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定年後からの孤独入門|河合 薫

職場でバリバリ働いていた、あるいは定年までひっそり働いていた人が定年を迎える。そんな時、不安となってあらわれるのがお金や健康より「孤独」。定年後、孤独に苛まれる人には共通点があった。そんな共通点をあぶり出しそうならないための方策を考える書籍。

塩漬け濃度チェック

(1)他人からあれこれ指摘されるのが嫌い

(2)つい自分の自慢話をしてしまう

(3)年下に自分からあいさつはあまりしない

(4)部下に任せることができない

(5)成功している同級生や同僚に嫉妬してしまうことがある

(6)タクシー運転手やコンビニ店員にイラつくことがある

(7)妻や子供に命令口調で話してしまいがちだ

(8)近所付き合いがほとんどない

(9)妻に弱音を吐けない

(10)他人の意見や行動につい否定的なことを言ってしまう

(11)人に頭を下げるのが苦手だ

(12)どちらかというとルールに厳格である

(13)人のうわさ話はすべきではないと思う

(14)知ったかぶりをしてるヤツに腹が立つ

(15)結論がない話は嫌いだ

塩か? 年取っただけか? 「塩漬け濃度チェックリスト」は私が行った700人超のインタビューをベースに、質問項目を作成した(ソーシャルスキル、セルフエスティーム、ストレス対処力の知見を生かし、日本の会社組織の基本構造に即した文言で作成)。「○」の数が多いほど塩濃度が高い。

・10 個以上の激辛群は、塩抜きに相当の時間と絶え間ない努力が必要になる。塩抜き経験のある先輩社員に、フォローしてもらうのが望ましい。

・5~9個の辛口群は、時折ストレス発散しながら3カ月ほど辛抱すればなんとかなる。

・2~4個の甘口群は「塩を抜くぞ!」と決意するだけで、次第に抜ける。

・2個未満は塩漬けの影響ではなく。、ただ単に年を取っただけなので気にすることはない。

疎まれる存在の「塩漬け」おじさん。ここにある項目に当てはまらなければ定年後も他人と良好な関係を築けるだろう。逆に言えばこれらの項目を意識して改善していけばまだ希望は持てる。

プライドの正体

自律性とは「自分の行動や考え方を自己決定できる感覚」のことで、一言で言うと「自分への誇り」だ。プライドと言い換えてもいい。プライドという言葉はよく使われるけど、どんな仕事でも、その仕事をあたかも偉大で崇高な仕事のように成し遂げることが「本物のプライド=自律性」である。自律性の高い人は、他者の評価は評価として受け入れるが、がんばっている自分を肯定できるので、実に自由でたくましい。パトリックやダンテのように、だ。リソースは、専門用語ではGRRs(Generalized Resistance Resources: 汎 抵抗資源)と呼ばれ、世の中にあまねく存在するストレッサー(ストレスの原因)の回避、処理に役立つもののこと。お金や体力、知力や知識、社会的地位、サポートネットワークなども、全てリソースだ。 「普遍的(generalize)」という単語が用いられる背景には、「ある特定のストレッサーにのみ有効なリソースではない」という意味合いと、「あらゆるストレッサーにあらがうための共通のリソース」という意味合いが込められている。平たく言い換えれば、「いくつもの豊富なリソースを持ち、首尾よく獲得していくことが重要」なのだ。また、リソースは対処に役立つことに加え、身体的、精神的、社会的な満足感を高める役目を担っている。例えば、貧困に対処するにはお金(=リソース)が必要だが、金銭的に豊かになれば人生満足感も高まるといった具合だ。

歳をとってほとんど家の中にいる生活を送っている僕みたいな存在は、定年後ぼっち老人と似たところがある。SNSでは多少なりとも他人との繋がりがあるがそれ以外ではからっきし。なのでSNSなどでちょっとコメントをもらうだけでも嬉しくて小躍りしてしまいます。なのですが、コメントの返信が面倒な相手もいるというジレンマ。僕の心の聖域に土足で入り込もうとする人間には心を閉ざしてしまいます。

SNS社交という茶番

また、SNSは他者と簡単につながるツールではあるが、むしろ孤独感を助長する場合がある。SNSの利用頻度の高い人は低い人と比べ、うつ病になるリスクは2・7倍(ピッツバーグ大学医学部の研究チーム)、フェイスブックの利用が増えれば増えるほど幸福感が低下することも分かっている(ミシガン大学の研究チーム)。現実社会で豊かなつながりがある人は、SNSを通して関係をさらに広げ、深めることができるが、現実生活でつながりが乏しい人の場合、現実社会の周囲との関わりを希薄化させ、孤独感が増大するという研究もある。文字だけのコミュニケーションだと頭はつながったと理解しても、心はそう知覚できない。同じ空間にフェイス to フェイスで共に過ごす経験がないと私たちは相手を心から信頼できず、孤独感が逆に深まってしまうのである。

僕は最近配信系アプリにハマっています。自分の好みの配信者を見に行って、コメントを送る。それにライブで反応を示す配信者。こんなものが世の中に受け入れられるようになる背景には人間関係の複雑さに疲れた僕のような存在が多いということだろう。

歳をとって仕事がなくなったときに人生を考え直す機会が訪れます。そんな時に参考にして欲しい書籍。定年前から読んで対策を打っていれば「孤独」を回避できるかも。

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