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ないものねだりの君に光の花束を|汐見 夏衛

個性がなくひたすら日陰の存在だった私(影子)と、全てにおいて特別な同級生(真昼)。彼は人気アイドルグループのメンバーで影子とは交わることのない存在に思えた。しかし、あるとき一緒に図書委員をやることになり真昼の陰の部分を知ることに。人生が、世界が眩しく見える青春物語。

暗い闇

序章ではスキャンダルから逃避行へと旅立った二人の様子が描かれている。

世間とは残酷なもので芸能人にはプライバシーがないのかと思われるぐらい痛烈に批判にさらされる様子はみていてなんだかなあと思っていたので共感。

時系列的には後半と一致する描写を序盤で描くことでなぜそのような事態に陥ったのか説明がてらストーリーが展開する。

遠い隣

学生のころ席替えは一大イベントでしたこれは僕も経験がある。

仲の良い友達と席が近くなることや可愛い人気のあるこのそばに行きたいなどの願望もあいまって一喜一憂したものです。

偶然アイドルの真昼と隣同士になったことで女子が大好きな胸キュンシュチュエーションが繰り広げられます。

学生時代が懐かしい。

僕は控えめな性格だったので隣に気になってる子がきたことはあったのだが‥‥

しかし、特に仲良くなることなく一歩引いた態度で臨んだため恋愛には発展しなかった苦い過去が。それも青春。

アイドルという特殊な作りあげられた個人。

完璧な男子の象徴として努力を重ねてきた真昼。

しかしひょんなことから、図書委員を影子と共にやることに。

そこから二人の関係はちょっと変わったものに。

いわゆる学園の人気者の闇の部分を見た影子は今までの違った彼にとって遠く別な存在に。

それが読んでる書籍の内容でバレるあたりが面白い。

よくTwitterで私の名刺代わりの10冊といって愛読書を紹介している人がいる。

これ、自分と同じだと妙に共感を得て思わずフォローしちゃいますよね。

幼い日と明かされる新事実

真昼の持っていた犬のキャラクターのキーホルダー。

それを巡って数奇な運命の悪戯が。

そのキーホルダーのキャラクターは男の子と女の子があり、その一方を影子が持っていた。

ここでは話のネタになった程度だったがのちに急展開を見せる。

幼い頃の万引きが今更報道される

万引きは悪いことという認識はあったのだそうだが、運悪く呼び止められ補導された過去を持つ真昼。

そのことを蒸し返されちょっとしたスキャンダルに。

CMなどの仕事は一時延期になり芸能活動も自粛ムードに。

最近でも現実世界でもたびたびスキャンダルで炎上したりして見ず知らずの人たちに叩かれる現象が。

主人公がそれを糾弾され逃避行に。

影子と一緒に見ず知らずの土地に逃避行した時、暗闇の中二人は各々の存在を感じることに。

結局その事件も幼少期の虐待という同情すべき境遇により少し和らぐ世間の目。

しかし完璧な王子様のキャラは続けるのが難しくなる。

どうしても同情の目を向けられてしまうからだ。

芸能界復帰

暗闇のトンネルでの一件から一ヶ月半が経ち仕事にも復帰する真昼。

当初イメージダウンは避けられないと覚悟を決めていたが、頑張る彼の姿に次第に称賛の声が。

ネットでの声も「強えー!」「逆に惚れた」など肯定的な意見も大変をしめるようになる。

二人の仲も忙しくなる彼の支えに。

脇役である父親のクリスマスプレゼントや母親の三食弁当など随所に脇役の人間味が溢れていた。随所に見える脇役の描写で物語を彩る要素満載。一気読みしてしまいました。どちらかというと女性向けの恋愛小説かなと思ってしまいますが。アラフォーの男が読んでも面白く一気読みしました。日の当たらない脇役はいない!!

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