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リターンを追求する投資家がリスクに殺到する限り必ずバブルが!

リターンを追求する投資家がリスクに殺到する以上、必ずバブルが起きる――新しいバブル「リスクテイクバブル」の正体とその影響を、学者であり個人投資家でもある著者が解明。サブプライムショックとは、バブルの崩壊のきっかけとなる事件でした。ゆえに、問題はサブプライムにとどまらないのは当然です。このバブルは21世紀型バブルで、リスクテイクバブルと本書では呼んでいます。この崩壊は、これまでの金融資本主義の崩壊の第一幕なのです。本書では、証券化に始まるサブプライムおよびそのショックのからくり、バブルとリスクテイクバブルのメカニズムを解明することにより、21世紀の金融資本主義の崩壊のプロセスの可能性について考察しています。

ねずみ講と株式市場って似ていません?

ねずみ講において、出資金が殖えるメカニズムは単純で、次に入会した人の出資金が回ってくるだけのことです。つまり、新しい人が入ってこないと困るのです。しかし、考えてみると、株式投資もある意味同じです。ソニー株に投資した人にとっては値上がりすることが重要で、経営がうまくいって収益が伸びるのはいい情報ですが、直接には関係ありません。収益が伸びても、株式市場が悲観一色なら、間違いなく株価は下がっていきます。これでは困ります。全ては、買った値段よりも高く売れるかどうかにかかっています。高く売れるということは、高く買う人がいるわけですが、その人はどうするのでしょうか。当然、また、次の人に売ることになります。それがより高い値段で売れればいうことはありません。そして、その次の人も、次の次の人に売ることになります。皆がより高い値段で売り続けることができるとすると、それは、ソニー株が、ずっと上昇し続けることを意味します。そのためには、ソニー株をより高い価格で買ってくれる新しい投資家が永続的に流入しないといけません。

株式市場が新たなプレイヤーを永続的に得なければ、皆がより高い額で売り抜けられないことを考えれば、ねずみ講と似た要素を持っていると言える。株式市場で退場せずに生き残っていける人はおよそ1割。そう考えると新たに流入してくる株の新人を常に一定数得られるよう、上昇相場だという妄言をはき、これから株価は〇〇円台まで上昇する見込みなどと雑誌や何かのメディアを使って勧誘し続けなくてはならない。その言葉に乗せられて、ズブの素人が、株式に手を出し、一年以内に手持ちの資金が目減りしたことによって退場することになるのだ。

SNSなどでも、こういった投資への勧誘が後をたたない。実際SNSで知り合った人物の投資話に引っかかったらどうなるか試して見た人が、バカ高い情報商材を売りつけられたり、儲かりもしない自動売買ツールを買わされたりしたりと被害は多様に富んでいる。こうして損害を被った人たちの中の一部が、今度は勧誘に回ることで、ねずみ講システムが発動。世知辛い世の中だ。

金融資本の膨張プロセスが永遠に続くことはない。膨張した金融資本が、金融市場に常に再投資されるわけではないので、今は高いから、もっと安くなってから買えば良い、と考え始める人が出てきた瞬間に、継続的な膨張は破錠します。これをバブル崩壊と呼ぶ。

証券化の本質

マンションという元の資産が、証券化により、リスクとリターンという形で標準化され、投資商品となったことによるメリットは、多くの投資家にとって、分析や評価ができるようになり、投資対象となったという点に留まらない。これを上回るメリットが存在する。それは、商品化されることにより、投資家にとっての最大のリスクが飛躍的に軽減されることにある。すなわち、証券化とは、投資家にとっての最大のリスクを減らすメカニズムなのである。そもそも、投資家にとっての最大のリスクとは何か。たとえば、住宅ローンなどの不動産融資の場合を考えると、借り手が返済不能になることと思いがちだが、そうではない。投資した資産を売りたいときに売れない、ということであり、住宅ローン債権を他の投資家に転売できない、ということなのだ。

マンションなどの不動産が証券化することによって投資家による最大のリスク、つまり「売りたいときに売れない」ということがなくなった。実際のマンションでは住宅ローンの債権を他の投資家に転売できない。このことに目をつけて、そうしたリスクを回避するREITなどが登場した。ファイナンス理論では、この売りたくても売れない状況が起こる可能性を流動性リスクと呼んでいる。反対に、潜在的投資家や取引量が多い投資商品は、流動性が高いことから、流動性プレミアムが付く。流動性が高い資産ほど高い価格がつく。機械式高級時計が金持ちにとって価値あるものなのはそのせいもあるだろう。

なぜ世界一流の投資家たちがサブプライムなどというジャンクに手を出してしまったのか?バブルの構造なども徹底解説。あまりの急騰があると株式を保有している投資家が利益確定の売りに出ることで、暴落の呼び水となる。ちょっと前に流行った仮想通貨バブルなんかもこれに類する。仕組みを理解し踊らされないことが投資家に求められる資質だろう。

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