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フランス流 お金をかけずに豊かに暮らす方法|吉村 葉子|なにものにもしばられず、味わい深く生きるために

人生は思っているほど難しくない。大切なのはお金があってもなくても、今の状況の中で1日を大切に生きること。異性との友情の育て方や孤独との付き合い方など、何にも縛られずに自分らしく生きるために。

ひとりでも困らない生活 読書人はひとり遊びが得意

本を読むのが好きな方は、ひとりになることを怖がることはありません。怖いどころか読書人は心のどこかでいつも、ひとりになって本を読みたいと願っているにちがいありません。

今、この時間、このページを開いておいでのあなたは、小説の中で繰り広げられている世界と日常を、ひとりで往ったり来たりすることができる方なのです。ひとり遊びが得意な方でもあるわけですから、この先もひとりでいることが不安になるタイプではありません。

昔の大人は子供たちにむかって、ことあるごとに「本を読め、本を読め」といいました。子供のころは、そういう大人たちの真意を 忖度 したことなどありませんでした。ところが最近になって、「おひとりさま」という言葉が生まれたころからわたくしは、あることに気がついたのです。つまり「本を読め」といっていた大人たちの潜在意識に、本を読めばひとりでも人生の疑似体験ができるから楽しいぞという、子供たちにたいする優しいメッセージがあったのではないでしょうか。本を、物語の登場人物たちを人生の友だちにしたら、「おひとりさま」なんて、痛くも怖くもありませんもの。もちろん「本を読め」といったのは、本が好きな部類の大人たちですが。

昔の大人たちが読めといった本は、実はなんでもよかったのです。『野口英世伝』でも、下村湖人の『次郎物語』でも井上靖の『しろばんば』でも、シェークスピアの『ハムレット』でもディケンズの『大いなる遺産』でも、なんでもよかったわけです。

活字でご飯を食べている私がいっては 謗りをうけそうですが、私は本を読めとは申しません。本を読まなくても、まっとうな人間はたくさんいます。もちろん悪ではありませんが、読書をすることが善だとは思いません。

本を読まなくても、立派な大人になれます。私のまわりには、教科書もろくに読んだことがない人が、たくさんいます。本が好きでないタイプに、あんがい面白い方がいらっしゃるものです。ただ、私にとって本を読むことは、自然である以上に必然。過去に読んだ本が私の血肉になり、おかげで私らしさがあるわけです。

今の子供たちは、学習塾だけでなく水泳教室などに通わなくてはなりません。三歳ごろから英会話もしなくてはなりませんから、子供にとってはまさに受難の時代。一冊の本をためつすがめつ眺め、想像の世界をひとりでうろつくなどと、悠長なことはいってられません。その意味で出版関係や書店の方の、本が売れなくなったとおっしゃる嘆きの本質は、想像以上に深いと思います。

おひとりさま天国、乃木坂46の歌にもあるようにおひとりさまも悪くない。人付き合いに疲れたら一度一人になってみることをお勧めします。その上で一人は寂しいと感じたなら集団に戻ればいいだけ。おひとりさま耐性が備わっていれば、気楽で自由な世界を満喫できるはず。もちろん世俗を捨てるなどのストイックな物ではなく、あくまで行動の一部をおひとりさま化するだけですが。全て一人で生きていくというのはやはり辛い物があるので。そしてそんなおひとりさま向けの趣味の一つが読書かと思います。

お金がなくても安心なフランス人 節約より使わない知恵を

昨今の物価高にフランス人のだれもが、ぐうの音も出ません。〝フランス人はお金がなくても平気〟だなどといおうものなら、彼らから総スカンを食らいかねません。 「フランスではみんな、お金がなくて困っているわ」と。そして彼ら、彼女たちは、こう付けくわえることでしょう。

「お金がないのは、私たちのせいでないことだけはたしかよ」、または、「お金はいつもないから、あきらめます。でも、愛がないと不安だわ」。

パリで暮らしていた二十年間、ずっとフランスの物価高に 辟易 しっぱなしでした。フランス人がブランド品を持ちたがらないのも、洋服や靴を買ったらいつまでも使うのもたしかです。でもそれは、彼らのものを大切にする価値観に由来するとばかりはいえません。

彼らがものを大切にするのは事実ですが、それ以前に生鮮食品以外は、わが国にくらべて圧倒的に値段が高いからです。

たとえば食品の保存用のラップも、商標名の「クリネックス」が代名詞になっているティッシュも、シャンプーもリンスも、わが国のそれにくらべて信じられないほど高値です。大枚はたいて買ったラップですから、粗末には使えません。無料でもらえるティッシュがありませんから、薄い箱入りのティッシュを大切に使います。

「欲しいといって、だれかがくれるのなら、お金だって、バッグだって欲しがりますわ」とパリジェンヌたちは、涼しい顔をして言い切ることでしょう。デフレ脱却を政府がうたうわが国の物価にくらべたら、先進国はどこも途方もない物価高です。追々お話ししていきましょう。

フランスほどではないが日本でも物価高の波が訪れています。お金もモノも手に入るなら手に入れたいが、現実は厳しい。そんな限られた収入の中でいかに楽しみを見つけて暮らしに彩りを与えるかを考える。長年物価高に悩むフランスでの暮らしにヒントがあります。

フランス流輝く人生のヒントが詰まった書籍。お金はかけずとも丁寧な暮らしで、お金にも未来にも縛られず、今を生きるためのノウハウがここに。

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