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興味のあることや読んだ本の感想などを綴っていく雑記Blogです。

『インターネットは自由を奪う <無料>という落とし穴』

      2017/10/12

インターネットは、透明性や開放性ではなく、何もかもを隅なく調べつくす情報収集サービスや監視サービスを生み出している。フェイスブックのようなビッグデータネットワークのユーザーはすべてを暴かれ、ひとまとめにされ、商品にされる。インターネットは、民主化を推し進めるのではなく、暴民政治に力を与えている。

ベンチャーキャピタリストよりハイエナの方がまだマシ

ネットスケープ・モーメントとともに何かが死んだこともたしかだった。自ら開発したテクノロジーを無料配布するというティム・バーナーズ=リーの決断について論じているときに、ジム・クラークは「どんな企業家も、彼(バーナーズ=リー)の心意気を賞賛する一方で、彼の正気を疑うのではないだろうか」と述べている。ちなみに、クラークはベンチャーキャピタリストのことを「ハイエナの方がまだマシに思えるほど」強欲な連中だといって嫌っていた。

インターネットの支配権が学者から実業家に映った頃にインターネットからは共通の目的意識も、道徳意識も、さらには魂までも失われてしまった。金はベンチャーキャピタリストにどっと流れ込みアマゾン、ファイスブック、グーグルのようなIT企業が成功するに伴いイノベーションの資金源は政府からベンチャーキャピタリストへと映っていった。あまりメジャーではないが、アップルのミュージックアプリで見られる番組の中に『PLANET OF THE APPS アプリケーションの世界』という番組がある。エスカレータから降りてくる60秒の間に自分たちの開発したアプリを4人のパートナーにプレゼン。4人はYES(緑)、NO(赤)で協力するか判断し、合格すればさらにアプリの細かい説明をすることができる。ここで緑だったパートナーが一人でも残ればプレゼンする側は、パートナーを選択。6週間後に控えたVC(ベンチャーキャピタリスト)へのプレゼンに備えてアプリをブラッシュアップしていくというもの。ここでもVCのメンツは「僕らは強欲なので」と自分たちの強欲さを認めているほどだ。面白そうなアプリでもNOを突きつけられる場面も多く、援助を受けるというのはここまで大変なものかと思いながらいつも見ているのだが、時折見せるVCの強欲さが投資家らしくて面白い。アプリ開発で天下を取ってやるぜと息巻いている若者たちに見て欲しい番組だ。

Googleとはもともとgoogolのスペルを間違えたものだった

このウェブサイト、ウェブページ、ハイパーリンクの驚異的増加はペイジとブリンのプロジェクトの要だった。だからこそ、自分たちの開発した検索エンジンを彼らはグーグルと名づけた。グーグル(Google)とはもともとはセルゲイ・ブリンがグーゴル(googol)のスペルを誤って書いたものだった。この数学用語は一〇を一〇〇乗した数のことを言い、天文学的数字を意味するようにもなっている。ページ数が二六〇〇万、ハイパーリンク数が数億にものぼるウェブ上の全コンテンツをソートし、インディックスしたらどうだろう、とペイジとブリンは考えた。

同じ頃、資金の潤沢なスタートアップ(リコス、アルタビスタ、エキサイト、ヤフー)などがウェブをナビする勝者総取り検索エンジンの構築し覇権を争っていた。しかし、ブリンとペイジはその先を行き、ウェブページに掲載されている内容の関連性と信頼性とを判定するガキ的なメソッドを作り出すことに。現在、僕たちの生活に密着した形でその便利さから、人に何か教えてもらおうとすると、なんでも「ググれカス」などという人が現れ、グーグルがいかに便利なツールであるかを証明したのである。グーグル(Google)とはもともとはセルゲイ・ブリンがグーゴル(googol=10を100乗した数)のスペルを誤って書いたものだったというのはいつか雑談で使ってやろうと思う豆知識だ。

Instagramの隆盛

二〇一三年末までにインスタグラムは、フェイスブック、リンクイン、ピンタレスト、ツイッターに並ぶ人気の高いソーシャルメディアになっていた。驚いたことに、二〇一三年には、モバイルインターネットユーザーのインスタグラムとフェイスブックの利用時間を合計すると、モバイルインターネットサービス全体の利用時間の二六パーセントを占めた。

Instagramは世界で最も早く成長したSNSであり、ここ日本でも大変な人気を博している。フェイスブックのようにテキストを打ち込まなくても、写真と短い文章だけでコミュニュケーションが取れる(中には長文投稿する人もいるが)ツールということで、その手軽さと、綺麗に撮れた写真を載せることで自分を演出できることも特徴の一つだ。「インスタ映え」「フォトジェニック」なんて言葉も浸透してきていて、みんなセンスの光る写真を撮るためだけに旅行したり食事したりする人まで現れるほどの人気ぶりだ。

SNSやニュースアプリ、Googleなどの検索サービス、あらゆる無料のコンテンツは僕たちの時間を際限なく奪う。便利になった裏側で代償を払うのは仕方ないことだが、時にはインターネットから距離を置く時間も必要だと感じた。僕の場合、メールやSNSのプッシュ通知がうざいので常におやすみモードで携帯を使っています。自分のタイミングで情報を得る知恵も必要となる時代だと思います。

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