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やってはいけない目の治療|深作 秀春|スーパードクターが教える“ほんとうは怖い”目のはなし

間違った眼科治療「コンタクトは保存液で洗浄できる」「花粉症で目がかゆい時は洗浄液で洗えばよい」「眼球体操をすれば目がよくなる」など。これらがいかに危険か警鐘を鳴らす。やってはいけない目の治療を共有。

レーシック手術

日本で初めてのレーシック手術は、1994年に私が横浜で開始しました。慎重に手術方法を開発し、患者さんにはよいことを説明する前に、まず可能性のある合併症の話など悪いことばかり話しました。患者さんにすれば驚いたことでしょう。しかし何も隠すことなく正直に時間をかけて患者さんに説明したためか、とても信頼していただけて、私のレーシック手術の患者さんはすべての方が成功しました。

最初にレーシックを施行した方々は、現在では手術から 22 年も経過して、今度は白内障手術を受ける世代となり再来院されています。

そして当院で多焦点眼内レンズを移植し、白内障を治しただけでなく老眼も治して、裸眼でほとんどすべてのものが見える視力を取り戻しています。思えば当時は、レーシックが限られた本当の眼科外科医によって施術された、幸せな時期だったのです。ほとんどの患者さんが満足する結果を得られたのです。

ところが、人々の間でレーシックは近視が治せる夢のような方法だと話題になり、テレビや新聞の報道が続きました。私は夢のような方法などないと強調したのですが、人々の期待値は加熱していきました。それでも眼科医だけが手術していた時代は問題がなかったのです。

ところが、お金の匂いをかぎつけた美容外科系の施設が、突然に豊富な資金で宣伝を始め、患者を誘導してレーシック手術を開始し、多くの問題が起き始めたのです。美容外科系の施設で手術を失敗し、網膜剝離などの合併症を引き起こされた患者さんが、今でも助けを求めて当院に来ます。彼らは異口同音に言います。 「手術を受けた美容外科系のクリニックではよいことばかり言われ、レーシックって簡単だと思っていました。先生から初めて詳しいことを教えてもらったのです。早く本当の知識を知りたかった」

私は患者さんに必ずこう言います。 「どんな薬でも効くものは副作用もあります。手術も同じで、よい点だけでなく時にはマイナスに働くこともあるんですよ。患者さん個々に合わせた手術の選択と適用を考えてあげるのが本当のプロなのです。絶対にお金を得る目的で手術をしてはいけないのです」

私は手術を決定するときに、すべての患者さんが自分の家族と仮定して判断します。自分の親なら、自分の兄弟なら、自分の子供なら、極端な話、自分自身ならどんな方法をとってほしいかです。本当にそこまで考えられる眼科外科医なら無茶はしないでしょう。

私たちがドイツで開発したこのレーシック手術が、本当の意味で正しい使い方をされるのを願っています。レーシックは私たちにとっては22歳になった子供のようなものです。決して夢のような方法ではないですが、全否定されるような悪い手術でもありません。

患者さんは、上級の腕を持ち、眼科外科全体の深い知識と経験を持つお医者さんを選ばなければなりません。そうすれば、あなたもメガネ要らずの幸せな生活が得られます。

僕のいとこがレーシック手術を受けたが数年で視力は元に戻ってしまったということを聞いた。なので施術する医者によって効果はまちまちだと思っておいた方が良い。中にはこのケースのようにせっかく手術したのにすぐに視力は悪くなるケースもあるので。いくら機械での作業とはいえそこにはやはり専門性が求められるということだ。

「主治医が見つかる診療所」

「主治医が見つかる診療所」というテレビ東京系の真面目な医療番組から、加齢 黄斑 変性をテーマとした企画への出演依頼がありました。

すでに大学病院などで加齢黄斑変性と診断され、治療法がないと言われて当院に助けを求めて来院した患者さん6人を対象に、抗VEGF抗体のアバスチンの硝子体注射と、さらに必要に応じて私が開発した方法での硝子体手術を施行し、カメラがそれを追いました。

すると、すべての患者さんの視力が回復したのです。驚くほどの効果でした。それが放送されると、テレビ局には約1000通の感謝のメールが届いたそうです。

ところが、匿名の 誹謗 中傷メールも5通来ました。おそらく治療法がないと放置した医療機関でしょう。内容は科学的ではない、感情的なものでした。手術の前後で患者をすりかえたのではないか、そもそも病気ではなかったのではないか、などと冗談のような内容の中傷メールでした。

そんなケチがつかないように、大学病院で加齢黄斑変性と診断され、治療法がないと放置された患者さんばかりを選びました。診断が正しいことも確認しました。治療法がないと放置したのなら、私が治しても文句をつけられるいわれはないはずです。要するに自分たちができないことを私が成し遂げたことへのやっかみなのでしょう。

どこの世界にもやっかみはある。大抵どうでもいい輩によるものなので誹謗中傷されたとしても気にしなければ良いのだが、対応にあたった時間は戻ってこないので相手にするだけ時間の無駄。最近だとSNSなどを利用する人も多く、ためにこうした人間に出会うのだが毎回スルーしています。まともじゃない人には非礼でも構わないかと思います。

目の治療に関するさまざまな情報を正しい知識に変換していきます。なんとなく知っていた常識が間違っていることもあるので、きちんとした情報と入れ替えましょう。

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