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記憶の整理術 忘れたい過去を明日に活かす|榎本 博明

生きていれば困難なことや辛い現実を突きつけられることがたくさんある。自分にとって許容し難いものであれば大きな挫折を味わうことも。過去の記憶が邪魔してうまく立ち回れないと感じる人は、ぜひ「今ここ」を意識して視点を変えてみることをお勧めします。過去は変えられないので未来とは言わずに現在を最良の判断で生きていきましょう。そんなあなたを応援する書籍。

直感力

私たちは、過去に似たものとしてしか未来を考えられない。直感力とは、これまでに経験したことや覚えたことの中から、役立つ情報を瞬時に取捨選択し、判断する能力であり、記憶に大きく依存している。記憶とは単に過去を振り返る心の機能ではない。記憶は未来を見通す心の機能でもあり、現状をとっさに見抜く心の機能でもある。記憶を過去の記録と勘違いしている人が多い。記憶には思い出すときにつくり直されるという側面がある。ゆえに、思い出された内容は、今の心理状態や価値観を映し出している。心理状態や価値観が変われば、思い出すことも違ってくる。コミュニケーションの難しさは、記憶の曖昧さ、記憶の揺らぎやすさに起因するところが大きい。記憶のスレ違いは日常茶飯事だが、そこにはお互いの欲求や価値観が絡んでいる。逆に言えば、記憶のスレ違いをもとに、相手の心理や価値観を探り出すこともできる。私たちが生きているのは、客観的世界でなく、主観的世界であり、「意味の世界」である。私たちの過去は、どこか客観的な場所に保存されているわけではなく、自分自身の心の中にある。10 年前の自分についての記憶も20 年前の自分についての記憶も、「今ここ」にあるのである。ここからわかるのは、過去はけっして客観的なものでも、固定的なものでもないということ。つまり、「過去は変えられる」のである。

過去は変えられないと思っている人が多いのではなかろうか?しかし、今ここを基準に判断したりその先をイメージすることで、過去は客観的に違ったものになる場合も。失恋もしたばかりの時は辛くてたまらないが、時を経てみるとそれが糧になっていたりと悪いことばかりでないことに気づくこともあります。過去の失敗を糧とできるぐらいの大きな心を持ちたいものです。

コミュニケーション能力とモチベーション

仕事力の基礎をなすコミュニケーション力とモチベーションにも、記憶が絡んでいる。過去にうまくいった経験や失敗した経験の記憶がモチベーションを左右する。また、明るい未来展望を描けるかどうかもモチベーションを左右する。「回想記憶」には二つの効用がある。第一に、過去のさまざまな経験を判例集として参照することができる。それにより、現在の状況に適切に対処するヒントが得られる。第二に、プラスの感情と結びついた過去経験を思い出してモチベーションを高めるなど、自分の心理状態を良い方向にコントロールすることができる。回想記憶を効果的に利用するためには、ときどき反芻してアクセスを良くしておくことが必要だ。さらに、それぞれのエピソードを思い出すことで自分の気持ちにどんな反応がもたらされるかを自覚しつつ整理しておくことも大切である。未来予想図は、回想記憶をもとに描かれる。希望に満ちた前向きの未来予想図を描くには、これまでの人生を肯定的に意味づけることができるように、回想記憶を整理しておくことが必要である  暇を見つけて、「自己物語法」をヒントに、自分の幼児期以降の各時期のとくに印象深いエピソードに思いをめぐらすのもよい。回想記憶には、過去を懐かしむだけでなく、未来を整える機能もあるのだ。

何事も経験。過去の成功体験は未来においてもモチベーションとなるし、同じようなケースでは未経験のこととは圧倒的な差が生まれてくる。どれだけの経験をしてきたかで、プラスの感情を持てるか否かが決まる。

使わない記憶

使わない記憶は、いわば、あまり必要のない記憶である。ゆえに、使わない記憶はいつの間にか薄れていく。使わないでいると記憶痕跡が薄れていくとみるのが、「記憶痕跡崩壊説」である。新たな情報が入ってくることによって記憶が混乱するとみるのが、「干渉説」である。睡眠には、よけいな刺激による干渉を防ぐ効用があるだけでなく、覚えたことを定着させる効用もある。忘却は、記憶痕跡がなくなったことを意味するのではなく、記憶内容の検索がうまくできなくなったことをさすとみるのが、「検索失敗説」である。イヤなことは思い出すたびに気が滅入るので思い出さないようになるとみるのが、「抑圧説」である。そのおかげで前向きに気分を維持することができる。記憶の達人というと、何でも覚えられて羨ましいと思われがちだが、じつは忘れるのが苦手で困っている人もいる。記憶には、周辺的なこと、自分にとってとくに重要な意味をもたないことを忘れることによって、大事なことを思い出しやすくなるという性質がある。記憶力を高めるよりも、記憶を整理することのほうが、はるかに重要である。大事なのは、記憶をたくさん蓄えることではなく、記憶を使いこなすことである。そのためには、何が重要で何が重要でないかを判断すること、重要でないことは覚えないこと、あまり使わなくなった記憶は捨ててしまうことである。何もかも覚えていては、必要なものを素早く取り出すことができない。記憶と感情との間には密接な関係がある。今の感情状態と一致する感情的トーンをもつ出来事が思い出されやすい。これを「ムード一致効果」という。思い出すときだけではない。記憶に刻みつけるときも、そのときの感情状態と一致する事柄が記憶に刻まれやすい。

なんでも覚えていられるのは羨ましいと思うか、それとも適度に忘れることで負のイメージを思い起こさないことをよしとするか微妙なところ。

記憶を整理して、日々ストレスなく生きるための方法論がここに。忘れたい過去を明日へと活かすための授業がここに開校!

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