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ウーバー革命の真実|立入勝義

都心を中心にウーバーが急成長している。しかし日本ではまだそこまで浸透していない様子。そんなウーバーの成長要因と弱点を分析。今後の課題と日本国内でのウーバー革命の可能性を考える。

ウーバー、解体新書

ライドシェアリング・サービスがどのように誕生し、いかに既存のタクシー産業との競争に勝ってきたのかを説明した。一見、サービスが生まれたのは必然のように思えるが、実は、このタイミング、今だからこそ、ウーバーは成長することができた。では、なぜ今なのか?タクシーよりもコストが安く、利便性が高い「夢のシステム」の成長は、何に支えられてきたのだろうか? ここでは、ウーバーの成長を支えた直接的要因を大きく四つのポイントで解説していこう。 それは、次の四つのポイントだ。 *シェアリング・エコノミー *GPSとスマートフォンの普及と進化 *AIを利用した独自のアルゴリズムの構築 *米国のキャッシュレス文化   まずは、何といっても「ライドシェアリング」というビジネス潮流を支えた経済活動の影響が大きい。シェアリング・エコノミー、共有型経済とも訳される。モノを共有したり、いっしょに何かを行うといった活動は古くから行われていたが、それがインターネット、またはネット上のソーシャルメディアの進歩によって、効率化、大規模化していった。 次に背景として大きいのは、スマートフォンの普及という「時宜を得た」ことである。これには、ライドシェアリング・サービスの根幹を支える、GIS*(地理情報システム)やGPS*(全地球測位システム)の精度向上といったものも含む。 さらに、利用者が使用するアプリを支えるテクノロジーの部分。これには、機能性を最大活用するUI*(User Interface:ユーザー・インターフェース)やUX*(User Experience:ユーザー・エクスペリエンス)に裏打ちされたデザイン、そして乗客と運転手のマッチングを行うアルゴリズムの部分がある。これにはAIやビッグデータが大活躍している。

ウーバー、便利なのだろうけど僕の住む地域では走っていないのでお世話になったことがない。スマホの普及とともに利用が拡大しているが、元々タクシーが幅をきかせている日本ではなかなかシェアを奪えないでいる感じ。僕の中では意識の高い人が移動時間を無駄にしないために利用するお金に余裕がある人のためのサービスでしかない。乗客と運転手をマッチングするといった点では使ってみたいサービスではあるが、元々タクシーよりも電車網が発達した都心では需要は限られるのかなと思ったりもする。

進化する相互評価システムと報告機能

アマゾンやアップルのApp Storeなどに代表されるオンラインストアなどで、すっかり馴染みになった5つ星型の評価システム。これまでの利用法というのは基本的に他のユーザーがそれを購入の参考にするというものだったが、ウーバーのシステムは一味違う。なんと評価が双方向なのである。1~5までの個別の評価をもとに、その平均値を小数点以下二桁まででスコアとして表示するのは運転手も乗客も同じ。 乗客側は運転手がマッチングされるまで運転手のスコアを見ることができないのに対して、実は運転手側にはマッチングされた相手のスコアを見て、受諾するかどうかを判断することができるのだが、スコアをもとに乗車拒否が起こることはまずないと言ってよい。 ただ、スコアが低めの数値であれば、その乗客に対する接し方に配慮が必要、と身構える運転手は多いかもしれない。極端に低い評価というと、4以下などになるが、あまり低いとウーバー側から口座凍結をくらってしまう。

相互評価というシステムはウーバーの運転手にもメリットがあるシステムではあるが、参入直後はこの評価の数が少ないため苦戦を強いられる運転手もいるだろう。たまたま乗せた客がクレーマー気質だったりすると悲劇だ。そうならないための相互評価なのだろうけど。

米国のキャッシュレス文化

ウーバー躍進の背景となった要因として、最後に、米国のキャッシュレス文化を挙げておこう。 現金文化の根強い日本でも、最近はSuicaなどの電子決済が浸透するようになってきたが、もともとカード文化だった米国のキャッシュレスへの移行はより自然に進んでいる。アジアでも中国は、米国の先を行くと思わせるくらいにキャッシュレスが広がっているので、キャッシュレスはもはやグローバルな潮流といえるだろう。 日本は、ドイツと並んで現金決済文化だと言われているが、それでもカードが使えないタクシーというのは、ごく一部の個人タクシーぐらいだ。ところが、中国と並んでキャッシュレス文化国である米国で、私はタクシー料金をカードで支払ったことが一度もない。カード決済端末を持たないタクシーがほとんどだったからだ。 チップの兼ね合いもあり、米国のタクシーは極めて珍しい、そして悪名高い現金決済文化だった。このことが、タクシーからウーバーへと人々が流れる一因となったことは想像に難くない。 ウーバーでは料金はアプリに登録したクレジットカードやデビットカードから自動で支払われるようになっており、運転手との金銭の授受はチップ以外存在しない(チップもアプリ上から支払可能)。

キャッシュレスで支払いの手間が省けるのもウーバーの良いところ。アプリで全て完結するので、運転手側も行先やなんかで乗車拒否などをしなくてすむ。

新世代のビジネスモデルであるウーバー。都内であれば走っている車両の数も多いので移動に利用してみるのも良いだろうが、一度郊外に出ると、ほとんど車両が見つからないという欠点も。爆発的普及にはまだまだ課題がありそうだ。

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