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「準」ひきこ森 人はなぜ孤立してしまうのか?|樋口康彦|孤独地獄の中で、それでも誰かを待っている孤独な人

大学で授業には出ているもののバイトもしないし異性と遊ぶこともない。こんな孤独な何かが決定的に欠けている人々が増えている。誰もいない森の中で膝を抱えて座っている孤独な青年。それが「準ひきこもり」のイメージ。

耳慣れない言葉「準ひきこもり」

「準ひきこもり」とは耳慣れない言葉だと思うが、だいたい以下のようなことを指す。

大学にはまじめに登校し、学業成績にも問題はない。しかし、学校と家を往復しているだけで家族を除く他者との交流がほとんどなく、従って対人的な社会経験が不足している状態のこと。小学校、中学校、高校と違い大学には固定したクラスがなく、孤立していても肩身の狭い思いをすることがない。そういった環境の中で以前から持っていた非社会性、非社交性は隠されてしまっているのである。

準ひきこもりの人は、人格はないが相手をしてくれるもの(テレビ、パソコン、コンピュータゲーム、マンガ、アニメ、フィギュアなど)を相手にひとり遊びをしているだけである。しかし、一応家の外には出て行くし、大学にも登校しているから、一見ひきこもりには見えない。だが、そのライフスタイルの本質はひきこもりと何ら変わりはない。

また、準ひきこもりの人は就職活動や社会人生活を行ううえでの能力・準備が不足しているため、就職活動期もしくは大学卒業後に社会不適応を起こすことになる。

ちなみに準ひきこもりの人には以下のような特徴が顕著に見受けられるため、ちょっと接しただけで、もしくは一瞬でそれとわかる。

・外見は、暗くて人を寄せつけない雰囲気を持っている。

・キャンパスではいつもひとりでいる。講義はひとりで受け(たいてい前の席)、昼食もひとりでとる。

・携帯電話を持っていない。持っていたとしてもほとんど使っていない。

・冗談を言わない。おせじも言わない。自分から話しかけることはめったにない。また、おもしろいことがあってもクスリと笑う程度で、ゲラゲラ笑うことはない。

・アルバイトをしていない。

・人付き合いの方法を知らないため、つい不適切な(常識はずれな)言動をとり、他者を不快にさせてしまう。そして、集団の中で浮いてしまう。

準ひきこもりの学生は孤独な大学生活をまじめに過ごし、結局は社会で活躍することができない。たいてい就職も結婚もできない。しかし大学時代、表面上は適応しているかのように見えることから、焦点を当てた研究も対策もなされていない。まじめに大学に通っている人のことを社会のはぐれ者だとは通常考えないからだ。彼らに焦点が当たるのは、フリーター、ニート、ひきこもりなどになってしまってからである。

準引きこもりに当てはまらなくてもそれに近い状況の人はたくさんいる。僕は授業はサボりがちでサークルの部室に入り浸り仲間と過ごし、それが終わったらバイトに明け暮れていた。一見何の問題もなさそうな陽キャっぽいが完全な作りモノで実は陰キャ。社会に出ても人との距離感が掴めず退職(これは精神疾患のせいもあるが)今に至る。現在は仕事で貯めてきたお金を運用しながらちょっとずつその資金を切り崩して生活しています。

不登校経験者

準ひきこもりの中に不登校経験者が多いことはすでに述べたが、不登校経験者は一般に学力の低いことが多い。しかし、大学全入時代を迎えたことにより低学力者でも大学生になれることが原因のひとつになっているのかもしれない。現在の多くの大学が、高校卒業時点で社会に通用せず、従って就職さえできない者の受け皿になっているという現実がある。

また、ひきこもりに関して言うと、日本がひと昔前よりさらに豊かになり、働ける健康な若者をひきこもらせておく余裕のある家庭が増えたことも理由のひとつとして考えられる。

ただ、コンピュータやインターネットの発達したデジタル社会・高度情報化社会に足元をすくわれた被害者という考えは当てはまらないと思う。コンピュータに関係なく元々自分の世界に閉じこもる傾向を持った人なのだ。準ひきこもりは人間関係を築けないので、もっと昔であったとしてもその時代その時代のひとり遊びにのめり込んでいたことだろう。例えば、ひと昔前ならそれは文学、プラモデル、ラジオの深夜放送であったかもしれない。

社会的スキルを学ぶチャンスがない  

それから準ひきこもりになってしまう原因を探ることも重要である。おそらく家庭における問題と、大学入学以前にそうなりやすい傾向を形成していたことが原因であろう。いずれにせよ社会経験の不足→社会的スキルの不足→孤立→社会的スキルの退行→ますます人が寄ってこず、社会経験が不足する……、そういった悪循環の中に原因を明らかにする鍵があるように思われる。コミュニケーションが苦手で、他の誰よりも練習相手が必要なのだが、交際を避けられるため、コミュニケーションの練習ができないのだろう。

社会には人間関係に関する暗黙のルールというものがある。これは法律ではないから守らなくても罰せられることはないし、紙に箇条書きで書かれたものを注意事項として配られるようなこともない。たいていの人は成長するにつれてごく自然に身につけていくものである。

僕の場合はゲームを徹夜で続けるほどのゲーム好きで、それによって生活がゲーム中心になったことが原因かと。人間関係とは違ってゲームは自分の世界に閉じこもるには都合がいい遊び。なので遅れて日本以外でも引きこもりを産む元凶となっている。ゲーミングパソコンに、ゲーミングチェア、自室をゲーム部屋に改造する人も。僕らの頃と違いオンラインゲームとかだとゲーム上だけだが人との関わり合いがあるので少しはましか(笑)

「準引きこもり」を多方面から分析しその生態を探っていく書籍。世の中に溢れるこのような人たちの生まれる背景まで掘り下げて問題提起する。

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