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『辺境生物探訪記』どんな過酷な環境にも生命は存在する

南極や北極などの極地、深海底、火山、砂漠、地底、宇宙空間……どんな過酷な環境にも生命は存在する 辺境生物学者とともに“極限環境”を巡り、生命の謎と本質に迫る。辺境生物学者で、「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名を持つ長沼毅と、『クリスタルサイエンス』『ハイドゥナン』などの小説で辺境を描いてきた藤崎慎吾が、地球の"極限環境"に生きる奇想天外な生物たちを訪ね、生命の謎や本質について語り合った。生物学の最前線がわかり、科学の面白さが堪能できる一冊。

南極は〝しょっぱい大陸〟

南極では雪が降り積もって押し固まって氷になるんだけど、上の方のそれほど時間の経ってないものには、まだ隙間が結構あるのね。普通の雪はだいたい70%ぐらいが水で、30%が空気。氷になると隙間は減るけれど、残った隙間には微生物がいるかもしれない。下の方の古い氷になってくると、ググッと押し固められて隙間がどんどん減っちゃうけれど、なくなることはない。そこから意外なことに、隙間の中に残っている水は凍らない。

氷の層のなかにできた隙間に水があり凍らないというのは驚きだ。水は凍る時に他の分子を排除するので、氷自体は純粋な水。しかし水が塩分などのいろいろな不純物を持っていて、その濃度が濃いと不凍剤的な役割をして凍らない。こうして氷の中の小さな隙間に液体の水があって、そこに生物がいたりする。過酷な環境下でも探せば微生物が生息する場合が多いことがわかる。

深海で出会った生物の「大群」

長沼 ズワイガニは海底に餌を持っていくと、どこからともなく群がってくるのね。モワモワーッと。でも、何で群がってくるのかがわからない。

藤崎 匂いがする?

長沼 そうそう。匂いというのは化学物質でしょ。それが水の中に出ていくんだけれど、、潮の流れがあるから上流と下流がある。下流側なら匂いを感じて来るのはわかるけど、全方位からくるわけよ。となると拡散かな‥‥。でも分子の拡散なんて遅いから、そんなに速く来るわけがないの。

藤崎 数分で集まるのですか。

長沼 うん。おかしいなということは昔から言われていて、当時、JAMSTECの橋本惇さんという研究者(現在は長崎大学水産学部教授)がこれはカニがものを食べるときの「バリバリバリ」という音で寄って来るのではないかと考えた。それで、まずカニがものを食べている時の音を録音しようということになった。録音したものを、高速フーリエ変換という手法で周波数分析して、それをまた人工的に合成する。つまり人工的につくったカニの「ものを食べる音」を流したら、カニがよって来るか試すわけ。このミッションは、その最初の音を録音することだった。だから海底に行って、録音機のスイッチを入れ、あとはひたすらじーっとひたすら待つ。

結局この実験では、カニは集まってこなかったそうだが、カニの生態の謎は深まるばかり。しんかい2000が海底に到達すると餌が巻かれることを学習して、それに群がって来るのではという仮説も立てられそうだ。実際、しんかい2000の餌めがけてカニが集まる姿はホラーみたいな様子だ。深海でカニに襲われるなんてww

原始地球は温泉三昧

斉藤 偽物っていうのは、例えば温泉とは名ばかりで源泉はほんの一滴しか入っていない、あとはみんな水道水とかね。それに近いケースは、結構あるんです。遠くに公的な、自治体とかがやっている温泉の中には、「温泉が湧いた」というと「それ!」って、市民のために巨大な施設をつくっちゃうわけですよ。だけど湧いている量は毎分3リットルとかいうのが、よくあるんです。(笑)。

藤崎 毎分たったの3リットル?

斉藤 そうそう。ちょろちょろの湧き水みたいなやつです。そういうのがあるんですよ。結局、水道水を大量に加えて、加熱して、ポンプでグルグル循環させながら塩素を入れて‥‥みたいな。何か家族の風呂より悪い湯に入っている感じ。そういうのは偽温泉ですよねやっぱり。

長沼 それも法的には温泉なんですか。

斉藤 法的には、今はそういう表示をすれば、温泉と名乗っていいんです。「加水あり。加熱あり。循環あり」みたいに。それさえ表示すればいい。

現在では温泉法も変わり成分が現状とかけ離れているということは少なくなったらしい。湯の成分表示をしっかりななきゃいけないように。以前は大正時代に調べた湯の成分をずっと貼り続けている温泉もあったそうですが、今は10年ごとに調査しなければならなくなったようで、それほど現状とかけ離れた温泉はないとのことです。しかし温泉の効能の中にはそれって本当に全部に効くの?と目を疑いたくなるような効能が列挙されている場合もよく見かける。その辺はちゃんと管理監督して、本当にその効果があるのか調べて欲しいものだ。藁をも掴む気持ちで、その効能を求めて来る客に誠実であって欲しいと思います。

過酷な環境や辺境に住む生物や微生物の世界が対談方式で語られている書籍です。地球にはまだまだ謎の多い生態系を持った生物がうじゃうじゃいるのを知ると、驚きと同時に、気持ち悪いのであまり触りたくないなと思いましたww

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