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どんなことからも立ち直れる人|加藤 諦三|逆境をはね返す力「レジリエンス」の獲得法

人生長く生きていれば辛い境遇に頭を悩ませるなんてことも多々ある。しかし、そんな状況下でも前向きに生きていける人が持つものとはなんなのだろう。その差を決めるのが「レジリエンス」=人生の挫折に対処する能力。生きづらさを感じている人に向けた幸せを得る力を取り戻すための書。

プロアクティブとリアクティブ

ヒギンズという回復力の研究者は、回復する力を持っている人の特徴として、レジリエンスがあると言い、その特徴の一つをプロアクティブproactiveと言っている。

それは日本語に訳しにくいが、自分から動くことである。プロアクティブは起きたことに対処することである。

ヒギンズは「ちなみに私のオクスフォード辞書でのproactiveの定義は、controlling a situation by making things happen rather than waiting for things to happen and then reacting to themである」と述べている。

ヒギンズは「何かが起こるのを待ってから対応するのではなく、ことを起こして状況に対処すること」であると言う(註8)。

レジリエンスの定義はなかなか定まっていないようであるが、困難な環境にあっても正常な発達をすることである(註9)。

あるいは「人生の挫折に対処する能力」である(註 10)。

私は内容的にはスーパー・キッズsuperkidsがあたっているような気がする。非行にはしっても、うつ病になってもおかしくない親子関係の中に置かれながらも健全な大人に成長する。

常識で考えれば、憎しみをもつ大人になっているはずである。それなのに健全に成長する。憎しみに囚われずに愛する能力を自ら育成する。

過酷な過去から回復する力を持っている人の特徴、つまりレジリエンスの特徴、それはプロアクティブである。

反対はリアクティブである。リアクティブの典型的な態度は、「ただ歎いている」ことである。起きたことに対処しない。

プロアクティブは起きたことに対処する。

私のプロアクティブなことの定義は「解決の意志がある」ということである。

リアクティブな人には、解決の意志がない。ただ歎いているだけ、解決しようとしている「ふり」をしているだけ、格好をつけているだけ、もっともらしいことを言っているようだが、文句を言っているだけ。

リアクティブな人には解決の意志がない。悩むことが主眼である。悩むことが目的で、解決は目的ではない。

プロアクティブというとニキビ治療薬の宣伝しか思いつかないのですが、こんな使われ方をする言葉だとは(笑)物事を諦めないで解決しようと努力することは幾つになっても向上心を持つと言った点で最重要かと。問題が発生したらまず何が問題かを明らかにし、どうしたら解決できるか仮説をいくつかたて検証。あとは皆さんお得意のPDCA。でもそれってちょっと前時代的であえていう必要もなく日常で行ってきている当たり前のことなんだよなと思う毎日。だから僕はPDCAサイクルを回せと言っている人を信用しない。

過去を消化する

演歌に出てくるような「今も信じて耐えてる私」という歌詞は、まさに対象喪失を受けいれられない人の台詞なのである。道を切り拓けないでいる苦悶である。 「今も信じて耐えてる私」とは「今も逃げて、現実を見ない私」である。輝くような人生を自ら拒否している私である。

この女性だって、うつ病にならないで、ほかの箇所で話した、「光りに向かって走っているようで、先が輝いていた」ように感じることができる。

逃げる口実を見つけないで、現実に直面していく。そして現実に直面することを通して苦しむ。

その苦しみこそが「光りに向かって走っているようで、先が輝いていた」ことにつながるのである。

そのためには本気の決意がなければならない。

現実をごまかして、ごまかして、自分を欺いて、欺いて生きている限り、「光りに向かって走っているような気持ち」になることはない。

もちろんうつ病になった女性を「決意できない女性」とかたづけるのは簡単である。

この女性が「決意できない女性」になって、うつ病になるにはうつ病になるだけの理由がある。

ウィニコットはindividualsではなくembeddualsという言葉を使っている。

Embedとは埋め込まれたことである。その人の心の中に、養育者が埋め込まれている(註 66)。

卑怯な親、ずるい親が心の中に埋め込まれたままで大人になっている人は多い。自分が埋め込んだのではない。「埋め込まれた」のである。

したがってレジリエンスのない人は過去に生きる。

レジリエンスのある人は、現在に生きる。過去に生きない。

レジリエンスのある人は今日をつかむ。They seize the day.という表現である(註 67)。

レジリエンスのある人は過去に囚われない。

今日をつかまなければ、過去に捕まえられる。

レジリエンスのある人は過去を忘れるのではない。過去は忘れようとして忘れられるようなものではない。

忘れるのではなく、先ず過去を正しく理解する。自分の過去は今の自分にどのような影響を与えたのかを理解する。それが過去を消化するということである。

それをよりよい形で今に生かす。これからの自分の成長に生かす。それが過去を消化するということである。

決して過去の経験を否定しない。 「あの過去があって今の自分がある」、過去の経験を肯定的に見る。

それがあって、今日の自分があると解釈する。これがレジリエンスのある人のものの見方である。

転んでもただでは起きない。

耐え忍ぶ美学のようなものは今でも根強く残っているが、僕はそんなもんさっさと捨てて身軽になった方が良いと思っている。よく仕事場に馴染めずに新卒の子が辞めていくと嘆く企業があるがそれはあなたの会社が働くのに適した環境を今の時代に合わせてアップデートしていないからなんだよと言いたい。会社組織の新陳代謝といった意味でもこれらの問題に取り組まない企業はやがて人材不足に陥り没落するのみ。転んだら自然と立ちあがろうとするように、壁にぶつかったら越えていけるように心身を良好に保つ習慣を身につけよう。

人間には困難に立ち向かう遺伝子が備わっている。多少のことでへこたれない人とすぐに落ち込んでしまう人の間には隔たりがあるようでそうでもなかったりする。一見快活な人でも落ち込むことは平等にある。その逆も然りで逆境を切り抜けるには多少の個人差はあれ、誰にでも可能なことなのだと再認識させてくれる書籍。

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