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保護猫カフェ、猫付きシェアハウスで殺処分を減らす活動

      2019/03/01

飼い主にとって家族の一員であるはずの犬や猫が、行政の保護施設で毎年十数万頭も殺処分されている。ソーシャルビジネスの手法で猫の保護活動に取り組むNPO法人(東京キャットガーディアン)代表と、不動産研究の第一人者がコラボした、猫と人との共生を考える一冊。

猫レスキューあれこれ

レスキュー依頼は一年中です。昨年(二〇一四年)の一日最高は、五十六件。あまりにたくさんあるので、どれがどれだかわからなくなってしまいます。このあたり、こちらの記憶力にも問題があると思われますが、とにかく多いんです。ほとんどが困りながらもなんとか助けようとする電話やメール。たまにご来店。腹の立つ相手など微々たるものですし、それですら保護団体にかけてくるということは、最悪の事態は避けたいと思ってのこと。毎年、毎日この経験から、「足りないのは愛情ではなくシステム」だと考えるようになりました。

捕獲器を仕掛け、美味しいご飯を入れる。誘い込むため点々と小片を置く。知らない人間による捕獲器にかかってしまえば、どんなにフレンドリーな性格の猫だって、相当怯える状況。タオルをかけシェルターに連れ帰り、そっと開けてみる。攻撃が来るか?それとも奥に引っ込むか?いざご対面。すると抱きついてきました。顔を胸にうずめてスリスリ。ホッとする瞬間です。僕は猫より犬派だ。でも犬アレルギーと皮肉なもんだ。母型の祖母が猫を2匹飼っていたが祖母が他界した後は、親交の深かった魚屋さんに世話してもらいながら、空き家となった祖母の家に母の兄弟姉妹が順番で面倒を見に帰省している。祖母が死んだ直後は然るべき保護団体に5万円ぐらい払って引き取ってもらうことも検討したが、どんな組織かわからないし、そもそも死ぬまでちゃんとケアしてもらえるのか疑問だったので近所の人たちの助けも借りて世話することに。猫はツンデレなところがいいというが、この2匹、男性の声や気配に敏感ですぐに隠れてしまうので、全然可愛がれないというか、視界に入らない。なので母親が撮った写真でしか可愛い姿を見たことがない。

30代後半と思われる綺麗な声の女性に「三匹ですね。猫の年齢も若いし、もし里親探しをする時間があるなら‥‥」と話し始めると、さらりとした声で「私、もうすぐ死んじゃうんです」と告げられて、一瞬何が起きているのかわからなくなりました。口から出たのは「あの‥‥」の一言。かすかに笑いを含んだ声で末期がんだと説明されても、現実に戻ることができなくて、ふわふわと会話して、おうかがいする日時を約束しました。

末期がんと告げられて猫の行く末を案じたのだろう。こういったケースで保護されるケースも増えて来るだろう。この女性の場合、ギリギリまで猫と一緒に暮らすという選択もあっただろうが、そうはせず、身辺整理をしてバックパック一つでホスピスに行くと決めたようだ。パソコンや冷蔵庫など次々と物資を支援するようになり、五万、十万、また五万円と送金もしてきたという。「病院を教えてください!」というと「‥‥だめ。バイバイ」と電話を切ってしまい、それ以降二度と繋がらなくなったという。三匹の猫たちは場所になれるととても人懐っこい子たちで、保護猫カフェのフロアで遊びながら過ごしているうちに、次々と新しい家庭に引き取られていきました。

ビッグママの捕獲

とあるベーカリーの近くでの捕獲作業は今晩で二日目。一日目に捕獲した子たちを病院に預けて、今日こそはこのビックママを捕まえたい!そこいら中、このママの子供兄妹親類縁者だらけだそうです。この日だけでなく、他のボランティアさんたちも何度も試みているとのことですが、ママにゃんは捕獲器から餌だけとって出て来る特技の持ち主。噂には聞いていましたが、目の前であまりに堂々とやられて「ほーっ」と見入ってしまいました。トラップの踏み板を理解しているようです。十何回目になるでしょうか。悠々と入っていくママにゃんの横で、思いっきり大きな足音を立てて見ました。ガシャン!「よっしゃ、終了」。

このママにゃんのように繁殖を続ける賢い雌猫により、どんどん子猫が増えてしまう。避妊手術を施そうにもなかなか捉えられないなんてこともあるようです。保護された子猫は里親を探すためまた保護猫カフェへ。

イエネコの生きる道

日本にはツシマヤマネコとイリオモテヤマネコ以外に野生の猫はおらず、室内飼いの猫も飼い主のいない野良猫と呼ばれる猫もイエネコという同じ種です。なお、地域の人たちによって飼育・管理されてそのエリアで認められている猫(地域猫)も野良猫と同じ仲間にくくられるかもしれません。いずれにしても、人のそばに住み、人から餌をもらう以外に、イエネコという種に生きていく道はありません。飼っている自覚のあるなしにかかわらず、餌をあげる人がいなければ、猫はそこでは生きられないのです。

祖母の飼っていた2匹の猫は、普段から外に出して自由にしていたので、地域猫の要素も持った猫だったため、生き延びていますが、祖母が他界した直後は、野良猫と喧嘩したりして縄張り争いが熾烈だったようです。餌をもらわなければ生きていけないという性質上、野良猫に餌やりをする人が減らないのも問題の一つです。

保護猫カフェや猫付きマンション、猫付きシェアハウスなど近年ではだいぶメジャーになってきてテレビでも保護にゃんハウスなんて企画もやっています。可愛がるのはいいが、殺処分になることを考えれば不要な繁殖は避けるべき。ペットショップで子猫を買うというスタイルから保護猫カフェや譲渡会を通じて猫を飼う文化が根付けば殺処分が減るということも考えたい。

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