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〝知識欲〟が無駄に終わることは絶対にない
最後に、是が非でも覚えておいてもらいたいことがある。それは、 教育には始めはあるが終わりはない、ということだ。
われわれは、学べば学ぶほど自分の無知を思い知らされる。もっとも賢い人たちだけが、自分の無知を知っている。そして、 無知であることの自覚こそ尊い ものなのだ。
この自覚があってはじめて、人はおのれのなんたるかを知り、今まで知らなかった人生の驚異に気づくからである。
学ぶことが広がるにつれて、宇宙の神秘的な像はますます大きなものに見えてくる。
日常的に充実した生活を送るにはいかにしたらよいかを学んできた人たちは、死ぬ間際になってもなお、さらに充実した生き方を求めて努力するに違いない。
残り少ない晩年の日々を、もっともっと豊かなものにするために、知識の追求に努力する彼らの姿を見て、軽薄な連中は「そんなことをして、いったい何の役に立つのか」とあざわらう。
しかし、なんの役に立つかは誰にもわからないのだ。
あらゆる学問が全くの虚構の上に成り立っているものでないとしたら、この世であろうとあの世であろうと、 無駄な知識などない。
知識を得ようとする努力が無駄になることはない と知っておくべきである。
よく言われているのは日本人は社会人になると仕事以外で勉強しないということ。大学生までは勉強するのに社会人になった途端に勉強しなくなる。きちんと勉強を続ける人との間で差がつきやすい。学生時代より社会人になった後の方が長いので差がつくわけです。知識を得ようとする努力は裏切りません。
常識と中庸の精神をもって行動する
若者たちが持っている大きな利点は、中年の者が必死に求めれば手にはいるというようなものではない。
それを得た気にはなれるだろうが、実際にはそうではない。つまり、ほんとうに若ければ簡単にできることが、歳をとると、苦労しなければできないということである。機械をがむしゃらに酷使して寿命を縮めるのと同じことで、賢明な人の目から見れば滑稽このうえない。
たとえば、ある年齢に達すると、これまでになく目の疲れを感じるようになる。さて、その目の持ち主は不快きわまりないこの事実にいやでも気づくが、こう抗議する。
「よしてくれ。歳なんかじゃない。相変わらず若さを保っている。
この目をきっともとどおり正常にして、その証拠を見せてやる。
眼鏡をかけろだと? まっぴらごめんだ」
しかし、いくら強情をはっても無駄なことだ。もう以前ほど若くないことは、当人もまわりの人間もよく知っている。なんのことはない、視力が弱ってきているだけなのだと、本人もまわりの人たちも承知している。
やがてこの男は、何かにつまずいて転んだあげく、ようやく眼科の門をたたく。
船乗りが船酔いに苦しむのを恥だと思うのと同じ心境で、この男もはじめのうちは眼鏡をかけるのが恥ずかしくて仕方がない──これではまるで、視力の衰えや船酔いは罪悪であり、その気になれば避けられるものであるかのようである。
やっとのことで眼鏡にも慣れたこの男は、眼鏡のおかげで自分の愚かさまでがはっきりと見えるようになる。
その他の肉体的、精神的機能についても視力と同じことがいえる。いかに意志の力が強く、虚勢をはってみても、 時がもたらす避けがたい影響を未然に防ぐことはできない。いくらあらがっても時の経過には勝てぬ。
しかし、時に対して敬意を払い、誠実な気持ちで対処する者には、時は手加減を加えてくれる。
逆に、あざける者は容赦しない。 だからといって、私は時に対して卑屈になれとか、早々と降参してしまえといっているわけではない。
あまりにもあっさりと、あきらめてしまう人たちもいる。習慣をかためてしまい、自分が病気なのではないかとやたら気にしたり、たいていは小うるさい人間になってしまう。
まだはるか先のことなのに、老い先のことを考えて、もうこのへんでいいやとつらい努力を切りあげてしまう。こんな人たちは、いつまでも若いと思って結果的にそれが命とりになる人たちと、愚かさの点では変わりがない。
他のどんな場合にもそうであるように、ひとつの年代から次の年代に移っていくというこの重要な時期に際しても、何よりも常識と中庸の精神をもって行動しなければならないのである。
何事も中庸というが若い頃の盲目というかそういった近視眼的なところは良い兆候だったりもする。メーターを振り切ってやる若さは大事にしてほしい。世代を中年に進めると色々制約があって出来ないことが増え自然と中庸の意味がわかるようになるので。
自分が喜ぶ生き方をチョイスすること、それは人生を楽しむことに直結します。何事も楽しいことの方が長続きするのでこうした人生訓は人生の要所要所で役立ちます。
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