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興味のあることや本の感想などを綴っていく雑記Blogです。

『WTF経済 絶望または驚異の未来と我々の選択』

   

人工知能、自動運転、オンデマンドサービス、ギグエコノミー、補助拡張された労働者など、最先端のテクノロジーがもたらす予想もできなかった事物によって、ビジネス、政治、そして「職」はどう変わっていくのか、また、人間中心の未来を作っていくために、我々はどんな選択をするべきなのか。

集合知性を活用

iPhoneが初期のモバイル時代にいきなり支配的になったのは、単にタッチスクリーンのインターフェイスや、精悍で革新的なデザインのせいだけではない。むしろAppストアが世界中の開発者コミュニティに、アプリという形で機能追加を可能にしたからだ。ユーチューブ(YouTube)、フェイスブック、ツイッター(Twitter)、インスタグラム(Instagram)、スナップチャット(Snapchat)などのソーシャルメディアはすべて、何十万人もの利用者の貢献をアグリゲートすることで力を得ている。

僕もスマートホンを購入した初期の段階ではアプリのインストールが楽しくて、なんかいいアプリはないかな?とアプリを漁ってばかりいた。今ではあまり使用しないアプリは別スクリーン画面の端の方に追いやられています。削除したものも多数。結局自分の生活に密着した30個くらいのアプリしか使わないことがわかったからだ。このようにiPhoneは集合知性の賜物であると言えるだろう。

インターネット時代の最高の起業家

アマゾン社もまたすさまじい力だ。ジェフ・ベゾスは、インターネット時代の最高の起業家との声もあり、次々に各種の産業を再発明し続けている。アマゾン社はオンライン書店として始まったが、やがてはアメリカのオンライン小売業のあらゆる側面を支配するようになった。アマゾン社はまた、電子書籍のパイオニアでもある。キンドルによりこの新興市場を支配し、将来の書籍出版に対するチャンネル支配を獲得した。各種のオンラインエンターテイメントの主導役にもなり、次世代の映画テレビスタジオとしてネットフリックス(Netflix)社に比肩する存在となっている。そしてアマゾンエコー(Echo)により、知的エージェントや人工知能を消費者のもたらす一大勢力となった。

僕はキンドル端末は持っていないので、電子書籍はiPadとiPhoneで読んでいる。雑誌など大きい画面で読みたい場合はiPad、普通の単行本や新書の電子書籍版はiPhoneで、最近ではiPhoneも大画面化しているので十分事足りる。変わってスマートスピーカーだがこれはSiriに滑舌が悪くて聞き取ってもらえない僕には無用の長物。癖のある発音の仕方でも聞き取ってくれるようAIが進歩したら買ってもいいかなと思う。

所有をアクセスに置きかえる

長期的に見ると、ウーバー社やリフト社はタクシー会社と競合しているのではなく、自家用車と競合しているのだ。結局のところ、電話のボタン一押しで、低価格で車と運転手を呼びつけられるなら、わざわざ自分で車をもつ必要もない。特に都市部に住んんでいればそうだ。ウーバー社やリフト社は、スポティファイ(Spotify)のような音楽サービスが音楽CDに対して行い、ネットフリックス社やアマゾンプライムがDVDに対して行ったことを、自動車所有に対して行っている。

とはいえウーバーのような配車サービスは今の所都市部に限って有効なので、恩恵に授かるためには郊外から都市部に引っ越す必要がある。都市部では車をもたないライフスタイルも実現できるが郊外や地方ではまだまだサービスが行き届いていないし、これからも多分、必要十分なだけのドライバーが欲しいところに走っているような状態にはならないだろう。最近では通勤時間を減らすために都市部に引っ越す人が増えているのでそういった意識の高い人には有効なサービスであると言える。自動車を所有するコストを家賃や住宅ローンに当てれば良いのだから。

SNS、その閲覧の危険性

フェイクニュースの対応した閲覧の危険性を声高に指摘する人々がみんな深く考えるべき皮肉がここにはある。2014年にフェイスブックの研究グループは、読者の見る記事の構成を変えると、人々を喜ばせたり悲しませたりできるか実験したと発表した。研究者によれば、「フェイスブック利用者を対象とした実験で、個人間のそうごさようの外側で感情的な感染が生じるかどうかを調べるため、ニュースフィードの感情的内容の量を変えてみた。肯定的な表現を減らすと、人々の投稿も肯定的なものが減り、否定的なものが増えた。否定的な表現を減らすと、反対のパターンが生じた。こうした結果から見て、フェイスブック上で他人が表明する感情は、読者の感情にも影響する。これはソーシャルネットワーク経由の大規模な感染の実験的な証拠となるものである」

こうしたSNSの偏った見方への感情の感染を起こさないために、皆さんには多くのメディアにアクセスすることをお勧めします。自分と反対意見だからといって敬遠していると物事の本質を見逃してしまうことだってあります。たまには嫌いな作家の書籍も読んでみるものです。

『WTF?』は、感嘆表現「What the Fuck!?」の略で、口語ではかなり普及しているとはいえ、結構お下品な表現ではある。そして日本語の「ヤバイ」と同じで、当初は悪い意味ではじまったけれど、だんだん良い意味でも使われるようになってきた。ヤバイ経済は絶望かそれとも驚異の未来か、どちらにしてもこれから僕らが取る選択によってどちらかが決まるのだろう。

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