリーマンなため、9割り近くの給与所得に対する税金がなんの不満もなく支払われているのだ。不公平税制は直ちに是正しろと声を上げるべきだが、その不公平さに気づいている人は案外少ない。税への無関心がもたらした害悪だろう。

どう制度を整えていけばよいのか

さらに米国や英国には、納税に関わる不正行為を第三者が当局に通報し、脱税防止につながった場合、追徴課税額から報奨金をもらえるなどの第三者通報制度がある。日本でも1946(昭和 21) 年にGHQの指導により、申告税となった財産税や所得税に同制度が導入された。しかし、「密告奨励的な制度は日本人の心情に合わず、実際、怨恨や報復などの動機による通報が多かった」として 54 年に廃止となった。毎年、膨大な申告漏れなどが横行している 60 年後の今日、同制度の復活は検討に値するのではないか。国税庁は最近、富裕層の税逃れの監視に力を入れており、 14 年に東京・大阪・名古屋の各国税局に超富裕層プロジェクトチームを設置した。高度な節税策による国際的な税逃れの防止策を強めるためだ。東京国税局ではその一環として、 16 年に富裕層担当の特別国税調査官という専門職員を麻布・世田谷・渋谷の3税務署に配置。今後、配置先を増やしていく。そうした状況であるだけに、国税庁の活動を支える行政面での仕組みの強化や人員増強は喫緊の課題だ。格段の陣容強化や徴税力強化に向けた制度整備が望まれる。ちなみに国税庁と関係が深い税理士の動向はどうだろうか。「税務署と税理士によって日本の企業の約7割は経理を把握されている」とよくいわれる。その税理士の登録者数は1960(昭和 35) 年に1万0888人だったのが、 17 年9月末に約7倍の7万6935人に増えている。懸念されるのは、最近、脱税関与などで懲戒処分を受ける税理士や税理士法人が増えていることだ。処分件数は最近 50 件前後で推移している。長引く景気低迷や会計ソフトの普及などで顧客が減り、税理士間の競争が激化しているから、違法な税務処理を持ちかけられても断れない税理士が増えているのではないかと見られている。

脱税のニュースを見るたび情けなくなる。脱税するほどの所得があると言うことは、社会である程度認められる地位にある、またはあったことのある人物なはず。そんな人物が脱税で税を逃れようとするのだから、薄給で税金をしっかり納めている下層からは突き上げられて当然だ。時折テレビでマルサが活躍する番組を放映しているが、あれが国民の不満の現れなのではないかとすら思ったりする。

正しい税金の知識を持って意見するために今の不公平税制について学んでいこう。特に富裕層に甘いエセ累進課税は今すぐ是正し適正なものに変えるべき。そうすれば下層の負担も減って来る。正直者が馬鹿を見る税制には疑問を持とう。

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