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病気の9割は歩くだけで治る!|長尾 和宏|~歩行が人生を変える29の理由~ 簡単、無料で医者いらず

今すぐ実践できる医者いらずなとっておきの健康法。多くの患者を診療してきた著者の経験から判明した歩くことによる健康法。もっと健康で積極的に生きることをテーマに掲げ健康を増進します。

江戸時代の庶民は3万歩歩いていた

唐突ですが、 江戸時代の人たちは、今の人たちよりも6倍くらい歩いていたそうです。

よく「一日1万歩、歩きなさい」と言われますが、江戸時代の庶民はだいたい3万歩は歩いていたといわれます。江戸時代には、自動車もなかったし、仕事中、ずーっとパソコンの前に座っている「デスクワーク」なんてなかったので、何かと歩いていたのでしょう。

明治や大正時代の人たちもやっぱりよく歩いていて、当時のサラリーマンは、江戸時代の庶民と同じくらい歩いていたといわれています。

ところが、公共交通機関がすっかり充実して、自転車、バイク、車と、便利な乗り物が普及してからというもの、「歩こう」と意識しなければ歩かなくなってしまいました。今、みなさんは一日何歩くらい歩いていますか? 「結構歩いているほうだと思います」と言う人も、一日3万歩には当然及ばず、万歩計をつけて測ってみたら、良くても6、7千歩というあたりでしょう。会社のお偉いさんなど、車での送り迎えが当たり前になっている人は、一日数百歩なんてこともありえます。

「サラリーマンは地位が上がるほど歩かなくなる」という研究結果も出ていて、ある調査では、課長・係長クラスは一日平均7千歩、部長クラスは一日平均5千歩、車付きの重役は一日平均3千歩だったそうです。偉くなればなるほど、生活が便利になればなるほど、皮肉にも健康からは遠のいていくのです。

この半世紀というは、歩くことが失われていった時代 でもあると思います。

ところで、江戸時代の健康法といえば、貝原益軒の『養生訓』が有名です。益軒は、薬を使わない養生法を説き、なんと 85 歳まで生を謳歌しました。

よっぽど禁欲的な生活を強いていたのかと思うかもしれませんが、『養生訓』をよくよく読んでみると、そんなことはありません。お酒も嗜んでいたようですし、肉も食べていたし、性欲に関しても「無理な我慢はかえって体に悪い」と、快楽を決して否定していません。

ただ、やり過ぎを禁じているだけ。禁欲も有害、行き過ぎも有害。なんでも腹八分目くらいがちょうどいいと説いているのです。

『養生訓』には、食事やお酒、あるいは性生活のことなど、中庸のライフスタイルがいかに大切か、とくとくと語られているのですが、不思議なことに歩くということには、ほとんど触れられていません。

このことは、先日、『養生訓』を読み直しているときにふと気づきました。歩くことについて益軒に学びたいと思い、『養生訓』を読み返したのですが、予想に反してあまり書かれていなかったのです。

不思議なものだと思ったのですが、よくよく考えれば、江戸時代には歩くしか移動手段がなかったので、歩く効能をわざわざ説かなくても誰もが歩いていたからでしょう。歩くこと、体を動かすことは当たり前過ぎて、意識することもなかったのだと想像します。

一万歩だと駅二つ分ぐらい往復すればいきそうなどと予想がつくが、三万歩!?相当歩かないと達成できませんよね。それを毎日やっていたのだから、現代人の下手な運動習慣よりも健康的な体づくりに貢献していたのだと思う。

偉人たちが偉業を成し遂げられたのは、歩いていたから

最後に、私が尊敬する空海さんの話をさせてください。仕事が詰まってしんどいとき、物事がどうもうまくいかないとき、私はいつも「空海さんだったらどうするだろう」という考えが頭をよぎります。私の頭の中には、常に空海さんがいるのです。

私は、空海さんと同じ、香川県善通寺市の生まれです。善通寺市の「善通」とは、空海さんのお父さん、 佐伯 直 田 公 善 通 の名前にちなんでつけられたといわれています。その善通寺市にある、国立善通寺病院(現・四国こどもとおとなの医療センター)で生まれました。親父が善通寺の自衛隊だったので、その病院で生まれたのですが、本当に良いところで生まれさせてもらったと感謝しています。

もう随分前のことですが、もう亡くなった祖母が家系図を見せてくれたことがあります。そのなかに、空海さんと同じ「佐伯」という名前がありました。もしかしたら、どこかで空海さんとつながっているのかもしれません。といっても、もちろん末裔にあたる人は、ねずみ算式に何万人、何十万人といるのだろうと思いますが、その一人であってほしいなと思っています。

空海さんは、みなさんご存じのとおり、真言宗の開祖です。そして、若き日の空海さんが四国で山岳修行を行い、そのゆかりのある 88 の寺院が「四国八十八箇所」と呼ばれ、今でも毎年多くの人が、八十八箇所を巡るお遍路さんを行っています。お遍路さん人気はじわじわと高まっていて、毎年 30 万人もの人が、自転車や車、バス、タクシーなど何らかの形で回っており、そのうち5000人くらいの人は歩いてお遍路を行っているそうです。

空海さんの伝説が残っているのは四国だけではありません。杖をつくと泉が沸いた、温泉を掘り当てたなど、日本全国に空海さん伝説は残っています。それから、中国にも留学されていますし、たくさんの書物も残されています。書も優れていたそうで、嵯峨天皇とともに「二聖」と呼ばれ、日本書道界の祖ともいわれています。さらに、漢詩も一流だった上に、中国語やサンスクリット語などの語学にも長けていたそうです。

歩くことと知的生産性の因果関係は少なからずあるのだと思う。特に諦めない物事を貫徹する精神の育成には役にたつかと。目的の場所に辿り着くために地道な努力を重ねる行為を日常的に行なっているのだからそうした精神力も身につくのだろう。

歩くことを生活に取り入れる健康法で病気知らずに!健康にいいとわかっていてもなかなか続かないウォーキング。無理なく取り入れ習慣にするためのマインドを醸成するために知っておきたい知識をインストール。

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