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優しい心はたからもの、目に見えない大事なこととは何か?

      2018/04/30

「物を大切にすることは生活を大切にすること、それが基盤になって優しい心が育つ。そして生命も心も豊かになるんや。」知能に重い障害をもつ人たちと一緒に歩むなかで教えられた数々のこと、目に見えない大事なことを語り伝える。

見えないものを一番大切にして

このごろ、結婚する時、表面的な優しさや現実的な自分の幸福を求める人たちが増えているように思います。しかし、この優しさは、時に弱さ、要領のよさ、ずるさに通じます。だから建前的に優しい男性の多くは、厚い壁にぶつかった時、それに立ち向かう勇気や決断が欠けていて、逃避してしまうのではないでしょうか。真に優しい男性は、悪に対して立ち向かい、さばく厳しさと、それを許す、温かくて優しいものを持っているものです。

もしあなたに子供ができたもののその子が、障害児だったらどうだろうか?母親は一人で苦しみ、助け合うべき時に旦那は不在で、その絆は脆いものと、ふと寂しさを感じるかもしれません。人間にはできることの限界があります。それを超えてしまうような事象に遭遇した際に、立ち向かっていけるか?あなたのパートナーはどうだろうか。聖書には、「私が弱い時にこそ、私は強いからです」(Ⅱコリント一二・一〇)、「何も持っていないようでも、すべてのものを持っています」(同六・一〇)と書かれている。有限で弱い私たち人間に信仰が加わると、そこに無限が与えられ、どんな困難なことにも相対する力が与えられるということだ。

キリストの笑顔が消えてしまう

福井の母親は、第二次世界大戦の時、キリスト者として戦争に反対し、非国民として孤独な歩みをしました。敗戦後、多くの人たちが平和を棚得るようになりました。そんな時、彼女は、「戦争中にこれだけ多くの人が戦争反対を叫んでくれていたら、戦争は起きなかったでしょう。しかし、多くの人たちは沈黙していました。そして今、『センサ王に反対だったので黙っていました』と言っていますが、沈黙したことは戦争に協力したことです。あの時平和を叫ぶと、自分が苦しみを負い、損をするので、多くの人たちは沈黙をしてしまったのではないでしょうか。今、平和と騒ぐことはしんどいことではなくなりました。だからみんなが、戦争は反対だと言います。しかし、また戦争が始まれば、この人たちの多くは沈黙して際舞うのではないでしょうか」と子どもたちに語り、とても寂しそうだったということです。

ちょっと前にもまたもやアメリカで銃の乱射事件が学校で起こった。銃規制を唱えデモをする若者たち。日に日にその声は大きくなってはいるものの、なかなか銃規制には至らない現状。日本でも憲法9条をめぐって、議論が繰り返されているが、これからどうなることかと思いつつ、声をあげる人が少ないのも事実。治安の良い社会や平和を訴える人は多いが、それを大ぴらにすることはあまりないのではないだろうか。 〝声を上げないものたちは賛成している〟なんて歌詞がもてはやされるのも潜在的反対が多い世の中の象徴といえよう。

優しい地球が育つとは

『ボスがきた』は、青森からもらわれてきた子犬「ボス」が親犬から離されたその悲しみを、施設に入れられた一人の子どもが自分の生活を通して、心の思いとダブらせ、温かい交わりを育てていく、そして、子犬ボスが天国に召され、その死をとおして、愛がいっぱい、いっぱいある社会は総てを豊かにしていくことを訴えた絵本です。私がテレビの前に座ると、スイッチが入れられ、きれいな絵のビデオが映し出されました。しばらく見ていたのですが、なぜだかだんだんと心が寂しくなってきました。そして、(絵本というのは子どもたちに肉声で読み聞かせるものと違うのかなあ)と疑問がわいてきました。子どもたちは絵本を読んでいます。目をキラキラ輝かせて聞いています。「その子犬さん、どうしたの」と子どもが尋ねます。「シー、静かに、しずかに。よく聞いていたらわかるよ」と答えます。こうして対話が生まれ、人間関係が育っていきます。

最近ではAmazonプライムビデオやなんかであらゆるビデオが気軽に見れるので、子どもたちに端末を与えて、勝手に見たいものを見させる親が増えているのではなかろうか。僕が小さい頃は、もちろんそんなものはなかったので、昔話全集やノンタン、ぐりとぐら、ディズニーなどの絵本がメインだった。自分で字が読めるようになるとお気に入りの絵本を何度も読み返したもんだ。親との対話を前提にしている読み聞かせは今でも情操教育と言えるだろう。

障害を持った子どもたちに対する偏見はいまだに社会に暗い影を落としています。世の中にはパラリンピックなどスポーツに取り組むパワフルな方もいる反面、多くの方は偏見の色眼鏡で見てくる健常者に違和感を持っている。生まれてくる子が障害を持っている可能性があると、堕胎するなんてことも。多様性が叫ばれる昨今、優しい心を持ちたいものです。

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