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丁寧に暮らしている暇はないけれど。 時間をかけずに日々を豊かに楽しむ知恵|一田 憲子

著者が実践してみて実際に役に立った習慣と知恵を紹介。時間がなくたって工夫次第で毎日は快適に。暮らしのヒント満載で贈るお役立ち本。

30 分で終わることが、毎日続けるコツ

私は、掃除が大の苦手で、部屋の中にふわふわと綿ぼこりが舞ったとしても「死にゃ〜しないさ」と見て見ぬふりができる人間です。たまに掃除機を手にしたとしても、チャッチャーと四角い部屋を丸くかけておしまい。几帳面な夫が、私が掃除をした後に、もう一度部屋の隅々まで掃除をする姿にムキ〜ッと怒り、ケンカを繰り返した結果、掃除は彼にお任せする、ということに決めていました。そんな私が、まさか掃除ができるようになるなんて! きっかけは、取材で聞いた掃除の達人「ごんおばちゃま」のひと言です。 「掃除は、汚れていなくても毎日します」

え、掃除って汚れているからするんじゃないの?と思いながらも、教えられた手順で、まずはやってみることに。ごんおばちゃまのもうひとつの教えが、「毎日 30 分以内ですませること」。 30 分以上やると、イヤになってしまうから、続かないのだと言います。

1日目。ずっと掃除をしていなかったので、部屋のあちこちにホコリの吹きだまりを発見!「あちゃ〜」と驚きながら、はりきって掃除機をかけていると、あっという間に時間切れ。わが家は築 50 年の古い平屋で、キッチン以外に4部屋があります。あれ?全然終わらないじゃん!と、途方にくれました。

2日目。ソファの下には雑誌が突っ込まれ、チェストの下にはダンボール。そのまわりにホコリがふわふわ。「床に物を置いてあるから掃除がしにくいんだ!」と気づき、それらをぜんぶ出して、片づけたり、処分したり。これだけで 30 分オーバーでした。

3日目。2日間でベースを整えたので、これでやっとスタートライン。まずは部屋中の家具や鴨居などのホコリをクイックルワイパーではらい、掃除機をかけ、キッチンや洗面所、廊下の床にモップをかけ、雑巾でテーブルやチェストの上を拭く。ここまででジャスト30分です。

こうして毎日続けるうちに、どんどん掃除がラクになってきました。そうか!とやっと気づきました。「毎日やるからラクなんだ」「ラクだから、毎日続けられるんだ」って。

掃除ができるようになると、なんだか暮らしに「自信」のようなものが持てるようになるから不思議です。生活のベースになる部分が整い、地に足をつけている感覚が味わえるのかも。30分の効果は、意外に大きいのです。

掃除は毎日していないと一回にかかる掃除時間が大幅に超過してしまうので、1日10分でもいいから毎日やった方が良い。曜日によって掃除する部屋を変えるなどすれば10分でもいけます。習慣化が大事。

おしゃれは、洋服の力でなく、自分の力でするもの

40 歳を過ぎたころ、なんだか今まで着ていた服がすべて似合わなくなったような気がしてきました。同時に「歳を重ねる」ことが憂鬱で仕方がありませんでした。そろそろ、人生の折り返し地点。この後は下り坂になるしかないのだろうか? キャリアを積んだからといって、それが必ず役に立つわけでもない。これから私は枯れていくしかないんだろうか……。

そんなとき、「何か新しい企画はありませんか?」と知り合いの編集者に聞かれ、「だったら、歳を重ねても素敵になれるおしゃれの本が作りたい」と言ったのでした。こうして生まれたのが『大人になったら、着たい服』(主婦と生活社刊)です。

この本の取材を通して、素敵な先輩たちにたくさん出会いました。彼女たちが口をそろえて言った、おしゃれのコツがあります。それは「選ぶのは、普通の服でいい」ということ。それまで私は、いかにかっこいい服を手に入れるかが勝負!と思っていました。だから、どこか個性があって目立つ服を選ぼうとしていた気がします。でも、先輩たちの言葉から、やっとわかってきました。おしゃれは「洋服の力」ではなく、「自分の力」でするものだということが。

以来、意識して「普通の服」を選ぶようになりました。丸首の白のニットセーターにグレーのきれいめパンツとか、ネイビーのパンツに白シャツを合わせるとか。そのうえで、「普通」だけで終わらないよう、気を配ります。シンプルだからこそ、パンツのシルエットがものを言います。白シャツをちょっと出すことで垢抜けるから、袖口のロールアップの仕方を工夫します。鏡の前の「最後の微調整」で、おしゃれ度がぐんとアップすることを知りました。

普通だから組み合わせも自在。あのパンツには、これもあれも合わせられる。こうして、「洋服を買っても買ってもおしゃれになれない」という悪循環から抜け出し、手持ちの服からおしゃれをする、という楽しみ方が少しできるようになった気がします。

40過ぎてあまりにも流行りを追求すると痛いファッションオタクおじさんになりがち。ワンポイントだけ流行りを取り入れるとか定番物にちょっとアクセントを加える程度にしないと事故ります。いわゆるおじさんファッションでもいいじゃないか、おじさんなんだからと割り切っておじさんらしくいきましょう。ベージュのチノパン最高ぉ〜(笑)

丁寧な暮らしというけど、タレントや俳優さんのような暮らしをするにはなかなかの出費を伴うので現実的には難しい。暮らしの習慣からちょっとずつ取り入れていくのが正解。そんな意味でこの書籍は指針を示してくれる良著。

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