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ビッグ・クエスチョン 〈人類の難問〉に答えよう|スティーヴン・ホーキング

ホーキング博士が生涯追い求めた人類の未来に挑む最後の書き下ろし。いまだ誰も解き明かすことのできていない究極の答え「ビッグ・クエスチョン」。人類はこのまま地球に住み続けるべきか?AIは人類を超えるか?などの質問に博士自身の見解を語る。

宇宙はどのように始まったのか?

多くの科学者はその考えが気に入らなかった。宇宙に始まりがあるなら、どんな始まり方にするかを決定するために、便宜上「神」と呼んでよさそうな、宇宙の外部に存在する何者かを持ち出さなければならなくなるだろう。そこで科学者たちは、宇宙は現時点では膨張しているが、始まりはなかったとする理論を提唱した。そんな理論のひとつが、一九四八年にハーマン・ボンディ、トマス・ゴールド、フレッド・ホイルが提出した定常宇宙論だ。定常宇宙論の基本的な考え方は、銀河が互いに遠ざかるにつれて、そうして生じたすきまに新しい銀河が形成されるというものだ。その素材となる物質は、空間のいたるところでたえず作られているとされた。その場合、宇宙は永遠の過去から存在していても、銀河の分布はいつも同じように見えただろう。そしていつも同じに見えるという性質には、観測で検証できるという大きな長所があった。一九六〇年代のはじめに、マーティン・ライル率いるケンブリッジ大学の電波天文学者たちが、微弱な電波源の分布を調べてみた。電波源は空にかなり均一に分布しており、そのほとんどは銀河系の外にあることが示された。平均すれば、弱い電波源ほど遠方にあるだろう。定常宇宙論は、電波源の数と強度のあいだに、ある関係が存在することを予測した。しかし観測からは、微弱な電波源は予測よりも多いことが示され、それは過去に行けば行くほど電波源の密度は高くなるということを示唆していた。それは、時間がたっても何も変わらないという定常宇宙論の大前提と矛盾する。ほかにもいくつかの理由により、定常宇宙論は捨てられた。

宇宙の始まりはどのようなものだったのか。それがわかっても現在の僕らの生活に何か変化があるかといえば特段何もないかもしれない。しかしそこにはロマンがある。神の存在があるとしたらこうした所業の言われだろう。

宇宙には人間以外にも知的生命体が存在する?

太陽が大きく膨らんで地球を飲み込んでしまう前に私たち人間のような知的生命が進化するための時間的な余裕を見込める範囲で、可能なかぎり後ろにずれ込むだろう。そのための時間的余裕は、太陽の寿命、つまりおよそ百億年だ。それだけの時間のなかで知的生命は宇宙旅行をする方法をマスターし、別の星に脱出できるようになるかもしれない。もしもそれができなければ、地球上の生命は滅びるだろう。三十五億年ほど前に、地球上にある種の生物が存在したことを示す化石の証拠がある。地球が安定し、生命が発生できるぐらいに温度が下がってからわずか五億年後には、生命が誕生したということになりそうだ。しかし、生命の起源について問いを発することのできる私たちのような知的生命が進化するための時間的な余裕を見込んだとしても、宇宙に生命が発生するまでに七十億年かかってもよかったはずなのだ。もしも与えられたどれかの惑星上に生命が発生する確率がきわめて小さいのなら、なぜ許された時間のおよそ十四分の一で地球上にそれが起こったのだろう?地球上に早くから生命が発生したことから、適切な条件下で自発的に生命が生じる確率は十分に高いことが示唆される。DNAの材料となった、よりシンプルな形態の組織があったのかもしれない。いったん発生したDNAは生命の生き残りと繁栄に大きな成功を収めたため、それまでの形態はすっかりDNAに取って代わられたのではないだろうか。それまでの形態がどんなものだったかはわからないけれど、ひとつの可能性はRNAだ。

知的生命体の存在はあったとしても僕ら人間がそれらに会うことはないのではないだろうか。もし宇宙旅行が可能な宇宙船を作ったとしても光速より早く航行できなければワープ的な航法は不可能だしもし光速を実現したとしても実際にワープが可能かといえば怪しい。夢はあるがアニメやSF小説の域を出ないのが現在の状況と言えるだろう。

人工知能は人間より賢くなるのか?

二〇二五年までには、地球上には人口一千万人を超える 巨大都市 が三十ほど存在するようになるだろう。その住人たち全員が、商品とサービスがほしいときに提供されることを望むなら、テクノロジーは、インスタントコマースへの強い要求に応えるために役立つだろうか?ロボットはオンライン取引を確実にスピードアップしてくれるだろう。だが、ショッピングのあり方に革命を起こすためには、あらゆる注文に対して即日配達できるほど、ロボットがすばやく行動する必要がある。その場にいなくとも、世界と相互作用できる機会は急速に増加している。ご想像のように、私はそれを良いことだと思っている。なにしろ都市生活は誰にとっても忙しい。一緒に仕事をこなしてくれる、もうひとりの自分がいたらと、あなたはこれまで何度思っただろうか?自分の身代わりロボットを作るというのは欲張りな夢だけれど、最新のテクノロジーを見るかぎり、一見したときに思うほど荒唐無稽な考えではないのかもしれない。私が若かった頃、テクノロジーの進歩が指し示す未来は、みながもっと余暇を楽しむ世界だった。しかし現実には、テクノロジーが発展するにつれてできることが増え、人はどんどん忙しくなった。都市にはすでに私たちの能力を拡張してくれる機械があふれているけれど、もしも自分が同時にふたつの場所にいることができたらどうだろう?自動化された音声は、電話や公共のアナウンスですっかりおなじみになっている。発明家のダニエル・クラフトは、外見を複製する方法を研究中だ。

ロボットの進化が止まらない昨今だが、人間より賢くなるのはある分野だけにとどまっている。Googleの翻訳機能を試したことのある人ならその正確性に疑問を持つだろう。少なくともAIが人間を超えるのはルールがしっかりあるゲームの上でのみになりそうだ。

タイムトラベル、宇宙移住、AIなど未来を拓く様々な技術などをホーキング博士の私見を語ります。

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