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『ほぼ命がけ サメ図鑑』人食いザメは存在しない!?

      2018/07/02

人類よりも先、この地球に4億年前からすみつづけるサメは世界中に500種類以上存在し、百人いえ、百鮫百様なのです。全長17メートル(これまで確認された者最大サイズ)の「最大の魚類」ジンベエザメから、手のひらサイズのツラナガコビトザメまで、分布や生息域、繁殖方法も多様性に富み、その生態についてはまだまだわかっていないことが多い生物です。サメと聞いてUSJにある「ジョーズ」のモデルになったホホジロザメだけが思い浮かんだなら、哺乳類の説明をするときにライオンだけをみて、哺乳類を語ったり(実際にはネズミもカモノハシもヒトも哺乳類です)、フェラーリだけをみて車すべてを理解したように思うのと同じことです。

人食いザメってどこにいるんですか?

海の中では、激しい生存競争が繰り広げられています。捕食する側のサメは懸命に獲物を探し、捕食される側にいる生物は、生き延びる為に必死で逃げようとします。「魚類最強のハンター」と呼ばれるホホジロザメでも、1ヵ月くらい獲物を見つけられず、腹を減らしてさまよっていることがあるようです。そんなときに好物らしき姿を見かけたり、美味しそうなにおいを嗅ぎつけたりしたら‥‥。人がサメに襲われる事件というのは、そういういくつかの偶然が重なって起きてしまうものなのです。

以前テレビかなんかの特集で、サメがサーフボードを餌と勘違いしそれに乗っているサーファーを襲うことがあるということを言っていました。実際にサメに襲われかけたサーファーも多くいるようで、それでも危険は承知でサーフィンを楽しんでいるのだと語っている様子が印象的だった。ひとくちにサメといっても500を超える種類が確認されており、その中で人を襲う可能性があるサメはごくわずか。特殊な条件が重ならなければ人を襲うことはありません。それを知っているダイバーたちは、サメと一緒に泳ぐ姿を撮影したり、泳ぐこと自体を楽しんだりと、サメとの時間を楽しんでいます。

「チョウザメ」も「コバンザメ」もサメではありません。〝ただの魚〟です。

フォアグラ、トリュフと並ぶ世界三大珍味のキャビアは、チョウザメの卵を塩漬けにしたものです。このチョウザメ、名前に「サメ」とついていますが、サメの仲間ではなく、シーラカンスと同じく「古代魚」のひとつといわれています。チョウザメのチョウは蝶々のような鱗を持っていて、口が下の方にあることと、尾ビレの形が上下非対称なことがサメに似ているため、その名がつけられたようです。また、コバンザメはスズキ目に属する魚で、これもサメの仲間ではありません。コバンザメの仲間は頭の上に小判形の吸盤があり、大型の生きものにくっつく習性があります。サメにもよくくっつくことが観察されており、サメと一緒にいる小判を持つ魚ということから、名前がつけられたのかもしれません。

サメではないのに名前にサメがついているので、同じ仲間だと思っていましたが、これはショッキング。「サメ」と「魚」の違いとは?まず「魚類」というのは、水中に住む脊椎動物で、エラで呼吸し、ヒレを持つ生物を指します。厳密にはこの定義に当てはまらないものもいますが概ねそうだと思ってください。一般的な魚(アジやイワシ)は「硬骨魚類」と呼ばれるグループに属し、サメやエイは「軟骨魚類」というグループに属します。両者の違いは骨。サメは骨のすべてが「軟骨」できていますが、いわゆる魚の骨はほとんど「硬骨」です。エラにも大きな違いがあり「硬骨魚類」のエラには、エラを守ったり水を取り込んだりするための「エラブタ」と呼ばれる蓋がついていますが、サメにはそれがありません。

「子宮」で小ザメを育てる「胎生」のサメが7割います。

サメの出産の形態は種によってさまざまです。おおまかには、哺乳類のようにお腹の中で子ども(胎仔)を育てて赤ちゃんザメを生む「胎生」と、卵を産む「卵生」の2つに分けられます。サメの「胎生」というのは、母胎内で発生した小ザメ(胎仔)が何らかの栄養補給を受けて育ってから産み落とされることをいいます。「胎生」のサメは全体の6〜7割、「卵生」は3〜4割を占めます。

昔なんかの番組でサメの赤ちゃんが産み落とされる瞬間の映像を見たことがあったので、サメは「胎生」だけかと思っていました。

意外とグルメな世界最大の魚類、ジンベイザメ

ジンベイザメは世界最大の魚類である。成熟すると6〜8mの大きさになり、記録されている最大サイズは17m。ホホジロザメが最大で6.4mなのだから、その大きさたるや、すさまじいいものがある。体は大きいが、性格はとても温和だ。このギャップが、多くの人の心を惹きつけるのかもしれない。

水族館でも人気のジンベイザメ、海ではダイバーたちがこぞって写真に収めようとする人気ぶりだ。

魚類のなかで王者の座に君臨するサメの生態や間違った認識を正してくれる書籍。テレビやなんかで、海の生き物特集などの番組をよく見る人には最後まで楽しく読み進めることができるだろう。新たな発見と正しい知識でサメを見てみよう。

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