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「薬剤師は抗がん剤を使わない」生活習慣を見直し病気を予防することの重要性

コインに裏表があるように、薬にも光りと陰があります。辛い症状を抑える効果がある一方、身体の正常な部分を傷つけてしまう副作用がある。同じ薬であっても、副作用のあらわれ方は人それぞれ、中には副作用で重篤な障害を負ってしまうことも。なぜその病気になってしまったのか考えると普段の生活習慣であったりする。まずはそこをケアしようという趣旨で様々な治療・予防について考える書籍。

余命宣告された時

たとえば、余命宣告をされ、抗がん剤を使えばその余命をある程度延ばすことができる、と言われたとしましょう。1ヶ月でも2ヶ月でも長く生きたいと思えば、誰もが抗がん剤にすがりたくなるものです。しかし、それを使ったことによって、体が不調になり外出もままならなくなり、場合によっては家族に会うことも制限されるとしたら‥‥。私は単に余命を延ばすというためだけに抗がん剤を使おうとは思いません。副作用に耐え、苦しみと引き換えに生きる時間を引き延ばすよりも、抗がん剤を使わずに、限られた時間を自分らしく有効に使うという選択もあるのではないでしょうか。

僕ももし癌が見つかり、余命宣告されたら、抗がん剤治療などを行わず自然な死を迎えたい。とは言っても42歳の現時点で癌が発覚したらどうだろうか、様々な治療法を試し回復を目指すかもしれない。終末期に癌に犯されたのならあゆ程度諦めもつくかもしれないが、こればかりは当事者になってみないとわからないところがある。

新しいタイプのがん治療薬〝オプジーボ〟

2015年12月、日本で、切除できない非小細胞肺がんの治療に対して「オプジーボ(一般名:ニボルマブ)」が保険適用されるようになりました。このことは医療界はもちろん、マスコミを通じて社会的にも大きな話題となりました。オポジーボは、「免疫チェックポイント阻害薬」と呼ばれる新しいタイプの抗がん剤で、人が生まれながらに持つ免疫に働きかけることでがんを封じ込めようとするものです。

このオプジーボ肺がんに関しては2割の人に有効とされています(2016年時点)。効果はかかった癌の性質により異なり個人差がある。それでも効果があるならと飛びつく人も多いだろう。半年だった余命が1年、2年と引き延ばされるかもしれない。しかしその一方、1人あたり1年間で4000万円、2年間なら8000万円の国家予算がオポジーボに費やされることになる。手術での治療が難しい非小細胞肺がんの患者数は年間5万人と言われているので、その全ての患者がオプジーボを使ったとしたら2兆円となり一つの産業ほどに。それが日本の年間医療費、約40兆円(薬剤費はそのうち10兆円を占める)に加算されます。べらぼうに高い薬価を考えると国への負担が大きすぎるのもまた事実。

「がん三大治療」はベスト3ではない

三大治療とは「手術治療」「放射線治療」「化学治療(抗がん剤やホルモン治療などの薬物治療)」を指します。「三大治療」と呼ばれるのだから、がん治療の中でもっとも優れ、もっとも効果があるものだろうと錯覚しがちです。日本でいう、「がんの三大治療」というのは、保険適用されているがん治療のことです。保険適用される治療法は、3種類しかないのです。

保険適用されてないものの中には免疫療法、遺伝子療法、温熱療法、鍼灸など、体やがんの状態に合えば効果を上げている治療法は多くあります。現にアメリカではこうした色々な治療法を組み合わせた統合治療が広く行われており、癌による死亡者は減ってきています。中国でも遺伝子治療が国から承認され、積極的に行われているといいます。金さえ出せば、いくらでも回復に向かう手立てがあるというのが現状のようだ。生命保険などでも先進医療をサポートするものが人気を得ているが、いざそういった治療費が必要になった時家族の負担を減らすため活用すべきかもしれない。

プラシーボ(偽薬)効果もバカにできない

気の持ちようの身体に大いに影響しますから、同じものであっても、誰から勧められたかによって、効く、効かないが違ってくることもあります。信頼できる人から勧められたものであれば、「あの人が勧めてくれたのだから、効くはずだ」と思うでしょうし、逆に不信感を持っている人から勧められたものは「どうせ大したことはないだろう」と思うでしょう。そうした気持ちが効き目にも大きく作用する「プラシーボ(偽薬)効果」は、がん治療においても大きいのです。

健康食品等、効果が怪しいものでも信じて飲むことで試す価値はあると著者は言います。もちろん、癌細胞を活性化させるものでないこと、その人の身体をいじめるものでないこと購入により生活が困窮しないことなど必要最低条件はありますが。

後半は著者が健康診断を受けない理由。2015年3月に発表された制度の優れたがん検診法〝線虫検査〟(まだ実用化されていませんが)などを紹介。病気になったら病院に行って治療してもらえばいいという発想を変え、アメリカのように病気を予防するため日々の生活習慣を整えることの重要性を〝健康面での自立〟としウォーキングやインナーマッスルの簡単な鍛え方も紹介しています。自身の健康と向き合いことで癌が怖くなくなるそんな書籍です。

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