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貧乏クジ世代 この時代に生まれて損した!?|香山 リカ

僕を含む団塊ジュニアの数1900万人!!僕はバブル時代に受験生で就職氷河期で普通に大学を卒業してもろくな会社に就職できないなどと思いフリーターとしてバイト三昧の日々を送った。そこから契約社員までにはなれ、転職で正社員にも慣れたのだが今度は人間関係と心の病でドロップアウト。それでも貧乏くじをひかされたなんて思ったことはない。その時々で楽しいことを見つけてそれをライフワークにする術を持っていたからだ。格差社会に生きる人に贈る書籍。

もはや祭りではないという失望

「祭りのあと」「あとの祭り」、いずれにしてもそこにあるのは、「もはや祭りではない」という失望、虚しさ、そして後悔とあきらめの感情だといえる。木村氏の説によれば、精神の病のうちでも統合失調症の患者は、つねに「これから何かたいへんなことが始まるぞ」という「祭りの前」の時間を生きているという。また、 器質 性疾患の一つであるてんかんの患者は、「いま、まさに重要なことが起きている」という「祭りの最中」の時間を生きているという。そして、「祭りのあと」を生きているのが、うつ病者なのだ。木村氏によれば、うつ病で特徴的な「取り返しのつかないことになってしまった」という後悔の気持ちは、「すべては終わり、時間は止まっている」という時間の停滞の感覚とともに現われることも多いという。木村氏は、うつ病者に特有のこの時間感覚に、ラテン語で「祭りのあと」を意味する「ポスト・フェストゥム」という言葉をあてた。日本人には一般にこの「ポスト・フェストゥム」的な感覚に容易に陥りやすい人が多く、それが日本人の高いうつ病発生率とも関係している、と精神科医たちは考えている。

僕は統合失調症患者なのでこれは頷ける。いつもこの先に起きるであろうことを想像し、心配になったり高ぶったりを繰り返す。「祭りの前」とはよく言ったものだ。特に僕の場合は不安に苛まれることが多く、ネガティブなワードに置き換えられる語呂合わせやなんかで、一気に気分が落ち込みこの先が不安になるという症状がなかなか治らない。それに加え、発作のような症状が出ると、思考回路が完全停止し、調子が悪いので薬を飲もうとしたにも関わらず、自分が何をすべきかがわからなくなり30分ぐらい立ちすくんだり一点を見つめて動けなくなったりする。家族に「薬飲むんじゃなかったの?」と言われてやっと我にかえり水を取りにキッチンへといった具合だ。

私たちこそ貧乏くじ世代

ところで、ほかの世代からは「いや、私たちこそ貧乏クジだよ」という声は聞こえてこないのか。また、〝貧乏クジ世代〟たちが「バブルを味わった〝ズルい世代〟」と名指す、いまの三十代後半から四十代にあたる世代は、二十代後半から三十代前半までの〝不幸な後輩〟たちと、どうコミュニケーションをはかればよいのだろう。じつは私自身は、その〝ズルい世代〟の上限に属している。就職の時期はバブル前夜、たしかにいまのように〝就活難民〟が世の中にあふれていたという印象もないが、なんといっても男女雇用機会均等法ができるかできないかだったので、景気うんぬんよりも男女不平等に悩まされていた記憶がある。医学部の学生にさえ、「女性研修医はお断り」と、門戸を閉ざす病院や教室があったのだ。そして、実際のバブル景気のころは私の同級生たちは社会人になってまもなく、まだ接待をしたり、されたりする地位にもなかった。個人的な話をすれば、私は医師になった直後だったので、週末はいつも当直を割りふられて狭い当直室で寝泊まりし、「バブルっていったいどこの世界の話?」と好景気をかえって恨めしく思っていた。いまの三十歳前後からすれば、それでも「景気のいい社会で息をしていただけズルい」ということになるのだろうが、恩恵を受けたのは、じつは一部の人たちだけだったかもしれないのだ。このように、たとえば「もっとも気楽」といわれる私の世代でも、心のなかで「貧乏クジを引いた」「ほかの世代の人たちは恵まれている」という実感をもっている人は、じつは少なくないのではないかと思われる。ほかの世代として生きなおして比較できないかぎり、この実感を訂正するのは困難だ。

僕は浪人時代バブルの絶頂だったので、浪人生とは思えない暮らしぶりだった。予備校には遊びに行っている感覚すらあり、あまり勉強熱心ではなかった。結果夜間の大学にしか合格できず、大学に入った後もサークルの部室に入り浸り、夜間の授業が始まる時刻になっても昼間の学生なんかとおしゃべりなどして自主休講なんてことを繰り返していた。そして留年が確定したので、大学を中退。その時働いていたゲームセンターで引き続き働きフリーターから契約社員、店長へ。今考えると貧乏くじとは思えないくらい充実した生活を送っていた。しかし、病気となり会社をドロップアウトし、入院も繰り返す間に病気は回復傾向に向かったが、なにぶん歳をとりすぎた。求人も年齢の壁でなかなかないのが現状。ブログでこずかい稼ぎに勤しんでおります。

誰しも自分の生まれた時代は貧乏くじなのではないかと思うことはあるだろう。昔を知っている人ならば郵便局の金利が5%以上だった時代を懐かしむだろう。今は5%もノーリスクで増えるような金融商品はこの世に存在しない。貧乏くじ世代の愚痴を聞いてみては?

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