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アマゾン、アップルが日本を蝕む 電子書籍とネット帝国主義|岸博幸

SNSなどで発信する機会が増えた世の中では一億総クリエイター時代に突入したと言って良い。書籍販売の販路も電子書籍で一気に増えて、個人でもうまくマネタイズできている作家も意外といるみたいだ。そんな時代の影の部分に焦点を当てた書籍。

ネット広告が新聞広告を上回る理由

ネット・ビジネスは、バブルの膨張と崩壊を繰り返して成長してきました。まず1995年から2000年にかけてが第1次ネット・バブルです。そして、2004年から〝ウェブ2・0〟という言葉の大流行に象徴される第2次ネット・バブルが始まり、2008年秋のリーマン・ショックに端を発した経済危機とともに終焉しました。その間、バブルの端境期を除いてネット広告の市場は急激な勢いで拡大してきましたが、2009年は世界経済が深刻な危機にあったため、ネット広告が初めて前年比で縮小に転じたのです。しかし、2010年になって世界経済が回復基調に転じるに伴い、ネット広告市場もまた拡大を始めました。その結果、世界最大の広告市場である米国で、2010年にネット広告(前年比 14%増で258億ドル)が新聞広告(前年比6・6%減で257億ドル)を初めて上回りました(2010年末段階での予測)。これは、ある意味で大変なことです。メディア大国である米国において、広告市場の規模でネットがテレビに次ぐ地位になったのです。  このように考えると、2010年は第2次バブル崩壊に伴って成長が一服したネットがまた新たな成長を始めた年でもありました。

不特定多数の人に向けて打たれる新聞広告に比べ、ネット広告はそれぞれのユーザーの興味を買い物履歴やサイトの閲覧履歴から得て広告を打つので効果的だ。僕もブログに広告を載せているのだが、Google様が僕に変わって閲覧者の興味に合わせて広告を表示してくれるのでそこから収入が得られます。僕自身はというとネット広告をクリックすることはあまりありませんが、時折、一時欲しかったものの広告が表示されることによって購買意欲となるケースも。

検索という巨人

ネット全体で考えると、ネット帝国主義が新たな進化を始めていることに留意すべきではないかと思います。最初のネット帝国主義はグーグルが主導しました。オープンなネット上に点在するコンテンツやウェブサイトを探すために検索サービスを不可欠なものとすることで、急成長を遂げたのです。かつ、コンテンツは無料という価値観も定着させました。そして、新たなネット帝国主義が数年前から勃興しました。それを主導したのはアップルとアマゾンです。電子ストアと専用端末を一体化させることで、ネット上に囲われた空間を創出してユーザーを囲い込んだのです。コンテンツは有料になりましたが、安価な水準に抑えられています。電子書籍はまさにここでの競争のフロントラインになるのです。さらに、ネット帝国主義は新たな進化を遂げました。それを主導するのはフェイスブックやツイッターであり、ネット上に会員制の囲われた空間を創出するとともに、〝ソーシャル〟という要素を強調しつつ会員間での〝情報の過剰な共有〟を促進することで、ネット上に新たな覇権を築いたのです。

僕はGAFAなしでは生きていけない人の一人です。Facebookは退会しましたが、Instagram(KouichiSawada)は続けています。Apple製品は発表されるたびにチェックしてしまう病気だし、Amazonが使えなくなったら生命維持が不能に。Googleの場合検索はもちろんAdSense広告からおこずかいをもらっているのでこれもなくなると困ります。

Amazonが出版業界に与えたインパクト

私は出版ビジネスの専門家ではありませんが、いろいろな文献を調べ、また多くの出版関係者の話を伺った結果、自分なりに解釈すると、出版文化とは「多種多様な出版物(書籍、雑誌など)が広くあまねく国民の間に行き渡り、国民や社会の知的水準の向上に貢献すること」を意味するのではないかと思っています。ちなみに、出版文化と同様の意味を持つと思われる言葉に〝活字文化〟があります。「文字・活字文化振興法」という法律が存在し、その中で〝文字・活字文化〟とは、「文章を読み、及び書くことを中心として行われる精神的な活動、出版活動その他の文章を人に提供するための活動並びに出版物その他のこれらの活動の文化的所産をいう」と定義されています。この定義の後段が出版文化の範疇に入るのかもしれません。いずれにしても、出版物が知的水準の向上にとって不可欠なのは間違いないのですが、〝知的水準の向上〟とは、個人にとってはさまざまな〝知〟を吸収してその頭の中でそれが体系化されることを、そして社会にとっては〝知〟が蓄積されて誰にでも利用可能となることを意味するのではないでしょうか。その〝知〟の中身とは三つの要素、すなわち〝学問〟〝知識〟〝情報〟の三つに分解できると思います。

いつも思うのだが多少割高になってもいいので、紙の書籍を買ったら電子書籍も付いてくるといったサービスができればいいのにと思っています。紙で読みたいが、読み終わったら、かさばるので電子書籍として取っておきたい。

AmazonやAppleに支配された生活って案外快適。かなり搾取されているような気もするが、それで生活に潤いが生まれているのも事実。蝕まれてApple信者と言われても快適ならいいや。

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