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興味のあることや本の感想などを綴っていく雑記Blogです。

『アナログの逆襲』デイビッド・サックス

   

ポストデジタル経済へ、ビジネスや発想はこう変わる
なぜいまアナログなモノや発想が、世界中で再注目され、ヒットしているのか?

・新世代------「リアルなモノや体験」が好き
・GAFA(デジタル有力企業)------「アナログな発想や創造性」を重視
・仕事や教育------「人間的な共感・コミュニケーション」の再構築

デジタルの先にあるアナログへーー
アナログの隠れた力を明らかにし、大転換の深層を読み解く超話題作!

レコードの逆襲

越してきたときは一二、三枚だった私の新しいコレクションは瞬く間に膨れ上がり、とうとう妻から、これ以上レコードの棚を増やさないようにと言い渡された。ところが私は新しい楽しみにすっかり夢中で、妻の通告など気にもとめなかった。このささやかなレコード熱が、初めてナップスターをダウンロードして以来、私の胸の奥に眠っていたものを呼び覚ましたのだ。それは、店で実際にアルバムを見て回って購入するという「モノに触れる喜び」だ。レコード店の前を通りかかると、きまって財布の中の一〇ドル札が急にチリチリと熱を帯びて、使ってくれとせがみはじめた。そんなときは、三〇分もするとアルバムを脇に抱えて店から出てきたものだった。

今の時代わざわざレコードで買わなくても再生するデバイスは色々ある。データで購入すれば格安で済むし、サブスクリプションサービスを利用すればさらに安価でお目当の曲が手に入る。そんな便利な時代だからこそレコードの価値は高くなるのだ。僕自身も、数年前までレコードでしか出回っていない音源を求めてネットショッピングでディグっていた時期がある。CDやデータで出回っていない曲を所有している喜びは推して知るべし。

しかしそんなマイブームも今では去っていき、レコードの購入代金に充てていたお小遣いは書籍の購入代金に変わった。書籍は紙の本とデジタルの本が半々ぐらい。使い勝手からいえばかさばらないデジタル書籍に軍配があがるが、Kindleで発売されていなかったりするので紙の本も買う。机の上に並べてニンマリできたりするのはやはり紙の本だ。

レコードの話に戻ると、レコードをかけるという経験には、数値で測れない豊かさや喜びがある。レコードをターンテーブルにセットしそっと針を落とす。一連の動作がテンションを上げてくれる。しかし、お手軽さという点ではスマホに曲をダウンロードしたり、クラウド上の曲を聞いたりする方が便利といえば便利。スマホなら肌身はださず持っているので、外出先でもヘッドホンさえあれば聞くことができる。最近ではヘッドホンもBluetooth接続でケーブルがないので快適さは以前とは比べ物になりません。

国によっては大都市を中心にレコード店が復権している地域もあるそうだ。日本でもそうしたレコード店がいくつかある。若者たちを中心に人気が再燃しているのだそう。アーティストの方にもメリットはあって、レコードは確実に利益が出る価格設定ができるというのがある。サブスクリプションサービスなどには楽曲を提供せず、CDも利益が出ないのでやめてしまって、あえてニッチなレコードで勝負するというアーティストはこれからも増えるのではないだろうか。多様な音楽視聴のあり方は業界全体を牽引していくので、色々模索してほしい。

紙の逆襲

デザインウィークのお約束は、機能性をそなえた見栄えのするファッションだ。たとえば、シャークスキンに覆われた限定版コンバース〔スニーカーのブランド〕。スカーフは、たとえ街が猛暑に襲われようと、大きければ大きいほどよい。最後は持ち物。かばんを持つなら、小ぶりでシンプルなショルダータイプに限る。そして片手に最新型のiPhoneを握りしめる。これがなければ、展示会の新しい椅子やキッチンタイルを撮影したり、同僚に連絡したりするのはおろか、ミラノ中で開催されるパーティーとイベント会場にたどり着けない。もう片方の手には、黒いモレスキンのノートを持つ。擦り切れた愛用の一冊を毎年持参するのもよし、デザインウィークの初日に新品をおろすのもよい。

僕も最近デジタル一辺倒だった自分を見直そうと、モレスキンの方眼ノートを使い始めた。万年筆で書くとインクが裏写りするとか、ページ数が印刷されていないとかで『ロイヒトトゥルム』の方が使い勝手はいいのだが、モレスキンのストーリーに惹かれたのとただ単に勿体無いので使っている。

フィルムの逆襲

インスタックスは、ポラロイドに代わる、より小型で安価な製品として一九九八年に日本で発売された。製造に使われたのは富士フイルムがポラロイドからライセンスを取得した技術だ。主に日本の女子高生を対象とし、ステッカーが付属でついていた。

ピーク時から減少していた販売台数もここ最近、盛り返しているらしい。それは写ルンですなんかも同じで、最近ではましかくチェキなどが売り出されていて結構売れてるみたいです。

一時代を築いた商品や技術も時代とともに力を失っていくことを痛感するとともに、おじさんになって自分が若い頃に流行ったアレがまたブームになっていると聞くと嬉しいものです。そんなアナログの逆襲劇を様々な商品やサービスを例に紹介しています。アラフォーの人必見!

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