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社員が「よく辞める」会社は成長する!|太田 肇

      2019/09/12

今の若者は、自分らしいキャリアを積むのが当たり前だと考えている。ある仕事で能力を高めたら、転職・独立してさらなる成功を目指す。そんな彼らを入社後3年で一人前に育て、10年で「巣立たせる」。その間の働きで上司も成果を手に入れる!キャリアアップ志向の強い若手を活用する、眼からウロコのマネジメント術を紹介。

スポーツ界と同じような現象が、サラリーマンの世界にも

『日本経済新聞』は今年(二〇一二年)の元旦から第一面で「C世代」をテーマに、連載で特集を組んだ。C世代とは、彼らの特徴を表す Computer, Connected, Community, Change, Create の頭文字Cからつけられたアメリカ発祥の言葉であり、新しい価値観や行動様式を備えた若者たちを指す。彼らは組織の枠にとらわれず、ネットでつながったコミュニティに足場をおき、変化や創造を好む。特集に当たって行われた調査では、学生一九〇〇人に理想の働き方を聞いているが、「一つの会社で長く勤めたい」は六割で、残りの四割は「職を変えてキャリアアップ」(二二%)、「最初の会社をステップに独立」(一〇%)などと答えている(一月三日付同新聞)。日本の企業を数年で退職し、海外で実力を試そうという若者も増えているという(一月二三日付同新聞)。 「いずれはメジャーで」「将来は海外のプロチームで」と考えてプロ野球やJリーグに入ってくる選手が急増しているスポーツ界と同じような現象が、サラリーマンの世界にも起きているのだ。

徐々にスポーツ界に起きているような雇用状況がサラリーマンの世界にも浸透しつつある。学生の間にも、僕らが学生の頃には考えられなかったような意識の変化があらわれている。統計からもそれが読み取れる。終身雇用が崩壊したと言われて久しいが、大学でてとりあえず就職して入った会社に骨を埋めるような働き方は今後レアなケースになってくるかもしれない。社員に求められるスキルも従来と変わってきており、あらかじめふさわしいスキルを身につけて入社する中途採用にシフトしていくことは半ば常識に。

部下を叱れない

会社でも、学校でも、もはや「叱る」ことがとても難しくなったのだ。ところが、一方にはそうした風潮とは無縁な世界がある。新入社員研修で新しく入った社員が一人ずつみんなの前に立たされ、社訓を大声で読まされる。精いっぱいの声を張り上げて読んでも、幹部から「声が小さい」とダメ出しされる。研修所の宿泊室がきれいに片づいていないと呼び出され、厳しく叱責される。研修では泣こうが謝ろうが、テストに合格するまで許してもらえない。それでも社員は反発するどころか、心から反省し、叱ってくれた幹部と会社に感謝の言葉を述べている。これはテレビで放映された、餃子の王将の研修風景である。街中の進学塾を覗くと、そこにも似たような風景がある。小学生や中学生が講師にときどき罵声を浴びせられながら、素直にしたがい、真剣な表情で授業を聴いている。軍隊式の特訓は親もむしろ大歓迎のようだ。なぜ、普通の会社や学校では叱ったら反発されるのに、王将のような会社や進学塾では厳しく叱ったら相手に喜ばれるのか?そこには覚悟した者だけが入ってくるから?たしかにそうだが、もっと単純で本質的な理由がある。相手のために叱っているのか、そうでないかの違いである。

軍隊式の社員教育をする企業の中にはパワハラをパワハラとしない企業がいくつかある。入社する時点での心構えの違いによってそれが許されるのだ。パワハラをおそれて部下を叱れないという上司が増える中、最初からある程度のハードルをもうければそれが可能になる。普通の会社なら部下のために叱っているとは言い難いケースはパワハラとなるが、その線引きは非常に難しい。

成功体験を積み重ねることの重要性

成功体験を積み、上司や仲間から認められ、存在感も増してくると自分の強みを確信できるようになる。そうなると仕事がおもしろくなり、能力もますます伸び、成果もあがる。好循環が生まれるわけである。けれども、常に成功体験が得られるとはかぎらない。ときには失敗することもある。しかし、失敗したからといって「強み」が否定されたわけではない。ディンクマイヤーとドレイカースは、つぎのような興味深い指摘をしている。子どもは失敗するとやる気をなくして努力しなくなり、生涯を通じて「弱み」として残る。そして、たまたま成功した分野にだけ才能があったように判断されてしまう。大事なのは、やる気をくじかれなければ子どもの才能はほかにもあったのだとわれわれが気づくことであり、やる気をくじかれたらすぐそれを見つけて子どもを失意から救い出してやらなければならない。

会社組織の中では、上司や同僚に認められる成功体験の積み重ねが重要。社内での存在感が増してくるとある程度の苦痛は耐えられるし、達成した時、仕事が面白くなる。

入社数年で人が育ち「よく辞めていく」企業は成長するという逆の視点から見た企業論の書籍。ブラックだとレッテルを貼られるか否かはその企業次第ということだ。

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