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自立と孤独の心理学。人生を実あるものにするためのヒントとは?

      2019/02/27

一人で何かすること、自分のために行動することを楽しめず、他人と同じにしていないと不安になるのはなぜなのか。その原因を解く手がかりは、幼少期に心の中で何が起きたのか、「自分の原点」を正しく理解することである。―本書は、真の自立、自由な生き方を妨げる要因となっている「分離不安」について取り上げ、苦悩に満ちた人生を実り多きものに転換していくためのヒントを説き明かす。

生きることはそう危険ではないのに何故生きづらいのか?

生きることはさして危険ではないのに、その人の恐怖に対する敏感性ゆえにいつも実在しない危険に対して防衛的になる。危険とは傷つくことに対する危険である。自分の幼少期に自分の心の中で何が起きていたのかを正しく理解することは、現在の自分の心の中を正しく理解することにも通じる。小さい頃の自分の「愛着行動」に対して、 誰 もそれに 報いる「愛育行動」をとってくれなかった。それゆえに大人になっても形を変えて自分は、他人にしがみつく「愛着行動」をとりつづけているのかもしれない。しがみつきながらもその人を信頼できない。だからこそ、しつこくなる。その人が本当に求めているもの、それは愛情の 絆 から自分が分離されている不安や苦悩を 和らげるものである。あるいは分離によって生じた喪失感を埋めるものであることがある。しかしその人自身が自分が本当に求めているものを理解していない、あるいは心の底で理解してもそれを認めることを拒む、そんなことがある。そうである限りその人の苦悩は続く。人の心の表面にあるものはあまり問題ない。問題があってもそれはある程度正確に理解できる。したがってその対処の仕方もあまり間違わない。しかし人の心の奥底に隠れているものはなかなか正確には理解できない。ところがこの心の奥底に隠れているものこそ実はその人を支配しているものなのである。

幼い頃、親からの愛情を受けることなく拒否されて生きてきた人は、なかなか説明のつかない苦悩にぶち当たっている場合が多い。それがなんなのかわからぬまま、大人になって、その分離体験をねじ曲がった考え方に反映していく。そうなってくると不幸の連鎖は止まらず、恋人や夫や妻にしがみつくようになる。愛されない不遇はのちの考え方に非常に大きく影響するのだ。

人の評価を気にしている人は一人では生きられない

人の評価に頼ってしか生きられないことの欠点は、何か試練を前にして、「だめならだめでいいや」と思えないことである。失敗を恐れるのは、人の評価に頼ってしか生きられない人である。このような人にとって最も辛いことは他人から低く評価されることである。だから失敗することを恐れて、いつも不安な気持ちにさいなまれている。そしていつも将来のことを心配している。敵意を抑圧しているのであろう。他人の評価に頼ってしか生きられない人は自分のために生きられない。生きることを楽しめない。自分が生きることを楽しんでいるだけでは何か物足りない。楽しむということは自分のための行動である。自分のために存在できない人は生きることを楽しめない。

人の評価が気になるのは僕も一緒だが、この本に書いてあるような極端なものではない。一人でも楽しむことはできるので、これには当てはまらないかなと思ったりもするが、外面をよくしたいと思う。失敗を恐れて行動できないというのも当てはまりそうだが、これも物によっては実行、行動できるので僕には当てはまらないか。一人でいることを楽しめない人は無意識に愛着人物を探すのだという。それが子供の頃は母親であるのだが、大人になるとそれに代替する妻や夫、恋人といった身近な人にその役割を求めるようになる。

一人で立っていられる人とそうでない人

心の中にいつも一緒にいてくれる愛着人物を持った人は強い。それがたいていの人は親である。しかし親を信頼できなかった人は、心の中に信頼できる人を持っていない。それが彼の弱さである。危険な時、悲しい時、辛い時、恐ろしい時、そんな時いつもそばにいてくれる人物がいる人は強い。いつもそばにいてくれるといっても実際にいるわけではない。あくまでも「心の中に」である。人間の間でお互いに最も理解が難しいのは、小さい頃信頼できるに足る親を持ち、いつも心の中に信頼できる人がいる人と、小さい頃親から脅威を感じて、親にしがみついて、その結果心の中に信頼できる人物がいない人との間の理解であろう。どうしてもお互いに相手の行動、感じ方が理解できない時は、この点を注意することである。つまり一人で立っていられる人と、一人では立っていられない人との違いである。振り向いて助けを求められる人がいる人と、いない人との違いである。小さい頃、信頼できる温かい親がいつもそばにいてくれた、これ以上の幸せは人生にないのだろう。世界一の富豪の家庭に生まれるよりも、世界一の権力者の家庭に生まれるよりも、心優しい親の家庭に生まれることは幸せなのである。

小さい頃に親から拒絶されたりして分離不安を体験すると、大人になってから問題が起きやすい。子供の頃、しっかり愛情を受けて育った人は強い。世界一の富豪のもとに生まれても、心の中にいつも信頼できる愛着人物がいないと、不幸になりやすいのだ。

心優しい親のもとに生まれた人には分離不安に苦しみ、愛着人物をひたすら求めようとする人間の心中を察することはできない。共感を得にくいがゆえに問題は大きい気がする。

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