暮らしていると日々なんらかの不安に苛まれることがある。そんな正体のわからぬ不安から解放されるため、著者が五年の歳月をかけて取り組んだ渾身の『老子』新訳!!
よく生きるには、感性を豊かにすればよい
よく生きるには、 感性を豊かにすればよい。
人がよく生きるのは、簡単なことだ。 それには、感性を豊かにすればよい。
身体を通じてものごとを感じれば、 自分がどうすればよいか、 自分がどのようになればよいか、 ただちにわかる。
このように感性が豊かに機能して、 生き生きと生きる状態を、 「仁」と呼ぶ。
人間ばかりではなく、天地もまた、感性を持っている。 もし天地が、その感性を失って、「 不仁」であるなら、 天地は、 万物 を無慈悲に扱うであろう。 しかし実際には、天地は常に仁である。
もし聖人が、その感性を失って「不仁」であるなら、 聖人は、人々を無慈悲に扱うであろう。 しかし実際には、聖人は常に仁である。
感性を磨くと世の中のさまざまな事象に敏感に反応するようになる。アンテナを張るという意味でもこれは有効。世の中の出来事に反応しイキイキと生きるためのレッスン。
成果を上げたら、身を退けよ
成果を挙げたら、身を退けよ。
何事であれ、 価値があるからといって、 殖やして殖やし、 溢れるまで満たすのは、 やめたほうがよい。
刀を 研ぎすぎると 脆くなるように、 何事であれ、 あまりにも機能を追求し過ぎると、 長続きしなくなる。
金 や 玉 を金庫に満たしても、 これを守り抜くことはできない。 満たせば満たすほど、 狙われやすくなるからだ。
金持ちで身分が高く、 傲慢 であったりすると最悪で、 おのずと不幸を招くことになる。
成果を挙げたら、身を 退けるのが、天の道である。
仕事やさまざまな分野で功績を上げるとその地位に鎮座する人が多すぎる。新たな道にチャレンジする人もいるがごく少数の意識の高い人たちだけのような気がする。会社で昇進したらその権力に満足するのではなくさらにその上を目指すためにその権力を振るうのが正しい力の使い方だ。
わかったつもりにならない
わかったつもりにならない。
あなたの心は、神秘の力を映す鏡である。 その心を洗い清めて、曇りもキズもないように磨けるだろうか。
あなたが支配者になったとしたら、 民衆を愛し、国を活かして、 しかも、わかったつもりにならずにいられるだろうか。
あなたは、世界の真理を理解し、 あるいは、それを操作する力を得たとしても、 じっとおとなしく身を隠していられるだろうか。
あなたは、四方を隅々まで明白に見通しつつ、 しかも、わかったつもりにならずにいられるだろうか。
天地の神秘は、万物を生み育て、生かしている。 それを犠牲とするようなことはしない。 そのような天地の徳を、 あなたは身に帯びることができるだろうか。
わかったつもりでも世の中にはまだあなたの知らないことやもので溢れかえっている。なんでもわかったつもりで行動するとさらにその上の圧力がかかって潰される。
老子の教えを今のあなたの状況に当てはまるように落とし込んだ書籍。読みやすくあなたの道に従うための方法論、躓いた際の解決策などを記載。
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