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他人叩きをやめられない不寛容社会を海外の事例とともに解析

      2017/05/31

なぜ日本人は見ず知らずの人を叩かずにいられないのでしょうか?なぜ日本人はこんなにも不寛容になってしまったのでしょうか?なぜ海外では芸能人の不倫がトップニュースにならないのでしょうか?なぜ日本人は些細なことで正義感を発揮しようとするのでしょうか?日本人はヒステリーなのでしょうか?海外の事例を交え「不寛容な社会」を斬る。

ひとたび問題が生じると〝叩き〟が始まる〜舛添氏の例

舛添氏の政治家としての能力は高く、実績を評価する声が出ても、メディアの報道もネットへの書き込みも「舛添叩き」が主流派でした。ワイドショーの報道は日毎にヒートアッップし、まるで他の事件は起きていなかったような騒ぎでしたし、ネットでも連日お祭り状態だったのです。しかし不思議なことに、舛添氏以外の都知事、例えば石原慎太郎氏の都知事時代の経費使用については検証する声はほとんどありませんでした。『サンデー毎日』によれば、石原氏は2004年に自身のブレーンでもある人々を招き、高級料亭においてとの経費で一回数十万円の接待を行なっています。さらには、ロンドンやガラパゴス諸島へ公私混同的な豪華な出張を繰り返し、アーティストである自身の四男のプロジェクトに億単位の経費を支出していました。

こういった事実を鑑みると、政治家なんて最初は志を高く持っていても、その世界に染まってしまうと経費を公私混同の視察という名の出張や高額の飲食費などに使うことが普通のこととなってしまうことがわかる。最近でもテレビで海外視察を行う議員団が観光名所を巡っている様子が密着取材されていた。直撃してコメントを求めたが無言。こういった人たちを舛添氏と同じように叩かないのはなぜか。それはテレビなどメディアへの露出も多い彼を見て嫉妬の対象となっているのではないかということもある。あるいは権力的に叩いても逆にやり込められる心配がない弱い立場の人間であったことも起因するだろう。最近では森友学園問題がうやむやなまんま、払い下げの際の大幅値引きについては何も語られないという事態が起きている。人々の叩きたいという感情はパワーバランス的に弱いほうへ向くいい例だろう。

不倫程度では大きな話題にならない海外

海外のメディアでも日本と同じく不倫や男女関係も報道されます。しかし日本との違いは、不倫程度ではネタとしては話題が弱いので、継続性がないことと、扱いがそれほど大きくないことでしょうか。芸能人や有名人がやたらと別れたりくっついたりするのは当たり前で、結婚4回、離婚3回なんてことがよくあることがその大きな理由でしょう。略奪婚もありますが、そもそも結婚への決断が日本より緩いので「なんか結婚したみたいね」「なんか別れたみたいね」という軽いノリの扱いです。

最近でも自民党の中川俊直衆院議員の重婚問題がワイドショーなどで取り上げられ、この不倫により辞任に至ったわけだが、これも日本ならではと言えそうだ。日本固有の道徳観から「許せない!」となるのだろうがこれは、政界のサラブレッドに対する一種の嫉妬も織り込まれていると考えられる。僕に言わせれば、不倫が許せないのではなく、親の七光りで政界入りし女性関係も自由奔放なのが許せないのだと思う。ゲイで男娼を買う常連だった生協の社長が、性行しながらコカインをやっていたぐらいのすっぱ抜きでないと海外では盛り上がらないそうだ。何が問題になるかはお国柄ということでしょう。

昼間にワイドショーが延々と流れるのは日本だけ

日本人はお金のことをあまり考えず、他人の不幸や噂話に多大な時間を費やす割には、スーパーでは10円でも安い食材を買い求め、Amazonの配送料が有料になると激怒するというセコイ面ももっている。昼間の時間帯に主に芸能ゴシップがテレビで流れている現状は「儲かることが大好きな割には、本質的な部分には注力しない」という日本人の非論理的な側面の象徴と言えるでしょう。さらに日本人は表面上は礼儀正しそうに振舞いますが、いやらしくて意地の悪い人もわりと多く、人の幸福や人生の喜びが大嫌いな国民性です。人様の不幸は悲しまないのに、桜が散ることを惜しむ、という矛盾した面も持っているのです。

日本の昼間の時間帯は、どこのチャンネルを見ても同じようなゴシップを取り扱ったテレビ番組が放送されています。15〜30分も見れば十分というぐらい同じネタを延々と垂れ流している。ザッピングしたくなるのも仕方ない。まともに見ていると無駄な時間を延々と過ごすことになり自分の時間をどんどん消費することに。スーパーで10円でも安い食材を求めるなら、テレビを見る時間を削った方がよっぽど生産的とも言えるだろう。

婦女暴行疑惑で逮捕された高畑裕太氏の母親であり女優の高畑淳子氏の謝罪会見がなんども放映されるなど、個人主義の海外では考えられないことがよく起こる日本。海外の他人叩きの現状は日本と少し異なることがよくわかる興味深い書籍です。

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