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日本人チームを躍動させる 決断力の磨き方|ミゲル・ロドリゴ|強い組織をつくるマネジメント術

遅れをとっていたフットサルにおいてW杯ベスト16入りを果たしたスペイン人のミゲル・ロドリゴ監督によるマネジメント術。日本に足りないこととその秘めたる可能性とは?

日本国旗と共に示したビジョン

2008年10月のFIFAフットサルワールドカップで、日本は2勝2敗の成績を残した。しかし、ブラジルに1対 12、ロシアには1対9で大敗してしまった。チームの編成的にも、4年後のワールドカップへ向けた世代交代を迫られている。2012年のワールドカップへ向けてメンバーを見つめ直し、鍛え上げ、過去2度の大会でかなわなかったグループステージ突破を果たすことを、私なりの「強化」と位置づけた。

そのためには、「日本のスタイル」を構築しなければならない。スペインに似たスタイルが、 25 パーセントぐらい入っていてもかまわない。ただし、 75 パーセントは日本独自のスタイルであるべきだ、と選手たちに訴えた。

日本人は謙虚で控え目だ。それゆえに、足りないものにばかり目を向ける傾向がある。

来日してから1ヶ月も経たないうちに、「ヨーロッパの選手に比べたらこういうことができない」とか、「技術はあると言っても、南米の選手に比べたらやっぱり劣りますよ」といった話を何度も聞かされた。

私の考え方は違う。日本人の敏捷性は素晴らしく、テクニックのレベルも高い。最後まで戦い抜く闘争心もある。世界のトップ・オブ・トップとの比較で足りないものはあるかもしれないが、日本人の強みは間違いなくある。それらをしっかりと生かして、「世界に日本のスタイルを見せよう」と訴えた。

どんなチームでも引き出しを開けてないだけでそこに眠った潜在能力を引き出せばそれなりのチーム作りは可能だと示してくれた監督。これは企業における人材開発にも同じことが言える。頭ごなしに能力の欠如を指摘するのはスマートでない。何が足りなくてどこを伸ばせば総合的に力を底上げできるか考えるのが指導者の手腕。技術やメンタルの足りないところばかりに目がいくと盲目に。

日本人選手には決断力が足りない

映像で観た日本人選手から、私は「決断する力が足りない」と感じていた。個々が持つ素晴らしい技術が、コートの上で解放されていないのである。サッカー協会の関係者からは「得点力に課題があります」と聞いていたが、シュートの技術がひどく低いわけではない。むしろ、シュートを打てるのに打たないシーンが目についた。あらかじめ決められていたかのように、パスをまわしている。

日本人選手は、自分で決断をするのが苦手なのだろうか──日本で生活をしていくうちに、サッカーとは違う理由があることに気づかされた。

実例をあげよう。

ある会社に、コピーは一度に 10 枚以内までというルールがある。ところが、会議で 11 枚の資料が必要になった。コピーを指示された社員はどうするのか? 上司に聞く。上司はどうするのか? 上司は自分の上司に聞く。 11 枚のコピーが必要だと分かっているのに、上司の判断を仰がなければならない。仰ぐことが当たり前となっている。

「一度にコピーできるのは 10 枚まで」というルールは、無駄なコピーをしないための手段だろう。ところが、コピー用紙を無駄遣いしないためという前提が優先されてしまい、仕事の効率が著しく削がれている。 11 枚のコピーをする目的が何なのかを、誰もが忘れてしまっているのだ。

日本人は決められたことに対する柔軟性が乏しく、違うプランのほうがスムーズに運ぶと分かっていても、自分で判断しない傾向が強い。「会議で 11 枚コピーが必要なので、今回はそうしました」と説明すれば、上司だって納得すると私は思うのだが……。

自分で判断をしないということは、言い換えれば責任を他者に託すということである。シュートを打てる場面なのに味方選手にパスをする選手が、思い浮かんでしまう。

サッカーでもフットサルでも、試合後に監督や選手が「相手のやり方にうまく対応できなかった」と振り返ることがある。これはもう、明らかにマニュアル化の弊害だ。

企業などにおいてもシュートを自分で決めに行く気概を持った社員とそうでない社員の間で評価が分かれたりする。僕の場合は新しいことに興味は持つものの、石橋を叩いた上で渡らないなんてことがしばしばある。やはり仕事を勝ち取る人はシュートを自分で打つ決断力や判断力に長けている印象がある。

日本人の優れたところを見抜き、成長させてきた監督による人材育成術はこれからリーダーになる人には必要な要件だったりする。部下を持ったり後輩ができた人に読んで欲しい一冊。

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