東大、京大に通う生徒たちに最も読まれた本の著者が幸福にとって欠かせないものを語る。豊富なエピソードをユーモアとともにお届け。この逆転の価値観こそ本物の生きるための方程式です。
結果を見れば
いまの大学は、要するに、就職のためにあると思っている学生にとって、就活は、もちろん授業より大切である。四年になってからでは話にならない。三年から始めるのが当たり前になると、二年生もじっとしていられなくて、そわそわする、というからおもしろい。
就職とはつまるところ、企業に入ることである。企業はたとえていえば、エスカレーターのようなもの。多くの人が目ざすエスカレーターは混んでいて、おいそれと乗ることができない。乗り口のところに列ができる。早くしないと、乗れないとあせる人たちがふえるから、長い列になる。
しかし、いったん乗ってしまえば、あとはよほどのことがない限り、自動的に上へあがっていく。働かずとも、休まず、悪いこともせず勤めていれば、自然にえらくなれる。前の人を追い越すのは難しいかわりに、あとの人に追い越される心配もしなくていい。人生、エスカレーターに限る。志望者がふえるわけだ。うかうかしてなくても、乗りそこねるのが続出するから、就活は人生の大事となる。
かつては、エスカレーターというものがなかったから、のんびりしたものである。学校を出たら、どこか勤めるところが必要だということすら、あまりはっきりとは考えていない。
在学中から就職の心配をするのは、エリート役人を志望する一部の学生くらいに限られる。大多数の学生は、はげしい就職試験を知らないで社会に出た。世の中には世の中の風が吹いているくらいのことは想像しても、仕事がどういうものかの認識はうすい。
大学が就職のための手形となる世の中ではなかなか勉強に対する意識を変えるのは難しいだろう。僕の大学時代はというと低レベルな大学な上、就職も氷河期っぽい感じだったので大学を卒業しても仕方ないと思いバイトで頑張ってその先の雇用を目指しました。結果契約社員から同業他社への転職という道をたどりました。その後は発病したためやめる羽目になしましたが今考えるとやはり一番簡単なのはきっちり大学で勉強して就職活動で有利なスキルを身につけることだと思います。
一人前であるということ
ある大学で苦労人の老教授が、卒業する学生にアドバイスした。 「企業で働くようになっても、別に、馬車馬のようにただ働くばかりが能ではありません。人からきいた、おもしろい話、さしさわりのある話、秘密は、胸にしまって、ほかの人に話さないようにするのです。五年もすればまわりの信望が集まり、出世できます。とくに大きな仕事をしなくても、評価されることうけ合いです……」
たいていの学生がきき流したというが、心にとめた数人の学生は、後年、先生の知恵に感服したらしい。
人の知らないことを知る喜びは大きい。ここだけの話、絶対に他言してはいけない、などと言われた話はとくべつおもしろくて、知ってしまうと、どうしても黙っていられない。この人なら大丈夫だろうと見定めた上ではなく、出会った人に、見さかいもなく、しゃべりたくなる。
人間誰しもそうであって、しゃべったからとて、とくに悪いということはない。ただこういう噂話は、広まるにつれて、ときにとんでもない尾ひれがつく。関係者に大きな迷惑になるということが、ところどころでおこっている。
マスコミも、りっぱなことをうたってはいるが、つきつめると、ゴシップ、噂話をばらまいているようなものである。人間の本能的欲望につながっているゴシップ 伝播 である。
いまは、〝知る権利〟として容認されるまでになっている。いい加減なゴシップのタネにされては困る、というので、人に〝知られたくない権利〟が一般に知られるようになったのは比較的近年のことである。知る権利とプライバシーとは相反するもので、その兼ね合いが難しい。
人と違った知識が欲しいならやはり読書が近道かと思います。大学を卒業したら勉強しなくなる人が多いという事実。そこで読書週間があると差をつけることができます。大学在学中の学生の中には読書どころか参考文献すら読まない学生が多いと聞きます、そのうちの一人だった僕もいうので間違いありません。大人になって自分に足りないものに気づき気づき読書習慣を付けるようになりました。
30歳すぎたら仕事への取り組み方も変えなくてはならない。そんな逆説の生き方を学ぶことで人生の深みが増します。
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