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不安のしずめ方 人生に疲れきる前に読む心理学

      2018/02/26

失敗したら笑われてしまう。悪口を言われているのではないか。いちいち許可を得ないと仕事がすすめられない。―不安に支配されると、人は消耗していく。「心」にとって最大の敵は、「不安」なのだ。それに押しつぶされることなく、ふくよかな心で生きるために、今できることがある。本書は、人生の危機管理の本である。「こんな生き方を続けてはいけない」と思いながら苦しんでいるすべての人へ。

「自分の本性に逆らって」相手に迎合することとは?

「自分の本性に逆らって」相手に迎合することとは、具体的にどういうことだろうか。それはおおよそ次のような三つのことである。

  1. 従順、何事にも遠慮する
  2. 仕事熱心、真面目、強く優れていようとする
  3. 無理して、明るく振る舞う

したがって、不安を本質的にしずめるためには、今日から次のような言動は止めることである。まずは何事にも遠慮すること。長いこと従順に生きてきたあなたは、自分では気づかないほど、ものすごい敵意や憎しみが心の底にためっている。それがあなたのエネルギーを奪い、コミュニケーションの力を低下させているのである。どうしてだかわからないけど元気が出ない、あるいは人とのコミュニケーションがうまくいかないというあなたは、心の底に堆積した憎しみを処理することをまず考えることである。

迎合すると自分が頼りなくなり自己の欲求を表現できなくなる。そして迎合すればするほど、人が怖くなる、淋しくなる、人の期待に弱くなる。ひいては人に何かをしてあげないとその人と付き合えないという気持ちになる。完全な人間でなければといった気持ちが起こり、自責の念が強まる。何かあると自分が悪いと責めるようになる。簡単なことでも人に物を頼むことができなくなり、逆に、人からの要求をそれがどんなに不当なものであったとしてものんでしまうことに。子供の頃ならば親から見捨てられる不安から「良い子」を演じるのもわかるが、大人になったあなたは同じように「見捨てられる不安」を持つことはない。無理して相手に従順になることはないのである。今目の前にいるその人方気に入られなかったからといって、あなたに何の不都合が生じるだろうか。親の保護なしでは生きられない子供と違うので、小さい頃の不安の再体験からは脱出しなくてはならない。

三つの行動をやめてみる

  1. 従順、何事にも遠慮する
  2. 仕事熱心、真面目、強く優れていようとする
  3. 無理して、明るく振る舞う

この三つの行動をやめてみる。すると、ものすごく不安になるのではないだろうか。いろいろな怖い夢を見るかもしれない。刃物を持った者に追いかけられる夢を見るかもしれない。高いところから落ちる夢を見るかもしれない。夜は寝ていて金縛りにあうかもしれない。下痢をするかもしれない。体調を崩すかもしれない。体が硬直して苦しくなるかもしれない。たとえば、人を責めることで不安を防御している人がいたとする。その人が責めるのをやめると、すごく不安になる。アメリカの精神分析医ジョージ・ウェインバーグは、それをやめたとき、意識の固まりに気づくと言っている。責めることをやめた時に、自分が不安だから人を責めていたということに気づく。つまり、その活動をやめて見ると不安が高まる。そこで、明確に自分のしていることを自覚する。不安を本質的に解消するために大切なのは、その心の葛藤を解決することなのである。

先に挙げた三つの行動は逃げのエネルギーからなる。弱い人は、失恋から逃げるために別の恋人を探す。その人が好きだから恋するのではない場合も多々ある。同じように今ここにある不安から逃れるため真面目で仕事熱心な人がいる、その仕事が好きなわけではなく、その日から逃げているのだ。子供にエネルギーがあるのは、「明日を心配しないから」その日を楽しむ思考回路で生きているからなのだ。

うつ病になるほど迎合しなくても良い

自分の健康を人任せにしたら、自分の健康を色々な視点から考えない。それと同じで、「最終的には自分の人生は自分の責任だ」と思ったときには、いろいろと知恵が湧く。自分の人生を色々な視点から捉えるようになる。人任せのときには、なんとなく人に迎合する。その人に気に入られたからといって、どういうことはないのに、気に入られようと無理をする。人によっては燃え尽きるまで頑張る。最もひどくなればうつ病になるまで頑張る。何故そこまで迎合するのか?おそらく心の底のそのまた底の方では、周囲の人が自分を幸せにしてくれることを期待しているからかもしれない。しかし、「自分の人生は自分の責任」と覚悟を決めたときには、その甘えはなくなる。

病気になってわかったことだが、人間関係、特に職場やなんかの人間関係の場合、職場を離れればあっという間に途切れてしまう。僕の場合病気を発症したためだったため、腫れ物に触るのは嫌だと言わんばかりに綺麗さっぱり連絡が途絶えた。人間関係なんてそんなもんだ。

不安を取り除こうとして行う行動がかえって不安を増長させることも。他者への迎合をやめ自分だけの「今」を生きることで自分に責任が生まれ不安からも解放されていくもの。もうこれ以上「心」をすり減らさないために‥‥

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