Book

禅、シンプル生活のすすめ|枡野 俊明|1日ひとつ、すぐにできる“自分の整え方”

禅僧による人生を快適化するヒント集。ゆっくりお茶を飲む。脱いだ靴をそろえる。持ち物を少なくする。心がスッと楽になるシンプルな習慣で毎日がもっとうまくいく。そんなコツを「禅」が与えてくれます。

労力を省くのは、人生の楽しみを省くこと

みなさんはコーヒーが飲みたくなったらどうしますか。家にいるならコーヒーメーカーをセットする。外にいるなら数百円で 淹 れたてのコーヒーを買う。ごく当たり前の光景です。

でも、ここでちょっと想像してみてください。

まずは自然のなかに足を入れて 薪 を拾ってくる。自分の手で火をおこして湯を沸かす。「ああ、今日はいい天気だな」と空を眺めながら豆を挽く。

そうして淹れたコーヒーの味は、おそらく、コーヒーメーカーでつくったものよりも数倍おいしい。それはどうしてかといえば、一つひとつの行為に「命」が吹き込まれているからです。薪を拾う行為、火をおこす行為、そして豆を挽くという行為。どの行為にも無駄なものはひとつもありません。それが生きているということです。

時間と労力のなかにこそ命が宿っている。すなわち時間と労力を省くことは、人生の楽しみを省いているのと同じこと。

ときには、便利さの〝裏側〟を体験してみてください。

僕もコーヒーミルで豆を挽きドリップして飲む習慣があります。最初のうちは店で豆を挽いてもらっていたのですが、すぐに豆で買うように。豆を挽いてドリップする間の時間を楽しむことができ、ちょっとした息抜きに良い習慣です。あえて不便だが生活の質が上がる習慣は取り入れ方が良いかも。

チャンスを手にする人、逃す人

「因縁 を結ぶ」 という言葉があります。物事は、「原因」と「縁」が結びついて結果が出るということです。

禅では、こういうたとえ話をします。

二本の梅の木があり、一方の梅の木は、春風が吹いたらすぐに花を咲かせられるように、寒い冬の間にも準備をしていた。もう片方の梅の木は、春風が吹いたら準備に取りかかろうと考えていた。まだまだ寒いと思っていたさなか、突然春風が吹いてきた。準備をしていた梅の木はパッとその縁をつかんで花を咲かせ、もう片方の木はその瞬間に花を咲かせる準備を始めた。

ところが翌日には春風はすっかり影をひそめ、また真冬の寒さに戻ってしまった。結局準備を怠っていた梅の木は、その年に十分な花を咲かせることができなかった。

人もまた同じです。

縁という風は万人に吹いてくるもの。そのチャンスを活かせるかどうかは、日頃の心がけや準備によるのです。

何か成し遂げたいことがあるなら入念な準備が必要。すぐに物事に飛び込んでなんとかするのも良いですが、僕は石橋を叩いて渡るタイプなので確信が持てるまで準備に使います。それゆえスタートが遅れてしまいしまい機を逃す事もありますが。失敗の確率を極力減らすという意味ではそれも一つの形かと思います。

禅の教えのもとシンプルに生きるための指南書。取り入れたい習慣をいくつか見つけられれば生活の質がグッと上がります。

※この書籍はKindle Unlimited読み放題書籍です。月額980円で和書12万冊以上、洋書120万冊以上のKindle電子書籍が読み放題になるサービスが初回30日間無料となっております。PCの方はサイドバーのリンクより、スマホの方は下の方へスクロールしていただければリンクが貼ってありますので興味のある方はどうぞ。なお一部の書籍はキャンペーンなどで無料になっていて現在は有料となっている場合もありますのでその場合はあしからず。

【サブスク】 Kindle Unlimited

Kindle Unlimitedの詳細はこちら

僕が利用している読書コミュニティサイト

【本が好き】https://www.honzuki.jp/

-Book
-, , , , ,

© 2024 51Blog Powered by AFFINGER5